設定資料その2(面倒なら読み飛ばして頂いて結構です) 国家について
昔載っけた地図は、ツァーレ海を中心とした小さな範囲しか描いておりませんでした。
しかしこれからはお話のスケールが大きくなっていくので、これでは少し心許ない…という事で大きい世界地図を作りました。
…一気に世界が広がった!!
今までも筆者の脳内ではぼんやり世界地図があったのですが、こうやってはっきり形にするとやはり分かりやすいですね。
早速この地図を使って、既存の国々に関する補足説明、おニューの国々の説明をさせて頂きます。
ネーミング等はモデルとなった現実の国関連の名前だったり、筆者のおふざけだったり…まちまちです。
二種類ありますが、一つ目が本物です。
二つ目はカッコ良くしようと色々弄ったら出来たもの。折角なので載せただけです。
よくよく考えてみたら、左上が北なのに二つ目の地図の経線・緯線はそれを無視していますから、地図として根本的に破綻していますね。
案の定長ったらしくなっております。
ここに書いてある内容は所謂世界観設定ですので、世界観なんてどうでも良い、という方はとばして下さって結構です。
お時間があり余っている物好きな方のみどうぞ。
だである調とですます調が混ざりまくった悪文ですが、お許し下さい。
基本的には前回説明した分については触れないようにしています。
黒線は国境。
水色線は主な河川。
茶色線は主な山脈等々。
二重丸(潰れて黒い塊みたいになっています)は首都。(ただし首都にあたる都市が無い、あるいは一国に複数存在する場合は代表的なものを首都として挙げるか一般都市として表記)
丸は主な都市。
アップすると随分画質が低くなるので、同盟三国辺りは字が潰れちゃってますね。
他にも少々見にくいかもしれませんが、ご了承を。
まあ一応クリック(今風に言えばタップ?)すれば大きい画像も見れるっぽいので大丈夫でしょう。
直近のストーリー的には、プラトーク・フォーアツァイトの両帝国、連邦の位置どりは特に意識しておくと良いかもしれません。
あと、連邦の首都の位置ですかね。作中で言及されている様に、プラトーク側に寄った位置にありますね。
・全体
基本的にこの物語はプラトーク帝国中心での戦争を描くため、隣接しない国々に関しては登場頻度が少ないが、何だかんだで重要である。
大陸西側には小国が多く、東側は大国がのさばっている。
これは別に大した話ではなく、東の国々は昔ながらの大帝国が多く、西側は近代的な民族国家が多いというだけの単純な話である。
東はオリエンタルで未開。これ常識ね?
…ジャポン?ああ、極東ねぇ…アレは例外ね。
ほら、東過ぎて逆に西になっちゃった的な。
更に、重要なのは南大陸。
南大陸のイマヌエル自由国は米国をモデルとしており、現実でも米国の介入でヨーロッパの戦争の戦局が大きく変わった様に、この世界でも無視出来ない。(ただし、WWIでは漁夫っただけですが)
上述の自由国の他、西大陸も非常に大きな役割を持つ。
こちらは各国の植民地やら保護国やらがあり、本国を支援するという意味では重要だ。
実際、現実世界でもWWIでは植民地の人々が各国の兵としてヨーロッパに送り込まれたし、あんな戦争を続ける事が出来たのも植民地からの物資のおかげ。
WWIIでは(主にパスタ野郎のせいで)アフリカ大陸でも争ったし、東南アジアから手に入るゴムは戦艦やら飛行機やら何を造るにせよ必須の資源であった。
近代型の小さな国は植民地無しでは戦争出来ないのだ。
東にも実は別の大陸が(設定上は)あるが、こちらまでストーリーに絡んでくるとややこしくて仕方ないので割愛。
今のところ東の大陸はストーリー上無関係。(ちなみに東には中華やお侍の国があるよ)
本来ならばプラトーク帝国と日本モドキ国家で日露チックな戦争でもさせたいところだが、本作ではお隣さんではないので…
・プラトーク帝国
続投、我等がプラトーク。
帝都がちょっと危なっかしい場所にあるのがお分かり頂けるだろう。(確かに貿易には便利そうだが)
内陸の方にある都市は遷都前の古都である。
多分、貿易のためとか言い訳しているけど昔のプラトークのお偉いさん達も暖かい南で暮らしたかっただけだと思う。
南北に縦長な領土を有しているが、北部は寒過ぎてロクに使えたものではない。
そのため、使える土地という意味では結構少ない。
他の国の人からすれば広いけど、プラトーク人からすれば狭い…それがこの国の実情である。
ニコライが連邦の豊かな土地を欲しがったのも、連邦が経済的に優れていることの他、この様な事情があるから。
プラトークは工業レベルも低いし、はっきり言って凄く貧しいのだ。
頑張れ!プラトーク帝国!
