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設定資料(面倒なら読み飛ばして頂いて結構です) 国家等について

最初に言っておきましょう。

長いです!

非常に長いです!

筆者の設定厨であるという特徴がこれでもかとばかりに発揮されております。

これを読まずともストーリー上、何の問題もございませんので、読まずとも結構です。

まあ、地図に関してはチラ見程度でもして下さった方が良いかもしれませんが。

 キリが良いのでここら辺から第二章って事にしておきます。

 実は、この小説は本来書いていた小説のうちの一つでしかありません。

 同じ世界観、色んな主人公目線で短編をいくつも書いていたのです。

 そのため、本作以前にもいくつかのクソ小説が存在致します。

 そして筆者は設定厨なので…

 載せてないだけで、もう既に舞台となる世界の世界観はかなり細かく設定されているのです。

 故に、地図があったりします。

 更に、登場人物のビジュアルまで決まってたりします(笑)

 設定の大半は本作と関係するかどうかも分かりませんが、説明書を読むのが好きな方とかならば耐えられる…かも…

 面倒臭い人は読まずとも問題ありませんのでご安心を。



 〜世界観設定集〜


 *地図の見方

 丸:主な都市

 二重丸:首都

 黒太線:国境

 茶色線:主な山脈

 水色線:主な河川

 黒細線:主な鉄道

挿絵(By みてみん)


