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図解!然程解らない戦略解説!

 色んな国が出てきて、いよいよややこしくなってきましたね。

 どういう状況になっているのかチンプンカンプンになってしまっている方もいらっしゃるかと思いますので、少し現状でのプラトークのプラン等、ややこしいものをちゃっちい図を使って説明させて頂きます。



 先ずは、敵・味方について。


 元々のプラトークの予想。

 つまり、味方として確定しているのはフォーアツァイトのみという状態です。


 赤がプラトーク側。

 青が連邦側。

 白が不明or中立。


挿絵(By みてみん)


 こうして見ると、絶望的なまでに両帝国は青色国家に囲まれております。

 うわぁ…悲惨…

 フォーアツァイトは兎も角、プラトークなんて絶対滅んじゃいますね。



 …しかし状況は変わりました。

 そう、メーヴェとの同盟です。


 それによって一気に地図の色が塗り変わります。

 それがコチラ。


挿絵(By みてみん)


 じゃーん!

 …どうですか?


 メーヴェが加わると、プラトーク付近が急に赤くなりましたね。

 メーヴェだけでなくその属国も色が変わって随分と旗色が良くなります。

 プラトークは西側の脅威が減り、連邦にある程度集中出来るようになり、フォーアツァイトはヴァルトに同盟三国から守ってもらえるようになりました。


 お解り頂けたでしょうか?

 ヴィートゲンシュテイン達が歓喜したのはこういう事なんですね。

 メーヴェが味方になるのはこれ程重要な事なのです。



 では、次は開戦後のプランについて。

 プラトークとフォーアツァイトはどの様な想定をしていたのでしょうか。

 今度も元々のプランとメーヴェ加入後のプランを比較してみましょう。


 先ずはプラトーク。

 メーヴェが敵に回った場合、プラトークの西側の国々も敵に回る事となります。

 そのため、連邦攻略後、急ぎ必要最低限の兵力を残して反転、軍の大半を西側のオデッサ等の国とぶつけなければなりません。

 無論、連邦を攻めてそこからまた西に送るなんてのは大変です。

 連邦攻略後、増援が来るまではプラトーク西側の防衛戦力は苦しい戦いを強いられるでしょう。


 また、沿岸部はメーヴェによって壊滅。

 沿岸部から上陸部隊が次々とやって来て、大変な事になります。

 これではフォーアツァイトの援護どころではなく、身を守るので必死。

 血みどろの多方面同時防衛戦争となる事でしょう。


 今のを図で表すと、こんな感じ。

 赤がプラトーク。

 青がヤゲウォ。

 黄が連邦。

 緑がオデッサです。


 その1 フォーアツァイトが囮になってくれているうちに連邦に奇襲攻撃。お留守の背中に向け全力でブリッツクリーク。

挿絵(By みてみん)


 その2 首都まで進撃。一方西ではここら辺でオデッサやヤゲウォにも動きが出てきます。

挿絵(By みてみん)


 その3 残敵掃討。西では遂にオデッサとヤゲウォがプラトークに攻撃開始。

挿絵(By みてみん)


 その4 連邦にいる軍は一気に引き返し、西に向かいます。その間も西では苦戦中。

挿絵(By みてみん)


 その5 増援が向かう中、今度は沿岸部にメーヴェが攻撃開始。主要都市は壊滅し、敵軍の上陸まで許してしまいます。

挿絵(By みてみん)


 その6 増援がやっと到着!しかしこの後も苦戦は必至です…

挿絵(By みてみん)



 これが、プラトークの想定していた最悪のシチュエーションですね。

 ではでは、メーヴェの加入によってこれはどの様なものに変わったのか見てみましょう!