・エクテラミュジーク= セドゥイゾント連邦
プラトークとフォーアツァイトに挟まれるという、まるでポーランドの様な立地だが、一応フランスがモデルである。
プラトークからは“南の豊かな土地”扱いを受けているが、連邦も結構北の方にあるし寒い。と言うかプラトークが寒過ぎ。
面積的にはプラトークと大して変わらない。
しっかり西大陸にいっぱい植民地を持っていて、そこから富を搾り取って悠々と過ごしておる様です。
工業も発展しており、海を挟んだ向かいのメーヴェとは因縁のライヴァル関係。
まあ、フランスとイギリスだもんね。
やっぱり昔は南大陸や西大陸でこの二国はいがみ合っていた。
でも、同盟関係です。
ここ、テストにDELLよ!
フランスと言えば陸軍のイメージだが、本作では陸軍が弱い。
以前書いた様に、代わりに空軍が強いのだけど。
読者諸君にはフランスに空軍国家というイメージは無いかもしれないが、実はWWIの頃のフランスは世界有数の空軍国家であった。
それが影響して本作では空軍が強いという設定になっているという訳だ。
本作での連邦陸軍はWWIIでのヘタレンス軍がモデルだが、予め断言しておこう…マジノ線はありません!!!
現実世界と違って、連邦とフォーアツァイトの国境線は非常に長い。
故に、マジノ線の様な要塞線は形成出来ないのだ。
マジノ線の無いフランスにドイツとロシアが挟み撃ち。航空機と機甲部隊と機械化歩兵によってパリを押さえる迅速な電撃戦…
プラトークとフォーアツァイトがやろうとしている事は現実世界に置き換えればこんな感じ。
恐ろしい、恐ろし過ぎる…
・フォーアツァイト帝国
結構お世話になったフォーアツァイト。
デカい。非常にデカい。
ただし国土は非常に乾燥しており、農業には然程適さない。
それでも農業国を名乗っているのは馬鈴薯のおかげ。
裏切られない限り(フラグじゃないですよ?)はこれからもプラトークと仲良しなお友達。
味方としては心強いね!
ただしその分敵が多いのが難点。
でもそんな所も含めてしっかり受け止めてあげてこその友達だと思うの。
“フォーアツァイトの周辺各国はフォーアツァイト包囲網を形成し、そのせいで迂闊に戦争出来ない状態になっている”というのはこういう事。
隣接する国々は全て敵である。
これじゃあ身動きが取れないのも当然。
フォーアツァイトに迂闊に攻め込めば国が滅ぶから周辺各国も手出し出来ないが、逆もまた然り。
侵略国家にとっては悩ましい状況だ。
そこで最近のフォーアツァイトは植民地を獲得したり、神聖同盟の方に政治的に介入したり…と細々と頑張ってきた。
そんな彼等にとってプラトークの「連邦叩いて土地奪っちゃわない?」という勧誘は魅力的だったに違いない。
連邦の土地を奪った後にプラトークとしっかり友好関係を築いておけば、包囲網の一角である連邦に割いてきた兵力を他に割り当てられるのだから。
包囲網で最も強大な連邦さえ潰してしまえば、後の包囲網参加国を叩く事は遥かに容易い。
ニコライは気付いていないが、フォーアツァイトにとってプラトークとの同盟は待ち望んでいたものなのである。
・帝国領ヒュムネ
昔はここにユーゴスラビア的な国がありました。
しかし、フォーアツァイト帝国によって“ヒュムネで迫害(笑)されているフォーアツァイト系住民保護のため”だとか何だとか言われて攻め込まれ、いつの間にかフォーアツァイト帝国領になっております。
昔からの常套句。
これだから“ナンチャラ系住民”とかいう連中は厄介なのです。
本人達の意思は兎も角ね。
・メーヴェ
ブリブリブリテン!