 注意すべきなのは、この地図の左上側が北、右下側が南だという事です。

 国名、地名などはネットでてきとーに見つけた単語を使ってるだけです…

 画質が悪いので小さい文字は読みにくいかもしれませんが、本作にはほぼ関係無い地名ですからご安心下さい。


 この地図では一部しか写ってないけど、プラトーク帝国は大きいんですよ。

 フォーアツァイトもでかいですね。



 ・種族について

 普通の人間が人口の過半数を占めるが、他種族もそれなりに多い。

 他種族の大半は人間と獣が混ざっていて、まとめて獣人とよばれるのである。

 故に獣人とは言っても更に様々な区分に分けられるが、基本的には鳥類や哺乳類の枠から逸脱する事はない。

 しかしながら例外はやはり存在し、魚類や爬虫類の性質を持った獣人もいる。

 最早獣ではないが、そこはツッコんではいけないのである。

 歴史的に北部では宗教的理由により獣人は迫害されてきたので、彼等のうちの大半は南部に居住している。


 と、設定には書かれております。実は獣人とかいたんですね。



 #国家


 ・ヴァルト王国

 ヴァルト王国は三百年前から続く伝統ある王国である。

 東と南は深い森と山岳地帯であり、西は海。

 唯一北側だけが他国と繋がっている。

 そのため、海路での交易が盛んである。

 かつては小さな港町だけだったこの王国は、他国との交易により富を得て、三百年間少しずつ領土を広げていった。

 王国自体は商業国家であるため、領土の拡大は望んではいなかったが、

 王国の商業圏に混ざるために自ら進んで傘下に入る地域が多く、平和的に大きくなっていったのである。

 ヴァルト王国が別名、森の王国と呼ばれる所以も、貧しい森の民達を吸収していった結果、領土の大半が森林地帯になってしまったからである。

 そしてそれは王国が攻め難く、わざわざ攻める価値もない事を表していた。

 よって、王国は長年侵略を受ける事が殆ど無かった。

 しかし、商船を度々出没する海賊から守るために海軍は発展し、現在では世界で3番目に大きな海軍を運用している。

 王国の主要都市は全て海岸部に集中しているため、制海権を握る事が自国の防衛に直結するという事もあり、海軍には非常に力を入れている。

 一方で陸軍は主要都市を防御するのに必要最低限の数しか存在せず、王国の陸上での最大の武器は国土の大半の森であった。

 稀に物好きが陸から攻めて来る事があっても、

 森が行軍を妨げ、

 森が王国の兵を隠し、

 森が反抗の軸となったのである。

 王国軍による森での待ち伏せ攻撃は、幾度も敵を撃退したのであった。

 しかし、航空機の発達によりその優位は崩されようとしており、航空機こそが王国の防衛上の最大の課題であった。

 特に、先王の死後、王には息子がいなかったため、その娘が即位した。

 しかし女王を認めない勢力も国内に存在し、それにつけ込んで他国の介入も増え始めていた。


 やけに細かい設定ですね。

 実は、ヴァルト王国は短編第一作目の舞台だったので、こんなに設定が細かいんです。

 モデルとなる国が無いこの世界独特の国家です。



 ・フォーアツァイト帝国

 大陸で最大の領土を有する農業大国。

 “帝国”というのは主にこのフォーアツァイト帝国の事を指す。

 稀にプラトーク帝国との対比として“南帝国”と呼ばれる事もある。

 農業国の彼等にとって、領土の拡大とはすなわち富の増大であり、常に拡大政策をとっている。

 そのため皇帝に直属の、フォーアツァイト神聖黒翼軍は機械化があまり進んでいない時代遅れの軍隊であるが、その規模においては圧倒的であり、大陸最強を謳う。

 軍の名の黒翼とは、翼騎兵(ワイバーン)を表しているが、一般には正式名称ではなく帝国軍と呼ばれている。

 しかし、陸戦力とは対照的に海上戦力は貧弱で、お情け程度でしかない。

 実際、海軍として独立して存在しておらず、陸軍の傘下として艦隊が所属する形である。

 航空機もほぼ所有しておらず、航空戦力は翼騎兵で補っている。

 海以外の全てを他国によって囲まれており、現在は帝国と隣接、又は脅威に晒される危険性のある国々が同盟を組む事によって侵略を回避している。

 それらの国々は帝国軍に対抗するために軍事技術の開発が盛んで、軍の規模が小さい事が多いものの、兵装でそれを補っている。

 それに対して帝国は内部で古い軍からの脱却及び近代化を唱える声が上がっているが、未だにそれは進まずにいるのが現状である。

 領土の六割が農耕地であり、その他は居住地及び山地、未開地域である。

 典型的な中世的身分制度を採用しており、少数の聖職者、皇族、貴族が圧倒的大多数の平民(殆どが農民)を支配している。

 農民の反乱などは過去に小規模なものがいくつか起こったが、それもすぐに軍に鎮圧された。

 戦争以外何もやってない様で結構色々やってる国である。

 今の皇帝の治世よりは案外善政を敷いているらしく、反乱も起こっていない。


 はい、これが暫くの間次の舞台となるフォーアツァイトです。

 まるでヘタれたプロシア?

 その通りです。

 これに関しては以前注釈に載せましたね。



 ・エクテラミュジーク= セドゥイゾント連邦

 やけに名前が長いが、それは元々は別々の二国だったからである。

 普通、隣り合う二国といういうものは大概仲が悪いものだが、この二国は違った。

 同一民族で民間でも、公的にも交流が多く、国家間の仲は良好。

 エクテラミュジーク国は主要都市での選挙で国家元首を決めるという進んだ民主主義を取り入れた国家で、セドゥイゾント王国は王政を敷く従来通りの国家であったため、本来ならいくら何でも合併など可能なはずがない。

 しかし、北と南を帝国に挟まれ、二国共に防衛上の危機に瀕していたという事もあり、立憲君主制の国家として合併した。

 今日の国家情勢にまでこの二国合併が与えた影響は計り知れないが、少なくとも彼等は侵略される事なく未だに自治を保っている。

 プラトーク帝国が大人しくなって以降は他国との連携を強め、今では対フォーアツァイト帝国包囲網の盟主的存在である。

 政治形態としては、基本的には両国の制度を引き継いでおり、主要都市での男子普通選挙で議会の議員を決定、議員による多数決で首相を指名し、首相の指名によって内閣を形成する。

 王家は議会に於ける発言権と内閣総理大臣への提案権を有するが、それらに従う強制力は無く、殆ど民主的な政治であると見なして問題ない。

 空軍は存在せず、陸軍に航空隊として含まれている形ではあるが、航空戦力にはかなり力を入れており、規模だけならば国の規模の割には凄まじいものである。(ちなみに、海軍には航空隊は存在しない)

 しかしその分陸上、海上兵力は良くも悪くも並程度、もしくはそれ以下である。


 連邦ですね。

 これはもう既に注釈にて説明済みですね。

 一応フランスがモデルですが…この世界ではポーラン的扱いを受けます。

 仕方が無いですよね、だってロ◯アとドイチェランドに挟まれてるんだもの。



 ・プラトーク帝国

 フォーアツァイト帝国との混同を避けるために、一般には“北帝国”と呼ばれる事が多い。

 帝都バクラジャーンは北方最大の規模を誇る。

 領土の大半は針葉樹林で、その寒冷な気候と貧しい土地柄故に、かつては周辺国に侵略を繰り返す非常に好戦的な国だったが、ある国を滅ぼし、港を手に入れて以降、戦争よりも貿易の方が儲かるという事実に気付いたのか、ピタリと戦争を止めた。

