V.風呂場の怪。
※注釈
・核ミサイル
勿論そんなものはこの世界には存在しません。
・ヨーロッパの火薬庫
東ヨーロッパのバルカン半島の事。
爆発するかな?するかな?とみんなが心配していたが、案の定爆発した。
火気厳禁だというのに、オーストリア皇太子夫妻にセルビアの青年が発砲して、引火しちゃったから。
まあ、実際にはもっと複雑で、バルカン半島をめぐり、昼ドラの如く各国のドロドロの愛憎劇が展開されたせいでございます。
学校でサラエボ事件しか教えないのも、ややこし過ぎるからなんだとか。(とあるリアル高校教師の方がそう仰っておりました)
ちなみに、オーストリア・ハンガリー帝国と言えばオーストリアハプスブルク家。
はい、近親相姦で有名なあそこです。
ただし、この時殺された皇太子はハプスブルク家の人間としては例外で、自由恋愛を押し通し、平民の奥さんと結婚していました。
しかし、この皇太子はそのせいで父親に半破門状態にされていました。
自由恋愛したら「何故近親相姦しないんだ?お前はマジで無能だな」とお父さんにキレられるハプスブルク家って…(察し)
・亜内
知る人ぞ知る、超優秀ベテラン検事。
成歩堂君は彼が育てた。
人間の髪の毛が如何に儚いものなのか、身をもって教えてくださる偉大なお方。
・自由か死か
自由を与えてくれないなら、もう僕死んじゃうんだからね!という事。
ちなみにここに於ける“死”とは、普通に死ぬ事ではなく、周りを盛大に巻き込んで死ぬ事。
・フリーダムファイター
自由のために戦う戦士。
漫画とかアニメに出て来る、主人公の所属する軍隊は大体自分達をこれだと思っている。
・ジェロニモ
主に米国の人達が、飛び降りたりする時に言う謎の単語。
一応人名。
日本に於ける「たーまやー!」みたいなものなのかもしれない。
誰か?こんな風に私を呼ぶ者は一人しかいない。
声もそっくりだし、目を閉じていても分かる。
これは妹だ。
やけに大人しいと思ったら…そういう魂胆か。
まさか入浴中に風呂に侵入するとは。
こう音も無く忍び寄って来られると気付けない。
「ナーシャか?」
目を開けると、やっぱり我が妹だ。
目を開けた瞬間に目の前に妹の顔ドアップとは…
顔が近い…!
「ええ、兄上。兄上のだーい好きなナーシャですよ」
少なくとも、だーい好きではない。
私はあくまで、彼女の事を妹として好きなだけだ。
決して彼女とそういう関係になる事を望んでいる訳でもなく、風呂に乱入されたいとか思っている訳でもない。
うん、決して。
「ナーシャよ、知っているか?ここは私専用の風呂なのだが。きっと何かの間違いで入ってしまったのだろうが、今なら間に合う。ほら、今直ぐここから出て他の風呂へ行きなさい。大丈夫!みんなには黙っておくから心配するな!ささ、行った行った!」
頭に浮かぶ限りの言葉をぶちまけて妹を追い払おうとするが、まるで効果が無い。
彼女は、兄上ったら照れちゃってぇもう、とか妄言を吐いて笑っている。
私のこの手振りが見えないのか?!明らかにしっしっしって感じだろうに!
ここが風呂であるからには私は当然全裸。
下半身にタオルを巻いていたり、とかそういう都合の良い配慮は一切ない!
湯気が丁度良い感じに目隠しになったり、とかラブコメ恒例の配慮も存在しない。
そして妹もあられもない姿。
そして普段からの習慣として、私は風呂に侍女を寄せ付けていない。
つまり、誰も止める者がいないというのに互いに全裸!
思いつく限りで最悪のシチュエーションと言えよう。
しかし、彼女はまだ湯には浸かっていない。
今も湯船の縁に立って私を上から覗いているだけ。(アングル的にかなり際どいが)
湯に浸かっていない以上、まだ間に合う!
