LXXIII.お別れの前に。
あ、そう言えばアレとかアレとか伏線(らしき何か)を張ったまま回収してないぞ!?
…という事で、今回はオペレーション伏線回収です!(半分おふざけモードですが、お許し下さいませ)
「伏線なんザァ、お前同様、読者もとっくに忘れ去っちまってんだから気にしなくたってェ良いんだよ」と悪魔が囁いておりましたが、ちゃんとやりますとも。ええ。
フォーアツァイトに別れを告げる前に、少し片付けていかねば。
タイミングとしては今しかないのでね。
(結局、新しい伏線を生む羽目になってしまいましたが)
ちょっと無理矢理かもですが、そこんところはお許しを。
※注釈
・SEGGG
知らなくても生きていく上で全く問題無いです。
あなたがSEGAの親衛隊でもない限りは、この言葉は記憶の奥底に大事に収納して忘れ去りましょう。
〜父殺害より七十五日目〜
「もう帰っちゃうの?」
ナディアが帰ってしまう。
ナディアがいなくなってしまう。
そんな一大事に、アーデルベルトは直面していた。
何せ、フォーアツァイトとプラトークは遠い。
冗談でも何でもなく、これを最期にもう会えない可能性だって十分にある。
幼い彼にとってその事実は残酷であった。
しかし一方のナディアの方はその様な事は何とも思っていない。
その事実が余計にアーデルベルトに危機感を募らせるのだった。
「そうだよー、かえるんだよ。アーくんともバイバイだね」
「バイバイって…良いの?もう会えないんだよ?」
「え?そうなの?」
「そうだよ?!」
そこまで言っても未だにナディアの表情は変わらない。
彼女はホォ…と小さく吐息を漏らした。
「そうかぁ…じゃあアーくんともうあそべないかもしれないのか…」
「そうなんだよ…寂しくなるなぁ…」
そう言いつつチラリチラリと彼はナディアの様子を窺うが、やはりナディアは能天気な顔だ。
ダメだこりゃ…と彼が心中で頭を抱えたのも致し方ない事だろう。
しかし、それでも彼に引く気は無かった。
やると決めたからには貫く、それが彼の矜持だった。
「ナディア!」
「ん?」
アーデルベルトは意を決してがしっと彼女の両手を握るも、ナディアは“何だコイツ”とでも言いたげな表情を浮かべただけである。
「もし良ければ…もう少しここに滞在していかないかい?」
「なんで?」
「そうすればもっと遊べるし、えーっと…一緒にいられるよ」
結局、彼個人の感情によるものでしかないから、フォーアツァイトに彼女が残るメリットなどほぼ無い。
故に、彼はその程度の事しか言えなかった。
「そうだねえ」
彼女は一瞬考える素振りを見せるが、直ぐに肩をすくめる。
「どう?」
「どう…って?」
「残っていかないかい?」
彼女の手を握る、彼の両手は少し汗ばんでいた。
「いや、えんりょします」
「何故?」
「もうじゅーぶんあそんだし」
「え、でもまだ──」
まだほんの少ししか…と言いかけて彼は押し黙る。
よくよく考えてみれば、もう彼女と出会って一か月にもなる。
彼女の言う通り、十分な期間だ。
逆に言えば、それだけの期間ずっと一緒にいたのに今でもまだこの程度の関係──平気で別れを告げられる様な関係──でしかないのだ。
ではあと何か月かければそれ以上になれると言うのか?
ここで彼女を引き止めたとして、それが何になる?