 よってこの国はまだ銃器が登場して間も無い頃から戦争をしておらず、どれ程の軍事力を有するのか、誰にも分からない。

 少なくとも船舶に関しては海賊等から輸送船や民間の商船を守るための小規模な武装した軍艦が確認されているのみである。

 陸上戦力や航空戦力に関しては不明のものの、概ね海上戦力と同様に必要最低限しか揃えていないだろうと見なされていた。

 プラトークの領土は農業に適さず、地政学的にも価値の薄いものであるために、彼等が侵攻を受ける事は無く、長らく平和であった。


 本作舞台のプラトークです。

 ね?ロ◯アじゃないでしょう?

 首都とか、ペテルでもブルクでもないですもんね。



 ・自由都市国家群

 古来より都市国家が乱立し、そのまま発展していったため、今でも一つに纏まる事なく大小様々な都市が存在している。

 彼等は元々は都市同士で争っていたが、帝国の進出の危惧と共に、全都市を纏め上げる一つの国の様な存在となった。

 基本的にはそれぞれの都市にかなりの自治権が認められているものの、一都市につき一票の投票権を有し、それによって選ばれた者が全都市を総括する。

 この制度の導入後、飛躍的に自由都市国家群の自衛力は増大した。

 しかし、全都市が纏まっても未だに小国であるため、単独で帝国に立ち向かう力など無く、同盟国や共和国の支援無しでは国を保てない。


 バルト三国的な…?イメージ。

 ただし現実世界と違い、コイツらは仲が良く、更に強いです。



 ・シュロス公国

 元々は一帯に存在していた王国の一貴族が建国した。

 しかし今となってはその王国も帝国によって滅ぼされ、この国が残るのみ。

 同盟三国の中では中央に位置するという事もあり、毎度一番被害を被る可哀想な国である。

 国力も低く、人口も少ない。

 ヴェルグラの軍事技術、共和国の資金及び物資援助があって初めて帝国に対抗出来る。



 ・ヴェルグラ国

 小国ではあるものの、非常に優れた技術力を持ち、トップクラスの高度な兵器を多数開発している。

 反帝国包囲網の諸国に技術提供をしており、帝国に対抗するには無くてはならない存在である。



 ・アウグーリ共和国

 元老院が政治を取り仕切る、遥か昔から存在する歴史ある国家。

 人口も多く、独自産業により資金も豊富なため、帝国に対する盾の役割を果たす同盟三国を支援している。

 共和国自身も帝国に接するため、帝国に対する恐怖は相当のもので、今では国力の殆どを防衛のために注ぎ込んでいる。

 多分本作には殆ど絡んでこないと思われる国家の代表格。



 本作で重要になってくるのは、今のところ、プラトーク帝国の南部に位置する連邦と、連邦の敵国であるが故にプラトークからすれば同盟を結びたい相手であるフォーアツァイト帝国のみです。

 他の国に関してはmobですね。



 #組織


 ・ヴァルト王国海軍

 王国が誇る世界第三位の海軍である。

 艦隊は二十五個あり、一個艦隊に十二隻所属している。

 つまり、三百隻が常時運用されており、予備の艦船も含めるとその規模は計り知れない。

 花形の第一、二艦隊は強力なへルシャー級が共に旗艦として所属しており、対外に睨みを利かせている。


 ヘルシャーって何だよ?と思われたかもしれませんね。

 ご安心下さい。

 本作とは無関係です(笑)

 他作品では戦艦による海戦とかも書いてたので、その名残りです。


 ※追記:やっぱ関係しますわ!!