新皇帝として、瀬戸際外交の練習に大いに役立ちそうなシチュ。
隣国が核ミサイルとか撃ってきそうな時に応用出来そう!
取り敢えず湯にさえ浸からせなければこのまま彼女に退場して頂く事も不可能ではない。
この最終防衛ラインだけは…!絶対に越えさせんぞ…!!
急いで上体を起こすと彼女の前に立ち塞がる。
両手両足を開き、通せんぼのポーズ。
下腹部の大事なアレはギリギリ湯の中なので安心されたし。
「兄上?如何なされましたか?」
「ナーシャよ…これは私の湯だ…!例え我が妹と言えども、私の湯に浸かる事はゆ──うわあああ!」
セリフの途中で妹が私に向かってダイブ!
何故だ?!何故こんな酷い事が出来るんだ?!
喋ってる途中の人に全力で飛び掛かるなんて非人道的過ぎる!
しかし怪我でもすると不味いし、私は反射的に彼女を受け止める。
だって私とて紳士の端くれ。
女性が飛び掛かってきたら受け止めるしかないではないか!
な、な!これではまるで抱きしめているみたい…
彼女も私の背に腕を回し、完全にこれは第三者からすれば…
抱きしめ合っている!
更に私の肌に彼女の胸がダイレクトアタック!
今、妹さんの危険な果実が私と彼女の間で苦しそうに挟まれ、押し潰されんとしている!
そして危険な下半身の情勢!駄目だ!!鎮まれ我が息子よ!!
ヨーロッパの火薬庫は今にも爆発しそうだ!
それなのに…おい、妹よ!何故そんな幸せそうな顔をしている!
「兄上ったら、大胆ですわ」
何が?!何が大胆!?
「な、何が大胆なのだね?意味が分からんのだが…」
「兄上が私に飛び込んで来いと、示したのではありませんか」
違う!アレはそういう意味じゃないの!
飛び込んで来い、とかじゃなくて通せんぼのつもりだったの!
ここまで妹との間に意思疎通の上で難点が有るとは…
我々兄妹の間には誰にも切れない絆があったはずなのに!そう、昔は!
「それは違うぞ。あれはだな…ってちょっと!」
又もやセリフの途中で妹のアクション。
今度は妹によって私が押し倒される。
勿論、力では私の方が勝っている。
だからと言って、押し倒すために足を掛けるか、普通?!
力尽くで押し倒せないなら足を引っ掛けちゃおうって凄まじい思考回路だぞ?
辛うじて手を湯船の底に突いて耐えたものの、今のは結構危なかった…!
あと少し遅かったら私の後頭部はアウチだった。
後頭部を亜内して、禿げたりしたらどうするんだ?!
更に彼女が私にもたれ掛かってくるせいで、私の両腕は体重を支えるのがやっと。
顔を水面上に出しておくには両腕を動かす訳にはいかないし、必然的に私は両腕を塞がれてしまう。
終いには彼女が私の上に跨がってきたため、下半身の自由も封じられた。
ちょっ…ちょっと!下半身に何かイケナイものが!イケナイものが触れてますよ、お嬢さん!!
そんな私を見てにやりと笑い、舌舐めずりをする彼女の姿はさながら悪魔。
「ナーシャ…!な、な、何をするつもりかね?ここは私の湯だぞ?君の湯ではないんだぞ?自分の湯へとお戻りなさい。ね?」
ああ、ナ◯シカになった気分…
ただし彼女と私の決定的な違いは、蟲達は彼女の呼び掛けに応えるが我が妹は私の呼び掛けに応えないという事。
怒り狂った王☆蟲の群れ並みに、他人の話を聞かない!
