ショッピングモールへ行きました。
あ、間違えた
とある夏の日、私は友人4人と地元の散歩に行きました。どこに行くというのでもなく。
くだらない話をし合いながら、適当に歩いていると見慣れないトンネルを見つけました。そこで、私達は好奇心が湧いたんです。
トンネルの奥には何があるのだろうかと。
トンネルを進んでいくと、奥には…………………壁がありました。つまり、開通してなかったのです。
「なんだ…何も無かったな… 引き返そっか」
期待して損した気持ちになりました。
引き返そうとしたその時、何を思ったのか私はその壁を力強く押すことにしました。
………なんということでしょう。壁は張りぼてのように倒れ、奥に続く道が見えました。奥には光が見えます。
「おぉぉぉ………?」
トンネルに入る前の好奇心が戻ってきました。
トンネルを出るとそこは山道。右も左も樹海のような所でした。
友人達とは話すことなく、ただ黙々と進んでいきます。分かれ道などはなく、ひたすら真っ直ぐの道です。
途中で小さな寺がありました。ちょっと不気味だったので、入るのはやめて奥へ進むことにしました。
最奥は道が開拓されていなく、オレンジ色のバリケードとコーンが置かれていました。そして、奥で工事をしているのが分かりました。
「…?」
立ち止まっていると奥から工事現場の作業員であろう、日焼け肌のおっちゃんがやって来ました。
「ここから先は工事しているんだ。だから、ごめんな」
「あ、はい。 親切にありがとうございます。 それでは」
そう言い、私達が立ち去ろうとした時おっちゃんが言います
「ここまで来たんだろ、土産として一つ面白い資料でも見せてやろうか。」
…何だろう……。
「何ですか? その資料っていうのは。」
「おっちゃんについてこい。ここには資料はないからな。」
そう言うと、トンネルのある方向、つまり私達の元来た道にゆきました。
「…??」
その人について行ってみると、途中の道にあった寺に着きました。おっちゃんは本堂に入っていきました。そして
「君らも、中入れよ。この寺はおっちゃんのもんだからな、大丈夫だ。」
そう言われたので、入ることにしました。信用していいのかわからないのに。
中に入ると、周りは古風な作りで入って左側に多くの引き出しがありました。
おっちゃんはそこの引き出しの中から分厚い本を取り出しました。
そして、私達にその本のあるページを見せてきました。
中には髭を生やした西洋風のおっさんが、絵の具で書かれていました。
「 こ い つ が 、 夢 の 支 配 者 だ 」
「えっ…?」
ハッ… 何だ、夢か
いや、間違えた。いや、間違えた。いや、間違えた。いや、間違えた。いや、間違えた。いや、間違えた。