 ・ヴァルト王国陸軍

 戦非戦闘員を合わせても総数が数万人程度でしかない、王国の人口規模の割に非常に貧弱な陸軍。

 しかしその分兵は粒揃いであり、練度は非常に高い。

 戦闘員はほぼ歩兵のみである。

 装備は標準的な剣と弓。

 未だに弓を使う理由は、森の中での隠密性を重視するため、火器の使用を避けるからである。

 防衛のみに徹し、主に都市に篭っての防衛戦、もしくは森林における急襲を前提としている。

 百二十年前の帝国軍との戦闘では、一万の兵で帝国軍十二万を迎え撃ち、帝国歩兵部隊を森の中で分断し、各個撃破によって勝利した。

 翼騎兵と他兵科の連携によって成り立つ帝国軍は森の中では本来の力を発揮出来なかったのである。

 過去にはこれに対抗するために森を焼くなどの方法がとられたが、いずれも上手くいかなかった。



 ・フォーアツァイト神聖黒翼軍

 大陸最大規模の兵力を有する、帝国の正規軍。

 一般的な歩兵、騎兵、翼騎兵、砲兵から成り、海上部隊も所有している。

 大半が歩兵であるものの、騎兵、翼騎兵も相当数おり、砲兵は軍の規模から見れば極端に少なく、更に砲もかなり旧式で射程も短い。

 技術レベルで言えば五十年分ほど他国より遅れており、一兵の質は低い。

 しかし、それを補う数の兵がおり、それが未だに帝国を覇権国家であらしめている。

 軍事研究を頑張った事もあり、最近また強大になってきた。


 本作で時代遅れとか言われていじめられてたフォーアツァイト帝国軍です。



 ・エクテラミュジーク= セドゥイゾント連邦海軍

 連邦の誇る海軍である。

 しかしその大仰な名前とは裏腹に、近隣諸国の中では最弱で、自国沿岸部防衛のための必要最低限の武力しか所持していない。

 それは、元々の仮装最大敵国がフォーアツァイト、プラトーク両帝国だったためである。

 フォーアツァイトは時代遅れの旧式軍。海軍はあるものの、ショボい。

 プラトークはのほほんと輸送船ばかり建造して、戦艦どころか巡洋艦すらも新規着工する兆し無し。

 この様な状況では海軍の予算が削られ、陸軍様とヤケに可愛がられている航空機ちゃんにばら撒かれるのも仕方がない。故に最弱。

 戦艦など、いつの時代のものかも分からない程のオンボロ旧式戦艦が一隻港にて舫で繋がれているのみで、年に数度、保守点検の際に少しタービンを回転させるだけで、今にも爆発するのではないかと思えてしまう様な甲高い音をギーギー…いや、ギャーギャー響かせている始末。

 戦艦など、最早無いに等しい。

 故に普段は巡洋艦を中心に、敵など来ない海を真面目に監視。

 駆逐艦はちょろちょろとそこら辺を意味も無く走り回っている、という状態である。

 そのせいで国民からは給料泥棒扱いの可哀想な人達の集まり。

 それが連邦海軍である。


 彼等はプラトーク帝国を雑魚扱いしている様ですね。

 でも、連邦も雑魚く、彼等の戦力で脅威たるのは航空機のみです。

 まあ、その航空機が中々侮れない戦力であるが故にプラトークも相応の準備の必要に駆られている訳ですが。



 ・エクテラミュジーク= セドゥイゾント連邦陸軍

 陸軍という名だが、実際には半分航空隊に支配されかけており、連邦陸空軍と表現する方が正しい。

 日々陸対空の権力争いを続けているが、日に日に航空隊の方が優勢になっていっており、陸軍高官のおっさん達は将来を危惧している。

 要するに平和ボケした間抜けな軍隊である。

 長年の間、プラトークは沈黙、フォーアツァイトは同盟三国の方にお熱という状況で、少なくとも半世紀は侵攻を受けた事が無いため、戦闘は主に、同盟三国にちょっかいをかけようとするフォーアツァイトを牽制、たまに小競り合い程度…というもの。

 つまりここ最近マトモな戦闘を経験していなかったため、下っ端は毎日必要最低限の訓練以外はぐーたら。

 上層部は権力争い及び、いかに帝国が連邦にとって脅威かを議員に説き、軍事予算の増額をねだる仔猫ちゃん状態だったのである。

 歩兵の装備も大したものではなく、勿論練度も低い。

 装甲車両はことごとく旧式。(使おうと思えば使えるが)