彼の心中を絶望にも似た虚無感が蝕んでいく。
ズブズブと深い沼に沈んでいくかの様に…
「ねえ、ところでさあ…ナディアはどうして皇太子殿が好きなの?」
「だって、えらいし、かっこいいし」
偉い…
格好良い…
彼の脳内でその単語がぐるぐると回る。
「ねえ、もし僕がフォーアツァイトの皇帝になるとして…どう思う?」
「こーてい?へーかとおんなじヤツ?」
「そうだよ。北帝国の皇帝と肩を並べるのが南帝国の皇帝だよ」
「ってことはえらいんだ」
「うん、偉い」
ナディアはふむむむ…と今度は長い事悩む。
その結果彼女が導き出した回答が…
「じゃあ、すごいんじゃない?」
…というものだった。
「他には?」
「ほかって?うーん…カッコいい…?」
「格好良いと思うの?!」
急に鼻息を荒げる彼に、ナディアは眉をひそめた。
「こーていでしょ?すごいしカッコいいとおもうよ?」
彼女のその言葉に、彼は心中でガッツポーズ。
「じゃあ僕、皇帝になるよ!君に相応しい男になる!」
「あっそう…頑張って…ね?」
ナディアは首を傾げながらそんな事を言う。
──三男坊のアーデルベルトが、本気で帝位を目指そうと決意した瞬間であった。
✳︎
一方、同じ頃…ルイーゼは。
「遂にお前も嫁入りか…行き遅れるかと心配したが、何とかなったじゃないか」
庭園の一角に置かれた丸テーブルに、椅子が二つ。
その椅子に座って、紅茶のカップと睨めっこしつつ他愛も無い雑談を繰り広げるルイーゼとヴィルヘルム。
嫁入り前に兄妹水入らずで楽しくお茶でもしようではないか、とか取って付けた様な名目でヴィルヘルムがルイーゼを呼び出した結果だ。
しかしながら二人とも少しぎこちない。
「失礼な。それではまるで私が年増みたいな言い草ではありませんか。十分若いですよ、私」
「そうか?」
「そうですっ。まだ二十代前半ですよ?これで年増扱いされたんじゃ、世の女性の大半がそうなってしまいます!」
ホント、デリカシーに欠けるのだから…と愚痴にも似たセリフを独り言ち、彼女は顔を上げる。
その先には、似合ってるのだか似合っていないのだかよく分からないヒゲを汚さないように紅茶を啜る兄の姿。
彼は舌鼓を打つと、また話を振る。
「でも、親戚のお嬢さん方はお前ぐらいの頃にはもう結婚して子供もおったぞ?」
ルイーゼは呆れた風に返答する。
「あれが早過ぎただけの事ですよ。確か十六で結婚だったか…あれは流石に早過ぎです。外れ値と全体を比べようとしないで下さい」
「十六ねぇ…確かアナスタシア皇女殿下もそうだったか?あれぐらいの歳で結婚すると考えると…まあ、確かに早いな」
それを聞いてルイーゼはギクッとする。
だってその些か早過ぎる結婚を、事実、ナーシャは兄としようというのだから…
「それは置いといてですねえ!兎も角、私の結婚は適正年齢ですから!遅くもなく、早くもない…というか、ほぼ平均ですよね?」
「そうか?」
「そうですよ」
馬鹿馬鹿しい…と呟き、彼女はシフォンケーキを半分程かじった。
「あ、そう言えば…記憶ももうおぼろげですが、兄上も昔、結婚を嫌がっていた気がするのですが?」
「そうか?」
「そうですよ」
テンプレートの様な会話に嫌気が差してきたルイーゼだったが、彼女にとってこれは興味深い話題であるため、我慢する。
「そうさなぁ…そんな事もあったかもなぁ…まあ、あの頃は私も若かったからな」
「何故嫌がっていらしたので?」
「この様な事を言うと馬鹿にされそうだが…他に好きな女性がおってな…」
「…」
ルイーゼはそのまま固まる。
「何だ、その反応は?」
「い、いえ…ちょっと意外で…兄上が女性に興味があったとは…」
「まるで私に感情がないかの様な言い草だな…そりゃあ気になる女性の一人ぐらい存在したさ」
彼は昔を思い出し、嬉しそうに笑った。
「それで、その女性以外とは結婚したくなかった…と?」
「まあ、そういう事になるな」
