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ふみがたり  作者: 水瀬ふみ
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自炊する、ということ

 最近少しサボリがちなのだが、一人暮らしをしている以上、食事は自炊だ。職場へも自分で作った弁当を持参するし、夜も何を作ろうか考えながら帰宅することも多い。繰り返すが、最近サボリがちではある。弁当もほぼ百パーセント冷凍食品を使っている。この話も語れば長くなりそうなので、これくらいにしておこう。


 料理初心者で不器用な自分にとって、みそ汁は強い味方である。この味噌という調味料の懐の深さは大変なもので、おおよそ何を入れてもだいたい料理としてひとまとめにしてくれる。オーソドックスな豆腐に油揚げ、のようなものから、鍋風に白菜や白ネギを切っても合うし、サバの水煮やあんこうの肝など、一瞬目を疑うようなものでも十分具材になってくれる。

 他の調味料でこれほど一つにまとめる力を持っているものは、カレー粉ぐらいではないだろうか。


 ずぼらな自分にとっては、切ってダシを取って煮込んで、味噌を入れたら終わり、という手軽さも気に入っている。どんな食材でも煮て味噌を入れれば形になるのだから、これほど手軽な料理はないだろう。他に自分がやる料理と言えば、シチューかカレー、つまり作り方の基本がまったく変わらないものばかりである。基本は味噌汁、気分でカレーかシチュー、といったところだろうか。


 自炊を長く続けるコツは、適度な手抜きと手間をかけないことだろうと思う。手の込んだ料理を、仕事で疲れ切った体をさらに働かせて作るのはけっこうな重労働だ。自分の母は兼業主婦だったが、今思うとそんな苦労も知らず、好きに文句を言っていたなと反省する。

 自炊を志す諸兄には、まずは味噌汁をおすすめする。手軽で簡単、だいたい何をしても失敗しないというのは、なかなかに魅力的である。

 そして、自分で作ることで、親のありがたみも感じることができるものだ。

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