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ふみがたり  作者: 水瀬ふみ
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節分を過ごす、ということ

節分といえば、豆まきに恵方巻と、すっかり一行事として定着した感がある。今年は西南西が恵方のようで、本日は皆恵方巻を食べることになるのだろう。ただ、この恵方巻というやつは、起源がいまいちわかっていない。インターネットを簡単に検索してみると、江戸時代末期頃にあった風習のようだ。節分祭自体はもっと古い時代からあるので、うなぎを夏に食べるとか、バレンタインデーにチョコを送るとか、それと同じようなならわしなのかもしれない。


また、福は内、鬼は外と豆をまく習慣もある。動物虐待だと眉をひそめる人もいるかもしれないが、代々実家の猫は鬼役を背負わされてきた。今の猫も老婆になってさすがに鬼役も引退だが、ご無体な扱いをすれば気の強い猫なので逃げるどころか襲いかかってくる可能性もあるだろう。鬼は内、である。


さて、そんなことをしている我が家であるが、この時期はもう一つ楽しみがある。実は自分はこの炒った大豆が好物で、年中食べていたいと思えるほどだ。原料が同じなので当たり前であるが、きな粉と同じ味がする。これが好きなので、当然炒り大豆も好きなのだ。


年齢の数だけ豆を食べるというならわしになっているが、さすがにだんだんそれが厳しい年齢になってきた。いくら好きなものもたくさん食べられるほど胃袋が強くなくなっていくものだ。

しかし、大豆の栄養素はたんぱく質である。歳を取ったら肉を食べよ、という説もあるが、大豆もたんぱく質である。脂っこさが少ないから、肉よりは食べやすいであろう。

もしかすると、こうした生活の知恵を、歳の数だけ……などという形で言い伝えられているのかもしれない。

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