「兄上の湯ならば私の湯も同然です。いつかは夫婦になる仲でしょう?」
そう言って私の下腹部をすーっと撫でる。
無駄に手つきがやらしいことこの上ない。
全く、どこで覚えてきたのやら。
「何を言う!兄妹だろうが夫婦だろうがプライバシーは大事なのだ!風呂は私の第一級プライバシーだっ!」
「それでも私は兄上のプライバシー…恥ずかしいトコロをじっくりと観察したく存じます」
待って!恥ずかしいとトコロって言いながらソコを見るな!
お嬢さん、頼むからそこを退いてくれんかね…
「ナーシャよ、己の欲せざる所人に施す事なかれ、だぞ?ナーシャとて他人に知られたくない秘密の一つや二つ、有るだろう?他人のそれを無理矢理暴くなど…ダメ、絶対!」
「いえ!その禁忌を越えた先にこそ禁断の愛という名の甘い蜜が存在するのです!嗚呼、愛しい兄上…私と共に深い愛の底に沈もうではありませんか!」
駄目だ、この娘…
コミュニケーションに於いて相当な欠陥を抱いてらっしゃる。
もう何を言っても無駄だろう。
そうなれば、私は究極の選択をしなければならない。
即ち、ここで溺死するか、妹とゴールインして社会的に死亡するか、という二者択一。
一見すると後者の方が良い様に見えるやもしれん。
しかし、よく考えて頂きたい。
見よ、目の前でほくそ笑む悪魔の様なこの妹を!
この妹とハッピーエンド?
そんな事が可能だとお思いか?!
無理無理無理無理無理!!絶っ対、無理!!
想像するだけでも恐ろしい…!
そんな飼い殺しの運命など甘受出来るものか!
この妹に結婚などという首輪を付けられ、リードでお散歩などと…その様な事…耐え難い…!!
故に兄は、ここで今尊厳のために自死を選ぶのだ。
母上、先に逝く私をお許し下さい。
父上、無駄に殺しちゃってごめんなさい。テヘペロ。
そして最後に我が妹よ…
「すまんが、その“深い愛の底”とやらには沈めない。何故なら代わりに私は“そこまで深くない風呂の底”に沈むのだからな!さらばだ、妹よ!あの世から貴様を兄として見守るとしよう!はっははははははは!!」
最期の決めゼリフを高らかに叫び、プルプルと震えている両腕の力を緩める。
じょぽん、と腑抜けた音と共に私は水中へと沈んで行き、肺の中の全ての空気を吐き出す。
これは、偉大なる自由のための死だ!
自由か死か!
自由など存在せぬならば、死、有るのみ!
そして私はフリーダムファイターとして、湯の中にて息絶え──なかった。
上半身を乱暴に引っ張られ、私の肺には再び酸素が流れ込む。
何事かと思えば、案の定我が妹の犯行だ。
「兄上!な、何をなさっておいでですか!」
ええい、忌々しい!自由のための闘争を邪魔するとは!
例え妹と言えども、許すまじき行為だ。
「離せ!その手を退けて私をもう一度湯の中へと行かせよ!」
「何故ですか?!何故湯の中に沈もうとなさるのです?!もしや、兄上はマゾヒストでいらっしゃるので?」
又もや妹がよく分からん勘違いをしているが、そんな事はどうでも良い。
妹の邪魔がある限り私は自由を謳歌出来ぬ。
しかし、生憎私の両腕は過酷な使用により痺れて動かない。
故に彼女を説得する以外に道は無い。
「ナーシャよ、君は知らんだろうがこれは私の日課なのだ!他人の勝手というヤツだ、放って置いてくれ給え!」
そう叫びつつ全身を陸に揚げられた魚の如くくねらせるが、ナーシャもがっちりと私を掴んで離さない。
「湯の中で溺れるのが日課だと?!流石にハード過ぎやありませんか?!」
「違う!私にとっては全然ハードでも何でもないのだ!これくらい朝飯前なのだ!」
もうこうなったら誤解されようと知ったもんか。
湯の中で溺れるのは趣味という設定にしておこう。
「兄上、流石に危険過ぎます!そんなに過激なプレイがしたいのなら私が安全なやつを手伝ってあげますから!兄上ったら!」
「兄に逆らうつもりかぁ!離せ!そして私を、私を天国に行かせてくれ!」
「兄上!そんなの天国ではありませんから!兄上ぇぇぇぇぇぇ!!」
終いには妹が泣き叫び始めたが、そんな事は私には全く関係無い。
説得出来ぬならば強行突破だ。
このまま妹の腕の中にいては確実に自由は死す!