 色々な展開が考えられますが、ヤゲウォが大人しくしてくれるパターンで。


 その1 例の如くブリッツクリーク。

挿絵(By みてみん)


 その2 首都まで進撃。後ろは気にせずレッツらゴーです。

挿絵(By みてみん)


 その3 残敵も草刈りです。

挿絵(By みてみん)


 その4 手が空いているし、フォーアツァイト援護のためにズレーテンラントにちょっかいをかけてやりましょう。

挿絵(By みてみん)



 先程と比べて随分余裕がありますね。

 東部と西部の両方に前線を抱えなくて良いというだけで斯くも異なってくるのです。

 これならドイチュSenpaiの様にならずに済みますね。良かった良かった。


 実際にこの様に上手くいくかどうかはさて置き、勝率はグンと上がる事でしょう。



 では次はフォーアツァイト。

 フォーアツァイトは四方八方を敵に囲まれておりますが、そんな事は百も承知。

 各方面に強固な防御陣を築き、縦深防御で時間稼ぎをする準備はしっかり整っております。

 フォーアツァイトの主力は囮となるべく連邦との国境線沿いに並ぶところからスタートです。

 プラトークが首を狩るのを待ち、連邦側の混乱の隙を突いて連邦軍を壊滅させます。

 プラトークとフォーアツァイトの挟み撃ち作戦です。


 それが済めば今度は最大の脅威である同盟三国を叩きに行かねばなりません。

 しかしそうは問屋が卸しません。

 フォーアツァイトが連邦軍を倒す前に同盟三国の軍はフォーアツァイトの防御を破竹の勢いで突破、連邦軍を攻撃中のフォーアツァイト帝国軍の背中に襲い掛かるでしょう。

 連邦軍を挟み撃ちで虐めていたはずのフォーアツァイト帝国軍は、逆に連邦軍と同盟三国軍によって挟み撃ちされてしまうのです。


 これこそがフォーアツァイトの最も恐れていたシナリオであり、メーヴェ抜きで戦争をした場合の未来です。

 各方面の防衛戦力はきっと激しい攻撃にも耐え続けてくれるでしょうが、勿論それにも限界があります。

 どれも援軍が来るまでの時間稼ぎでしかないのですから、その援軍たる主力がここで壊滅してはフォーアツァイトに勝ち目はありません。

 フォーアツァイトがどんなに物量で優れていても、敵はそれ以上の物量を誇るのですから。


 では、それを図で見てみましょう。

 赤がフォーアツァイト。

 黄が連邦。

 青がその他。


 その1 囮役。各方面では防衛戦力が待機済み。

挿絵(By みてみん)


 その2 プラトークが奇襲開始。同時にフォーアツァイトも攻撃開始です。

挿絵(By みてみん)


 その3 殲滅!ここでやっと周囲の各国も動き出します。同盟三国はとんでもない勢いで侵攻開始。

挿絵(By みてみん)


 その4 連邦攻略もラストスパートです。しかしそこに同盟三国が攻撃!挟み撃ちです。

挿絵(By みてみん)


 その5 主力壊滅。さあ大変です。四面楚歌のフォーアツァイト、大ピンチ!

挿絵(By みてみん)



 では今度はヴァルトが助太刀してくれる場合について想定しましょう。

 それに至るまでの経緯に関しては96話をご参照下さいネ。


 その1 囮。

挿絵(By みてみん)


 その2 プラトークが動いた!フォーアツァイトもプラトークを支援すべく満を持して攻撃を開始します。

挿絵(By みてみん)


 その3 殲滅です。そしてここで同盟三国が猛スピードで突撃してきます、まあ大変!

挿絵(By みてみん)


 その4 しかしご安心を!山を越え、同盟三国の軍が出て行って空になった本国にヴァルト王国軍が奇襲をかけます!

挿絵(By みてみん)


 その5 慌てた同盟三国軍、急いで引き返します。

挿絵(By みてみん)


 その6 連邦軍を片付けたフォーアツァイトがヴァルトの援護に向かいます。

挿絵(By みてみん)


 その7 同盟三国軍に挟み撃ち!撃破です!

挿絵(By みてみん)


 …と、まあ、ヴァルトが助けてくれたおかげで最大の難敵である同盟三国を倒せましたね。

 この後も各方面に援軍を送り、周囲の敵を退けていかねばならないのですが、主力部隊が温存されているので何とかなりそうです。




 如何でしたか?

 少しはこれでハテナが解消されれば良いのですが…

 100話の直ぐ後に投稿するつもりだったのに予想以上に時間がかかってしまいました。申し訳ないです。


 さて、次回からはまたツァーレの海に舞い戻りますよ!

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