大英帝国がモデル。
勿論女王様がいます!実権は無いけどね!実権は無いはずなのにヤケに政治的影響力持ってるけどね!
島国あるあるとして、海軍がべらぼうに強い。
ヴァルト王国海軍が世界第三位を名乗っていたが、世界第一位の海軍とはこのメーヴェの海軍である。
陸軍は弱いけど、その分この海軍のおかげで誰もメーヴェを攻められません。
あと、コイツを敵に回すとツァーレ海なんて使えなくなってしまうので両帝国としては何としても敵にしたくない相手。
陸では役に立たないけど海を使うには絶対に必要な味方。
プラトークの場合、帝都は沿岸部にあり、メーヴェとは目と鼻の先。
最悪帝都が艦砲射撃で火の海になりかねない。
フォーアツァイトの場合、メーヴェを敵に回すと唯一の外海へのアクセスルートを塞がれてしまい、植民地との連絡が完全に途絶えてしまう。
前回の設定資料集ではほぼ空気状態だったが、非常に重要な国なのだ。
ちなみに、WWIIのスピットファイアのイメージから、強い空軍があるかと言うと…無い。
メーヴェの仮想敵国は連邦である。プラトークでもフォーアツァイトでもなく連邦である。(連邦の仮想敵国は両帝国なのにね!流石ブリカス汚い!)
故に、空軍大国である連邦相手にそもそも空軍で対抗しようという発想が無いのだ。
その代わり迎撃用の各種対空兵器は沿岸部に勢揃いなので下手に航空機で攻めようとすると痛い目に遭う。
故に本作に於いてバトルオブブリテンが発生する望みは薄い。
要はほぼ無敵なので敵に回した時点で詰み。
それこそ今までの概念をひっくり返す様なチート技術でも無い限りは──光学兵器…?ははは…
一応、念のためにもう一度言っておきますが、メーヴェと連邦は同盟関係にあります!!
メーヴェの仮想敵国は連邦ですが、それでも同盟関係です!
…つまり、連邦を攻撃すると半自動的にメーヴェも敵になります。
困ったなオイ…!!
ちなみにこの国は政治形態としては立憲君主制であり、選挙で選ばれた議会と世襲制の君主の両方が存在している。
その影響もあって、空軍・陸軍は「防衛軍」という名で国に所属しているが、海軍は「王立海軍」であり正確には国軍ではなく国王の私兵である。
そのため、メーヴェの空軍・陸軍と海軍は別物であると考えた方が良い。
※この後、この王立海軍がやらかすぜ!!
・ヴァルト王国
モデルとなる国が無いのでイマイチ立ち位置がはっきりしない国。
フォーアツァイトと隣接していて包囲網のメンバーではあるが、フォーアツァイトとも大して争っていないし。
そう言えば、この国は女王が治めている設定でしたね。
設定上、若くて綺麗な女性です。
メーヴェのクソババ…ごほごほ…女王様とは違います。
あちらが未亡人熟女ならばこちらは清純お嬢様JKです。
折角の女王ですし、どこかで登場させたいなぁ。
※追記:この文章を書いた時点では登場してなかったけど、今はもう登場済みですね。そう、ヴィクトリア女王です。
・ズレーテンラント
ズデーテンラント?いいえ、ズレーテンラントです。
フォーアツァイトとの国境がカクカクしているのは勿論戦争後の講和条約でもぎ取られたからです。
名前からしてフォーアツァイトに併合されそうな予感ですが、この名前にしたのは特に深い意味は無く、ただ単に語感が筆者の好みってだけの理由です。
良いよね、この響き…
・神聖同盟諸邦
新登場!