面白くなりそうな予感を察知し、側に立つメイド達も必死に聞き耳を立てている。
それを見てルイーゼは、後で教えてあげるから離れていなさい、と目配せする。
ヴィルヘルムには気の毒な事に、この後ゴシップ好きなメイド達によって彼の昔の恋愛事情は帝都中に広まってしまうだろう。
そうとは知らぬ彼は、昔話感覚で機嫌良くベラベラと話してしまう。
「誰です?教えて下さいよ。兄上を惚れさせる女性なんて、一体どの様なお方なのか非常に興味がありますね」
「きっとお前は知らない人物だぞ?本当のところ、私もよくは知らないのだからな」
「お名前は?」
「…ディトナ」
彼は記憶の奥底から大切に取り出すかの様に勿体ぶった末、その名を口にした。
「ディトナ…さん?変わったお名前ですね。やはり聞いた事はありませんが…」
「恐らく彼女を知る人間は私を含めて数十人…二桁止まりだろうな。彼女の正体を知る人間となると、もう片手で数えられるレベルだ…ん、いや待てよ…存在を知っている人間、という意味では山程いるな」
兄の言葉に何か奇妙なものを感じ取り、彼女は疑問を呈する。
「正体って?一体どういう事ですか?」
「ははは、どうもこうもないさ。存在自体は有名だが、実際に会った事がある人間は少ないというだけの話だ。彼女は昔から引き篭もり体質だからな」
「引き篭もり…?」
いよいよ混乱してきたルイーゼは、何が何だか分からなくなってくる。
「ああ、いや、少し言い方が悪かったか…引き篭もりと言うよりは隠居とでも表現すべきかな」
「隠居…?まさか──」
彼女の脳内にいやーな想像が…
「ちょっと待て、今とんでもない事を想像しただろう…?違うぞ?違うからな?一応、念のために言っておくが、違うからな?!」
「それはもう分かりました…しかし、話を聞いていてもさっぱりです。そのディトナさんというのは一体何者なのですか?まさか…使用人の類ですか…?」
「使用人ではないな。それどころか非常に高貴な身分だとも言えなくはない…下手すれば私以上の…」
「フォーアツァイトの皇帝以上だと?」
「そうだ、それ以上だ。だからこそ私のその淡い恋心も諦めざるを得なかった訳だが。初恋を」
彼は苦々しげに笑い、カップを口に持っていく。
「初恋…?初恋相手なのですか…?!」
「ああ、そうだが?」
「ちなみに、何歳ぐらいの時の話…?」
「うーん…十かそこらではないか?」
ルイーゼは絶句する。
まさか、堅物である兄が…子供の頃の初恋相手に長年想いを寄せていただなんて…!
この事は絶対に帝都中に拡散させてやろう、と彼女は決意した。
「はあ…余計に分からなくなってしまいました…まさか、はぐらかそうとしてテキトーに言ってるんじゃないですよね?」
「まさか。本当だ。まあ、お前の知る必要の無い事だ、忘れろ」
何だかなぁ…とルイーゼは納得のいかない様子でシフォンケーキの残りをついばむ。
「それと、今の話は秘密だからな?」
「ええ、勿論ですとも兄上」
ルイーゼは妖麗な笑みを浮かべる。
「しかし、最後にゆっくり話し合えて良かった…ほら、我々の関係は今までちょっとギスギスしていたであろう?」
「あら、兄上がその様な事を言い出すなんて…何か心境に変化でも?嫌っていたのはそちらの方でしょう?」
「は…?何を言う?私が実の妹を嫌うはずがないだろうが?」
「は?」
「えっ?」
…
「オホンッ…まあこの件に関しては良い…重要なのは“これから”だからな。今まで些細な勘違いですれ違ってきたのならば、これからその分だけ良好な関係を築けば良いだけの事だ」
「でも私、これから遠くに行っちゃうんですけど?」
「…」
「どうなんです?」
「それは…文通とか…どうだ…?」
ええー、面倒臭い…とルイーゼは嫌そうな顔でありのままの感想を述べた。
「まあ…良いでしょう…元々、あちらに着いたら手紙を送る予定でしたし。近況報告の一環として、ね」
ボーナスシーン(?)