ならば、(文字通り)死中に活を求める!
「えええええええい!!」
つるんっと私は彼女の腕の中からすり抜け、勢い良く湯へと後頭部から飛び込む。
ジェロニモ!
じゃぼん!
…ごちんっ!
湯の中に飛び込んだ次の瞬間、私の後頭部は湯船の底にクリーンヒット。
そして薄れ行く意識の中、私は心中でこう告げるのだった。
ニコライ死すとも自由は死せず、と。
✳︎
「わーーーーーーーーーーーっ!!」
「あ、兄上!大丈夫ですか?!」
起きて早々叫んでしまったが、決して気が狂ったとかそういうのではない。
気がついたら裸の妹に膝枕されていたのだ。
余りの恐怖に叫びたくなるのも仕方あるまい。
「大丈夫!大丈夫だから取り敢えず私を解放し給え!何はともあれ、私の視界の外に胸を退けろ!」
更に、目が覚めて最初に見えるのが妹の胸だと!?
もう一度気絶するかと思ったわ!
妹のものとは思わず、美乳だなぁ…とか心の中で無意識に高得点を付けてしまったのは内緒だ。
例の如くがっちり妹に確保されているため、彼女に退いてもらうしかないな。
「嗚呼、可哀想な兄上…混乱しておられるのですね…!」
そう勝手に嘆くと、彼女は私をぎゅーっと抱きしめる。
「…うぶっ!退けろと言ったのに何故逆に押し付けてくるんだ!く、苦しい…!」
不味い…!妹の胸にプレスされて死亡とか冗談ではないぞ!
辛うじて動く両足をジタバタと必死に暴れさせるものの、妹の胸は未だに顔から離れようとはしない。
「殿下、離してあげて下さい」
どこからかは知らないが女性が我が妹を諭す声が聴こえ、ナーシャは名残惜しそうにしながらも私を手放す。
助かった…危ないところであった…!
ところで、私を助けて下さったのはどこの御仁であろうか?
是非とも礼をせねば。
「ふう…助かった…礼を言うぞ」
立ち上がって後ろを振り返ると、そこには白衣の女性が立っていた。
「いえいえ。陛下が今にも圧死しそうになっておりましたので、流石に見ていられなかっただけです」
そうにこやかな笑顔で応えるのは、後宮専属の医師、ソフィア・アレクスナラヴナだ。
彼女は国内では非常に珍しい女性医師。
後宮には一部の例外を除いて男が入れないため、医者も彼女の様な女性が選ばれる、という寸法だ。
彼女はまだ同じく医者である父の跡を継いだばかりで経験こそ少ないものの、医者としての才能は父親譲りだ。
このまま経験さえ積めば、いつかは立派な医者になるに違いない。
そんな若き女医──ソフィア──は、私が倒れたせいでナーシャにここまで呼び出されて来たらしい。
「私が気を失っている間、先生が看て下さっていたので?」
「いえ、私はほんの少し容態を確認しただけで、殆ど殿下が看て下さっておられましたよ」
妹をちらりと見ると、彼女はうんうん、と大きく首を縦に振っている。
辺りを見渡せば侍女も浴室の端の方に大勢侍っているし、何だか空も薄明るい気がする。
これはもしや…
「わ、私は…どれぐらいの間気絶していたのだ?何だか空が白んでいる様に見えるのだが…」
「かなり長い間です。まあ正確には、気絶した後そのまま寝ちゃった感じですね。もう夜も明けてしまいましたし」
つまり…私は一晩中全裸で寝ていたと?