“神聖同盟”とは言ってもアレクサンドル1世の仲良しこよし同盟の事ではありません。
ドイツ第一帝国…すなわち神聖ローマ帝国がモデルです。
ここまで言えばお分かりでしょう、この国の実態が。
──バラッバラです。
とても国などと呼べたものではありません。
同盟三国なんかよりも遥かに小さな領邦が数百も組み合わさってできているのです。
大国に見えても実態はそうでない…そしてお隣にはフォーアツァイト。
何故滅ばないのか不思議なくらいですが、全部連邦のおかげです。
フォーアツァイトが連邦の方に多くの兵力を回さざるを得ないために反対側のこちらは何とかなっているのです。
・聖皇領
とある宗教の宗教的権威である聖皇の領地。
聖皇の権威は時が経つにつれて低下しつつあるが、それでも未だ健在である。
軍隊と呼べる様なものは有しておらず、聖皇の近衛的位置付けである傭兵集団と「聖皇をお護りする」という名目で各国から集められた部隊がいくつかあるのみ。
北の神聖同盟とは仲が悪く、度々いがみ合っている。
そしていざこざが生じる度に兵力提供を要求されて困るのがカノーネ王国である。
念のために言っておくが、本作に於ける聖皇はジャポンのお偉いさんの聖皇とは別物なので注意されたし。
・同盟三国
お馴染み三国。
こうして見ると凄く小さい。
初期の予定ではもう少しストーリーに絡んでくる予定だったのだが…うーん…おかしいな?
・アウグーリ共和国
共和政ローマがモデルで、イタリア的ポジション。
商業国家であり、豊富な資金力で同盟三国を支える重要な国だがやはり目立たない。
裏方が目立たないのは宿命である…
・カノーネ王国
優雅なお国。
国土のかなりの部分が湖。
特にモデルとなる国は存在しませんが…
ほう…何だかオランダみたいな事になりそうな予感…
ちなみに、ノイン王国とは仲が悪く、喧嘩する度に「川の水止めるよ?」と脅し始める始末。まるで滋賀県民だ!
そして実際に水を止めた事が昔あったのですが、メルジーネの遊牧民達まで被害を被り、奴らにボコボコされ、以来本当に水を止める様な事はしていません。
軍事的な面では、同盟三国の技術のおかげで何とか耐えている感じ。
フォーアツァイトとはかなり長い国境で接しているので苦労が絶えません。
これは、オランダ流のドMな戦法しか無いな!
・ノイン王国
エジプトっぽい。
ナイルっぽい川までちゃっかり流れている。
魔導士がいっぱいいます。
プラトークから遠いし、フォーアツァイトとも隣接していないので目立たないけど魔導士のおかげで登場機会を作れそう。
魔導士に戦闘させてみたいもんね。
サンダーッ!!ドドドーンッ!!…みたいな。
・ゼムリャ・セーヴェル
直訳すると「北の土地」。
英語風に言うなら、ノースランドである。
それ以上でもそれ以下でもない。
北極圏に入っているので、プラトーク北部同様に寒い。
アラスカの様なものだと考えてくれればそれで構わない。
先住民がいるが、彼等以外に誰もこんな所に住もうとは思わないし領有する価値がある訳でもないしあっても無くてもどうでも良いと思われているので戦争なんて無縁である。
一応狩猟用の弓等は使用するが、逆に言えばそれだけ。
・メルジーネ高原
モンゴル高原です。
これはモンゴルです。(断言)
国名ではなく地域名となっているのも、騎馬遊牧民が定住せずにうろちょろしているから。
折角この世界では馬がまだまだ現役なので、コイツらも戦わせたいな。
・ダイ=ハン国
お名前で察して下さい。
訓読みすれば大阪国…という事でこの国の人は関西弁を話します(笑)
かつて猛威を振るったメルジーネの騎馬遊牧民がこの地を支配し、建国した。
しかし長い年月を経るに従って現地の人間と同化していき、今ではかつての面影も殆ど残っていない。
中東っぽい国。
東の大陸からの影響をモロに受け、イスラーム的文化を特徴とします。
しかし元は騎馬遊牧民によって建国されたという歴史が物語る様に、メルジーネの文化も少しは残っており、騎兵が強かったりだとか。
貧しいけど案外強い。
さて、メルジーネの本家の連中とどうやって差をつけようか…
イスラムっぽい軍隊ねぇ…イエニチェリとか?うーん…
ちなみに、関西弁以外に大阪要素は無いです。
・ヤゲウォ王国
満を持して登場!ポーランド!!