※ストーリーとは一切関係はありません。
ニコライとハレー卿が裏事情をぶっちゃけちゃいます。
半ば、読者の皆様が不可解に思っておられるだろう事への弁解(要は苦しい言い訳)です。
ちょっとした自虐ですので、本編とは一切関係ございません。
SEGGGの様なものと考えて頂ければ宜しいかと。
非常に無意味な内容(テレビのバラエティー番組よりも内容的にはスカスカです)ですので、お忙しい方には読む事をお勧め出来ません。
時間があり余っているお方、時間をドブに棄てたいお方、不老不死を実現したお方etc.のみを対象とさせて頂きます。
特に、未来ある有望な若人達はこんなものを読んでいる暇があったら計算ドリルの一つや二つでもした方がよっぽど良いので、親のスネをかじって生きていく覚悟でもないなら今直ぐ電子機器の液晶をカチ割り、勉強机に向かいましょう。
…え?君は石油王の息子で、一生遊んで暮らしても問題無いって?よし、見てヨシ!
「おーい、ニコライ君。帰るんじゃな?帰っちゃうんじゃな?」
「ああ帰るぞ、帰っちゃうぞ」
「結局コンナミコマンドを使わなかったのぉ…修行回とか用意して、如何にも使いますオーラをプンプンさせておったのに使わなかったのぉ?」
「ははは、それは違うぞハレー卿。使わなかったのではない、使えなかったのだ!筆者は元々使う予定でいた様だが、この小説特有の行き当たりばったりな執筆によってストーリーが二転三転し、使う機会を逃してしまったのだ。事実、決闘の中盤辺りまではまだ筆者もコンナミコマンドを使う機会を窺っておったからな」
「では何故使わなかったのじゃ…?」
「仕方がなかったのだよ…ナーシャの乱入のせいでその機会が失われてしまったのだ…」
「しかしそれも想定内だったのでは?」
「はんっ、まさか!元々ナーシャが戦闘に参加する予定なぞ無かったのだ!本来のシナリオでは“ニコライがエーバーハルトとの凄まじい死闘の末、決死の覚悟でコンナミコマンドを使用し、逆転サヨナラホームラン!”と書かれているのだからな!ほら、台本のココを見給えよ!」
「本当じゃな…では何故急遽彼女が乱入する展開に…?」
「それはだな、執筆中に筆者が何となくその方がカオスになって面白そう、とか馬鹿げた事を考えた結果だよ!その瞬間、全ての予定が崩れ去ってしまったのだよ!」
「な、何とぉ!?恐ろしい…恐ろしいのう…」
「更に筆者の暴走はそれだけでは終わらなかった…“徹底的にナーシャに怪我をさせようっと!(主人公のニコライはほぼ無傷で)”などと下衆い考えを起こし、ナーシャに大怪我を負わせたのだ…!」
「な、何故その様な事を?!」
「“ヤンデレは血だらけになってこそ映えるから!”…だ、そうだ。意味が分からんな…男の血ならば兎も角、自分自身の血ってのはどうなんだろうな…それに、わざわざナーシャの子宮をぶっ潰したのは私との結婚を円滑にするための布石だったらしい。それも、執筆中にふと思いついて急遽採用した様だ…」
「主人公兄妹を近親結婚させるためにその場の思いつきで妹の子宮を破壊する…とんでもない鬼畜筆者じゃな…人間のクズじゃ…」
「事前に用意しておいたネタは使用せずにその場の閃きに身を任せる…典型的な駄目男だな…そんな事だからいつも“偉い人”から思慮が足りない!って叱られてぺこぺこせねばならんのだよ!」
「リアルの話かね?」
「そう、リアルの話だ!」