 唯一の取り柄は長らく牽制やら小競り合いやらばかりしていたために、“使いやすい”とかいう理由で強化されてきた航空隊のみ。

 自慢の航空隊がどれ程役に立つかに全てが懸かっている。



 ・同盟三国

 自由都市国家群、シュロス公国、ヴェルグラ国の三国間で帝国の侵略に対抗するために同盟が結ばれた。

 以降、この3国を同盟三国と呼ぶ様になった。

 彼等は自分達が本来帝国に対する防衛など不可能な程に小国である事を十分に自覚しており、常にあらゆる手段を通じて軍事力強化を図っている。



 #兵器


 ・銃器について

 この世界の銃器は、火薬ではなく魔力で弾を飛ばす。

 そのため薬莢は存在せず、代わりに魔力供給のための使い捨ての小型魔力生成機が必要である。

 また、魔力を用いた場合はエネルギー効率が良く、反動は少なく、比較的音は小さい。

 尚且つ銃身がオーバーヒートする様な事もない。

 しかしその分銃撃ごとに火力にムラがあり、弾が安定しない。

 そのため結果的に命中率の低下を引き起こしている。

 更に、決定的な欠点として、連射が出来ない。

 これは魔力生成機の性能上の欠陥によるものであり、射撃後は、魔力生成機のチャージが完了するまで再度発砲出来ないのである。

 これらの事情により、この世界における銃器は歩兵にとって弓の代替品程度の存在でしかない。



 ・航空機について

 以前から航空機はあったが、いずれも性能の低いものであり、翼騎兵と同程度の高度までしか上昇出来ず、低速、積載重量も限られた。

 しかし近年のエンジン性能の向上に伴い、主流だった双葉から単葉へと変化していくにつれ、次第に性能が向上し、今では翼騎兵をも上回る戦闘力を持つ事となった。

 しかし、未だに単葉機への世代交代は完了しておらず、現在各国は、旧式の双葉機と新式の単葉機の両方を運用している。



 ・軍艦について

 この世界では以前から発動機のパワー不足に頭を悩ませていた。

 それは航行速度が低いというだけでなく、軍艦においては重装甲を施せないという問題を生んだ。

 そのため、大砲登場後初期の軍艦は防御力が致命的に不足しており、ほんの数発の被弾で沈んでしまっていた。

 しかし、シールドの発明により、物理的に装甲を施す必要が無くなった。

 つまり、速度を落とす事なく防御力を上げる事が可能となったのである。

 これより後、発動機の性能が向上しても、軍艦に物理的防御を施す事はなくなった。



 ・シールドについて

 シールドとは、高い運動エネルギーを持った物体の透過を防ぐ事を目的とした防御膜である。

 シールドジェネレーター、もしくはシールド発生器と呼ばれるものによって生み出し、物体の表面に展開、もしくは空中にシールドジェネレーターを中心に球状に張る。

 一定以上の運動エネルギーを持った物体のみを防ぐため、質量が小さい、もしくは低速度の物体は通り抜け可能である。現在では様々なものに使われ、大型の航空機にも搭載される事が多々ある。

 砲性能は劇的に変化する事がなかったにも拘らず、シールド性能は進化し続けたため、戦闘における大型兵器の存在感が増す事となった。

 シールドを破り、攻撃を通すにはシールドジェネレーターの性能を超える負荷を短時間に与える必要がある。

 シールドジェネレーターの負荷が耐えきれないレベルになると、シールドジェネレーターが冷却のために停止、もしくはオーバーヒートにより稼働不可となり、シールドが消え、物理的攻撃を通す様になるのである。

 つまり、火力が足りないと、本体に傷1つつける事が出来ず、シールドが戦略、戦術的に軍事に与えた影響は計り知れない。


 実はシールドとか存在するんです。

 SFかよ!



 ・砲について

 銃器同様、火薬でなく、魔力によって発砲する。

 利点、問題点は銃器と同じであるが、1つ違うのがその連射性能である。

 小型の魔力生成機を使う、携帯可能な銃器と異なり、砲に関しては大型の魔力生成機を使用しているため、非常に魔力のチャージが早い。

 それにより、銃器とは比べ物にならない大口径の砲弾でも、比較的短時間で再度発射が可能となっている。


 有り得ない程直ぐに砲を再装填していたとしても、仕様です。



 ・無線について

 有効範囲は数キロ程度であるものの、無線も存在する。

 電信の様な文字列だけでなく、音声を双方向的に通信可能。



 ・シヤン

 薄い黄色のボディーと赤いラインの軽快な機動を誇る連邦の主力軽戦闘機。

 軽い。それがこの機体の最大の長所であり、一対一での戦闘にてそれは最も発揮される。

 攻撃力と防御力を無視し、全てのボーナスポイントを素早さに振ったこの機体の優雅な飛行は一部の界隈では“シヤンの粉雪”との異名で知られている。

 この粉雪というのは、そのひらりと舞う優雅さの他に、被弾すると直ぐ墜ちる事を皮肉ったものでもあり、連邦陸軍上層部の人間が航空隊と権力争いの際によく使用するが、航空隊の高官達はその事には目を伏せている。



 以上です。

 まあ、ネタバレになるので公開しないだけで、もっとあるんですけどね(笑)

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