ポーランドがモデル、などと言うと勘違いしてしまいそうですが、この国はポーランドはポーランドでも強いポーランドがモデルですからね?!
有名なワイバーン産地の一つとして知られ、翼騎兵から成る強大な騎士団が特徴。
翼騎兵はプラトークでは「もういらない」とか「鈍い」とか「飛行機に取って代わられた」とか散々な評価だったが、それはあくまでプラトーク帝国内での評価に過ぎない。
国内で需要を賄え、量・質共に揃っているならば翼騎兵は未だに強力な兵種である。
この国の平時に於ける兵力は少数の歩兵や騎兵等に加え、翼騎兵のみから成る騎士団のみである。
しかしこの騎士団がとんでもない代物で、その構成は翼騎兵十万騎ともそれ以上とも言われている。
最盛期のプラトーク帝国ですらも揃えられなかったそれだけの量を、中規模の国でありながら常時擁しているのである。
更に加えて述べておくべきは、これが常備軍としての兵力に過ぎぬという事実。
つまり、戦時下に於いては多少無理をすれば更に多くの翼騎兵を戦力として持つ事が出来るのだ。
これは隣国プラトーク帝国にとって非常に脅威である。
無論、正面から全力で戦えば勝てぬ事もない。
しかしそれはヤゲウォ王国側とて承知の事。
もしこれだけの翼騎兵をまともにぶつけるのではなく分散させて帝国領内へ浸透させたならば…
とてもではないが防げたものではない。
後方の兵站や国内各地の重要施設、果ては罪無き小市民…
国内はぐちゃぐちゃに掻き乱されてしまう事だろう。
帝国側は目の前の戦闘には勝てたとしても、長期的には敗北してしまうのだ。
この報復用の核兵器にも似た騎士団の存在こそがこの国がプラトークの隣に古くから存在し続けられた所以である。
騎士団はプラトークが大人しくなった後にも自衛戦力として未だに存在し続けている。
誰が彼等を馬鹿に出来ようか?
プラトークの西側の国の中では最強の国、それこそがポーランド…然りヤゲウォ王国である。
・カスティーリャ連合王国
名前からしてそのままというね…はい、スペインとかポルトガルとかがモデルですね。
かつてはメーヴェと海の覇権を争った事もある、とある王国Aと王国B。
されど最終的にはメーヴェに敗れ去り、貿易に大きく依存していたのにそれを奪い取られてしまいます。
すると当然国力は衰え、一気に貧しくなってしまいますね。
「駄目だ、このままじゃ食っていけないどころか他国に侵略されちまう!」
…という事で、苦肉の策として両国は一つにくっ付きました。
その結果誕生したのがこのカスティーリャ連合王国です。
この国は、現実世界に於けるスペインやポルトガルと同様に目立ちません。
非常に目立ちません。
小さいし、弱いし。
今は細々とかつての仇敵であるメーヴェと貿易をしたり、観光客を呼び込んで小銭稼ぎをしたり…という状況です。
弱いのに何処からも侵略されないのも、それだけの価値が無いからです。悲しいね…
唯一、海流のおかげで暖かいのだけは救い。
・パスタ共和国
名前で察して下さい。
パスタ野郎の蔓延る国、その名もパスタ共和国っ!!
緯度的にはプラトークと同じだけど西側は海流のおかげで温暖だ!
暖かい…そう、アホばっか!!
怠け者と軟弱なパスタ野郎が蔓延る国、その名もぉぉぉ…パスタ共和国ぅぅ!
そこまで豊かな訳じゃない。
でも暖かいし天気は良いしパスタなら腐る程あるし良いじゃないか!