それも、同じく全裸の妹のお膝の上で?
侍女と医者に生温かい目で見守られながら?
「な、ナーシャ!私が寝ている間に変な事をしてはいないだろうな!?」
「それはご安心下さい。陛下の童貞は私が死守致しました」
ソフィア医師、ナイスワーク!
童貞とか言われたのはちょっと傷付いたけど、ナイス!
彼女は私の貞操の恩人だな。
是非とも彼女の給与アップを検討せねば。
妹がガルルルル、とソフィア医師にしきりに威嚇しているが、ソフィア医師は何でもない様にそれをあしらっている。
素晴らしい!彼女を私のボディーガードに任命するのも良いな。
はははは、と手を腰に当て高らかに笑う。
嗚呼、やったぞ…!
私は一晩妹と裸で過ごしたのに童貞を守り抜いたのだ…!
これが笑わずにいられるか!
が、私の爽やかな気分とは裏腹にソフィア医師の表情は優れない。
どうしたのだろうか?
先程から少し俯いている。
「ソフィア先生、如何なされた?」
声を掛けると、彼女はビクッと反応する。
「いえいえいえ!何でもないのです、お気になさらず!」
明らかに普通ではないのだがな。
一体全体どうしたというのか。
心配して私が近寄ろうとすると、彼女はジリジリと後ずさりする。
額には多量の汗。
顔も何だか紅潮しているし。
もしや、ソフィア医師…熱でもあるのではあるまいな?!
恩人が弱っているとくれば、放っては置けない。
ズカズカと大股で歩き、彼女を捕まえると、私は彼女の額に手を当てる。
その際に彼女がひゃあっ、と小さな悲鳴を上げたが気にしない。
やはり異様に熱い。
「先生、こんなにも額が熱いではないか…大丈夫なのか…?」
「だ、だ、大丈夫です!」
彼女があたふたと逃げようとするが、離さない。
今ここで彼女を逃がしては、働き者の彼女の事だ、きっと無理を押して働き続けるに違いない。
後宮専属という事になってはいるが後宮にはそもそも医者にかからねばならない人間自体が殆どいないのだ。
故に彼女はあくまで後宮を最優先にする、という前提で、後宮以外の人間も診る。
この巨大な宮殿には当然ながら多くの人間が働いているが、それにも拘らず、この宮殿にいる医者は彼女を含め僅か数人。
そもそも人手が足りないのだ。
彼女もそれ故に毎日労働尽くめ。
熱があろうとも他の医師に迷惑をかけぬ様に、と働いてしまうだろう事は簡単に予測可能。
だから、私はここで彼女を逃がす訳にはいかぬのだ。
「どうした?風邪でもひいたか?」
出来得る限り優しく彼女に問いかける。
彼女のさっきまでの慌てようは一転し、今度はぼけーっと私を見つめている。
何だか余計に体温が上がっている気がするし、心配だ。
「ん?どうなんだ?」
反応してくれないので答えるよう促すと、彼女はハッとして、申し訳ありません、と律儀に謝る。
「いえ、風邪などではありません」
ボソッと小さな声でそう答える。
「では、何だ?」
「私の顔が赤いのは…その…陛下がせめて下半身だけでも隠して下されば治るかと…」
下半身…?
あ…
完全に忘れていた。
そうだった、私は今全裸なのだった。
そりゃあ、こんなにも堂々と目の前でブラブラされては困るよな。
そしてその真っ裸の男が自分に近付いて来て、スキンシップしてくるんだから赤くなって当然か。
「あぁ〜そのぉ…申し訳ない…」
これはもう、完全にセクハラだな。
国家権力のトップである皇帝に将来的になるからといって、自分より立場が弱い女性にフルチンでボディータッチとは…
我ながら、よく考えたら結構不味い事をしたなあ…
これは彼女の待遇改善を本気で考えてやらねば、色々と申し訳なさ過ぎるな。