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プレゼント選び

***


輝久の誕生日前に、結菜と柚木は一緒に、ショッピングモールにプレゼントを買いに来ていた。

本当は全員で行く予定だったが、都合が合わなかったのだ。


「まさか、柚木さんと二人で買い物とはね」

「なに? 嫌?」

「はい」

「うわ! 正直すぎ!」

「柚木さんにもプレゼントを買うんですよ? 何を買ったかバレたくないじゃないですか。そういう意味の嫌です」

「大丈夫! 絶対見ないから!」


結菜と柚木は、プレゼントを見られないように、店内で別行動になった。


結菜は、柚木には学校に持っていける白い、シンプルでオシャレなリュック。

芽衣には黄色いペンケースとボールペン。

美波と真菜には、二人お揃いになるように同じスニーカーを購入した。

靴のサイズは、こっそり上履きを確認してある。

輝久には、新作のゲーム機とゲームソフト。

そしてシンプルな黒いマフラーを買った。


結菜は大切な人のためなら、惜しまずにお金を使うタイプのお金持ちだが、実はたまに、宮川から注意されることもある。


スムーズに買い物が終わった結菜は、柚木を探して声をかけた。


「買い終わりました」

「ちょっと! まだ来ないでよ!」

「柚木さんは私に買い物を見られても大丈夫じゃないですか」

「ダメなの! それより、随分大荷物だね」

「はい、重たいので早く買ってください」

「わ、分かったからあっち行ってて!」

「それじゃ、休憩室にいますね」

「分かった! すぐ行くから!」


柚木は結菜の誕生日を知っていたが、プレゼントをあげることができなかったのを思い出し、結菜にもプレゼントを選んでいた。


美波と真菜、そして芽衣には、いろんな動物の形をした小さな消しゴムの詰め合わせ、結菜にはピンクのミサンガ、輝久には黄緑色のミサンガを買った。

そして柚木は、急いで結菜の元へ向かった。


「買い物終わったよ!」

「それじゃ帰りましょうか」

「もう帰るの!?」

「この荷物ですから、今日は帰りましょう」

「んー、わかった」


柚木はまだ遊びたそうだったが、今日は帰ることにした。


結菜と柚木は、寒空の下を話をしながら歩き出す。


「柚木さん、ずっと気になっていたんですが、あの時、なんで愛梨さんに殴りかかったんですか?」


柚木は少し切なそうな表情で答えた。


「同じだから」

「なにがですか?」


柚木はなにかを隠すように急に笑顔になり、結菜を見つめた。


「なんでもない!」

「変な人ですね」

「へへっ」



***



別の日、僕と一樹くんは一緒にプレゼントを買いにショッピングモールへやてきた。


芽衣さんと美波さんは、あの時のヘアピンとヘアゴムでいいって言ってたけど、誕生日はやっぱり別だよな。


財布を開いてため息を吐き、芽衣さんには新しく、ちょっと可愛らしい薄ピンクのヘアピン。

美波さんには前回と違う花が付いたヘアゴムを買った。

柚木さんと真菜さんは何が欲しいのかな‥‥‥。





いろいろ考えた結果、二人には可愛い入浴剤のセットを買った。



***



一樹は、輝久と別行動で商品を物色していたが、まだ輝久以外とは仲も浅く、何を買えばいいか一番悩んでいた。


輝久には、前好きだと言っていたアニメのフィギュアをUFOキャッチャーでゲットし、悩みに悩んだ結果、美波さんと真菜さんには、フルーティーな香りがする、同じ香水を買った。

柚木さんにはカエルの小銭入れ。そして思いを寄せている芽衣には、黒いモコモコの手袋に、白いリボンの付いた手袋を購入した。


輝久と一樹は思った、来年は十一月に向けてお小遣いを貯めておこう。





そして別日、美波と真菜は姉妹でプレゼントを買いに来た。

二人は毎年、お互いにお菓子を年齢分プレゼントするのが決まりになっている。

最初にお菓子を買って、そのあとは一緒に皆んなのプレゼントを選び始めた


「お姉ちゃん! 最初に輝久君のプレゼント選ぼ!」

「いいよ! 何が喜ぶかな」

「なんだろう、日頃から使える財布とかは?」

「いいね! 見に行こう!」


二人は財布屋さんに行き、商品を物色し始め、二人はすぐに、同時に一つの財布を指差した。


「これは?」


二人の意見が一致し、輝久にはシンプルな白くてカッコいい長財布を割り勘で買った。

その後、柚木にはオレンジのニット帽。

芽衣には赤いニット帽を買って、二人は帰っていった。





芽衣は、美波と真菜と入れ違いになり、一人で買い物に来ていた。

輝久にはクラッシックのオルゴール。

美波にはパンダが刺繍された靴下。

真菜には猫が刺繍された靴下。

柚木にはミカンが刺繍された靴下を買って、すぐにきたくした。



***



そして僕の誕生日当日。

夕方まで普通に授業を受け、放課後になると、皆んなはソワソワし始め、柚木さんが帰りの準備をしながら僕に言った。


「今日の誕生日パーティーは、輝久の家でしようよ!」

「えっ! 僕の家ですか!?」

「私も久しぶりに行きたいです!」

「結菜さんも言うなら、わ、分かったよ!」


各自、一度自宅に帰り、準備ができた人から僕の家に来ることになった。


僕も家帰り、パーティーすることを一様お母さんに伝えた。


「今日、僕の家で誕生日パーティーすることになったから」

「あら! お母さん、なんだか嬉しい!」

「なにが?」

「お母さんになれば分かるわよ!」


んじゃ一生分からないわ。

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