女々しいワインも露出度の高いお姉さんもいるし良いじゃないか!
結構強力な軍隊だって持ってるぞ!
兵器は強いのが揃ってる。(最新兵器と豆戦車でマスケット銃と戦うぞ〜!)
兵站も過剰な程に整ってる。(ワインもちゃんと持ってきてるよ!)
兵力も十分足りてる。(三倍以上の兵力差だ!)
でも勝てない、そうそれガァァ…パスタ共和国っ!!
プラトークと接してなかったから良かったものの、接していたらまず間違い無く今頃プラトークの属国だろう…
・オデッサ民主共和国
みんな大好きオデッサ!
ウクライナですね。
ウクライナという時点でお察しですが、プラトークに虐められてきた歴史を持ちます。
貿易のおかげでそこそこ豊かですがプラトークと大して変わらないレベルの生活水準。(要は低い)
そもそもプラトーク攻められたら大国相手に抵抗なんて出来ないのでハナっから戦うつもりなぞ無く、軍隊もショボいです。
必殺の“上納金外交”で今の形を維持しています。
そして名前の通り、民主主義国家──と言いたいところですが、政府はプラトークやらメーヴェやらの言いなりなので他国から内政干渉されまくり。
民主主義と言って良いのか…?
・ダナン社会主義共和国
社会主義国家も欲しいよね!…という事で登場。
ベトナムがモデルです。
元々はキューバ辺りをモデルにしようかと画策していたのですが、実際に地図を描いてみたら何となくベトナムに形が似ていたのでベトナムに変更しました。
“ダナン”というのは、グーグルマップでたまたま目に入ったナムの都市の名前です。
特に深い意味はありません。
社会主義共と聞くと余り良いイメージを持たないかもしれませんが、ナムをソ連やチャイナと同列に考えてはいけません。
社会主義国家としては上手くいっている部類です。
中国の様な完全なる独裁状態にも陥っていませんしね。
そして特筆すべきはその軍事力。
攻めると弱い、でも守るのは強い。あるあるですね。
そう言えばヴァルト王国も似た様な扱いでした。
この国の国土も森林に覆われており、ジャングルゲリラ戦法で侵入者には鉄槌を下します。
防御限定だけど強いぜゲリラ戦法!
メルジーネ高原とかなり広い範囲で接しておりながら何事も無いのは遊牧民達が苦手なこの森林のおかげです。
現実世界でもベトナムはモンゴルやフランスやアメリカを追い払っていますから大したものです。
守りに関してはスオミ同様非常に粘り強い。
誇り高きジャングルファイターなのだ!
ちなみに、主食は米。
ただしジャポニカ米ではなくパラパラご飯ですけど。
・サルヴァドール共和国
さあお次は民主主義の面を被った独裁国家だ!
…という事で、筆者の中では独裁=南米のイメージだったのでブラジルからお名前を頂きました。
アフリカとかの方が良かったかな?
モデルとなる国家なんてありません。
大統領の肩書きを持ったTHE・独裁者が選挙(笑)で何十年間も国民(笑)から選ばれ続けて政治(笑)をしている国です。
軍隊は弱いけど治安部隊と警官は凄く強いよ!
・イマヌエル自由国
USA!USA!USA!USA!…はあはあ…
米国がモデルです。
オレンジ自由国だと思った?アメリカだよ。
西ではなく南に米国を配置するというね。
あなたが想像するヒャッハーな米国そのもの。
恐らくストーリーに何らかの方法で関わってくるだろう。
・西大陸
植民地!アフリカ!欧米列強に搾取される可哀想な人々!
そういう学校で教わる様なイメージを持っておけば大体正解です。
西だけどアフリカっぽい。
…以上です。
本当ならばもっと規模を拡げるつもりだったのですが、ここらで自粛しました。
恐らく、これ以上大きな世界観になる事はないと思います。
また、これはあくまで世界観設定に過ぎませんのでここで出てきた国々が絶対に作中で出てくるという訳ではありません。
折角読んで頂いたとしても半分くらいは無駄になるかも…
では、また!