「うむ…それはいかんな…ところで、元々五十話程度で完結する予定だった、とかほざいておったが、今や七十話を過ぎ…大丈夫かのう?行き当たりばったりとは言え、大筋は決まっておるはずなのじゃが…」
「それはだな…まあ、何とかなるだろう…」
「根拠は?」
「根拠はないが、まあ大丈夫だろう…と筆者は思っている」
「何故じゃ?!何故その様な楽観的な事が言えてしまうのじゃ?!」
「仕方がない、筆者の脳ミソはお花畑なのだよ…周囲の人間に“お前は良いよなぁ…人生楽しそうで…”とか可哀想なものを見る様な目で見られつつそんな言葉を投げ掛けられる様な人間なのだ。根拠の無い自信だけが取り柄の男だからな…まあしかし、実際大丈夫だろう。書きたいものを全部書くと余裕で二百話を超えてしまうらしいが、そこは自重しているらしいからな。きっと大丈夫!」
「本当に?」
「た、多分…な…」
「まあそれくらいにしておこうかの…では、ヒロインの子宮がピーしたくらいでは大筋には影響無いのじゃな。良かった良かった」
「ああそうだ。しかし問題はこの後だな」
「この後?」
「うむ。この後は戦争パートに突入していく事になるからな…ラブコメ要素が不足しないか心配だ…」
「確かに、戦争だけでは読者の心が荒んでしまうのぉ…適度にエロを挟まんとな…」
「そうなのだ…それが筆者の目下の課題らしい。エロと戦争…この両者の両立は死活問題だな」
「エロを入れ過ぎると一向にストーリーが進まんし、戦争だけではそれはそれでいかん…難しいのう…」
「仕方がないさ、エロと戦争の両立、というのは人類が古来から経験してきた最大の困難のうちの一つだ。一介のおっさんごときに解決出来る様な生温いものではない」
「しかし…先人達はそれを乗り越えてきたのであろう?」
「それはそうだが…どれも有効な解決策とは言い難いのだ。例えば、タイトルに無闇矢鱈と“ガールズ”とかいう単語を使用し、登場人物を全員女子高生にして戦争させてみる…とか…あとは、敵を触手エイリアンにして女兵士を襲わせるとか…」
「どちらも駄目じゃなぁ…最近の“取り敢えずタイトルにガールズって付けとこ!”みたいな風潮に乗っかるのは如何なものか…しかし触手か…こっちは悪くないと思うのじゃがのう?」
「更に、もう一つの課題だが…これはエロに関する事だが…もう既にこの小説では初期の段階で結構行くトコまで行っちゃってるのでな、これ以上GOGOするとなると、もう“アレ”しかないのだ…」
「“アレ”…?」
「ゴホン…それは想像にお任せする。兎も角、エロシーンはエロシーンでやり過ぎると不味いからな、そうなると限られた範囲で何とかエロを表現せねばならんのだ。大してエロくもない内容でエロを、だ!」
「困ったのう…そうなると、もうアブノーマルなプレイしか残されておらんのう…」
「アブノーマルねえ…緊縛は──」
「既にしたぞい」
「ううむ…野外かペットプレイでも採用するか?」
「もうちょっと健全なものはないのかの?もっと純粋にドキドキッ♡みたいなものは」
「それが出来たら苦労せん…」
「困ったな…」
「困ったのう…」
「しかしまあ、それも行き当たりばったりで何とかなるのではないか?大丈夫だろ、多分」
「そうじゃな!きっと大丈夫じゃ!」
「「俺達の戦いはまだ始まったばかりだ!」」
あ、あと余談ですが…
次回はフォーアツァイト編のラストになる予定です。