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ふみがたり  作者: 水瀬ふみ
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巡り合う、ということ

先だって、自分の持ち物に対する並々ならぬこだわりについてはさんざん述べてきた。財布にしろスマートフォンにしろ、もちろん自分なりの理由もあってのことだが、お気に入りのもので揃えたい、という範疇をいささか逸脱したレベルであることも否めない。


当たり前のことだが、市販品というものは万人がターゲットである以上、「自分」というものだけに特化された物と巡り合う可能性というのは極めて稀だ。長財布のように、自分でラフを描くようなこともしなければ、100パーセントの満足を得ることは難しい。もちろんそこまで入れ込まなくても満足できるものがほとんどであるが。


しかし、市販品の中でも、自分の好みにカチリとはまる物が時折見つかることがある。そういう物は、少し「魔が差して」別の品に浮気しても、気が付けばまた使い始めている、そういうしっくりと自分のスタイルになじむ作りをしている……そういうものを見つけてしまったとき、「巡り合ってしまった」という運命的なものを感じてしまうのである。


そういうものを見つけてしまうと、寸法や性能を何度も読み込むことはするが、最終的には購入を決めることになる。

実際に物が届き、使い倒して、不満が見えるのは当たり前だ。人間というものは不自由なもので、自分の血肉で構成されたものにだって満足することはない。

だが、それでも愛おしく使っていきたくなる、そういう物に出会えたような、そんな気がする。

田舎ゆえに現物を吟味することは難しいが、宅配物が届いて封を開く時のワクワクが、そして思い描いた運命の相手を使う瞬間が、今からとても待ち遠しいものだ。

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