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ふみがたり  作者: 水瀬ふみ
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アンテナを張る、ということ

 よく、文章を書くときに「アンテナを張れ」と言われることがある。周囲のさまざまな事象に敏感になり、情報を集めることで、文章を書くためのネタを拾いやすくなってくるのだ。


 これは簡単なようで、なかなか大変なことである。仕事でアンテナを張ることを考えると、受け身でいるわけにもいかないから、日々の業務の合間を縫って、自ら情報収集に奔走しなければならなくなる。足を動かす、というだけではなく、例えばインターネットで関連する情報を集める、ということもアンテナを伸ばす行為だろう。自ら情報を探しに行くことで、こういうものもあるのか、と気づかされることも多い。


 そして、アンテナを張り続けていることを周囲が認識してくれさえすれば、例えば顔を合わせた時に、そういえばこういう情報があるんだ……と、向こうから情報を教えてくれるようになることもある。もちろんアンテナを張っているという姿を見せ続けなければ、わざわざ情報をくれるような、相手にとっては話の種になるかならないか、という程度のことを積極的にやってはくれないだろう。


 すでにお気づきであろうが、ここまでの労力を払って、ようやく文章を書く、という山のふもとにたどり着くことができたにすぎない。これから、情報をもとに取材し、考察し、かみ砕いて、ようやく文章として吐き出すことができるのだ。

 しかし、この労力を惜しむとどうなるか。文章の山は低くなりたやすくなるが、その山はやせて木々もなく、豊かな生態系もなく、ただそこに隆起した地面がある程度の、つまらないものにしかならないだろう。

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