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どうしたいか決める、ということ
自分の私服は、普段から白のコットンシャツと黒のパンツのコーディネートで構成されている。偉大なミニマリストの先人を真似したわけではないが、コーディネートに自信がないのも手伝って、とりあえず無難に見えるこの格好をしておこうと決めて早数年になる。
高校、そして大学の7年間、応援団として黒い学ラン姿で年中過ごしていたから、黒づくめというのはかつての自分を思い出し、休日でもその心構えを思い出すため、という名目で始めたことである。
とはいえ、色とりどりに着飾った仲間の中で黒づくめというのもいささか目立つものである。今後は、アウターやバッグといったもので色を入れていこうか、などと考えている。
こだわりを捨てる、というのとは少々違う。自分がこうしたいと思って決めたモノトーンのコーディネートに、少し違うこともしてみようと思い立った、ただそれだけのことである。大事なことは、自分がどうしたいかを決めること、ただそこに尽きるだろう。