二十八話
目の前で生徒が殺されるのを見て驚愕した。
はたしてこんな生物と今から戦って勝てるのかと。
「あんなのと戦うの?」
カルナさんも驚愕としているようだった。
俺とカルナさんも戦意喪失仕掛けているが、これだけは忘れていなかった。
「でも戦わないと出られない」
それを言うとカルナさんはため息を吐いてゆっくりと立ち上がった。その顔には少し涙が目にたまっている。
「そうね。まずはレベル上げよ」
カルナさんは覚悟を決めたようだ。
________俺も決めないと・・・
集合体クロの足音が聞こえなくなるのを待ち聞こえなくなると俺達は外へ出た。
「さて、行くわよ」
俺達は死なないように、いつ遭遇しておいいようにレベルを上げてから挑もうと決断した。いつまでもレベル上げても終わらないのでクロの攻撃が効かないくらいにはなりたいと思っていた。その分ステ振りも忘れないようにしようとも話した。
「まずは10レベル上げましょ」
そして俺達のレベル上げが始まった。移動区域は宿から半径50mの範囲、遠くへ移動すると帰ることができなく、遭遇した場合に対処できなくなるからだ。
宿の前にもたくさんのクロが湧いてきた。ここまで出てくると村人はどうやって移動するのか不思議に思えてきた。
カルナさんは湧いてくるクロを時代劇でよくみる人斬りのように倒していく。
逆に俺は短剣で距離を詰めて腹を刺す。さらに倒れなければ、首を切って倒した。基本的にはカルナさんが1発で俺が2発で倒せるくらいだ。もちろん、それぐらいの相手なので経験値が薄い。
「きつくなってきた」
30体倒しても1レベル上がらなくなってきた。
カルナさんも実感しているのか、顔がしんどくなっている。
「ちょっと宿戻ろう」
切り出したのはカルナさんだった。俺もそろそろ戻りたいと思っていたので
すぐに宿に戻る。
「違う方針考えよう」
テーブルに座りカルナさんはぐったりとした。俺は店員にジュースを頼んだ。気を使った店員はカルナさんの分のジュースも提供した。
「サービスです」
カルナさんはもらったジュースを一気に飲んだ。
「ありがとう」
笑った顔を見て店員は安心したようだった。
「あなた方なら倒せると信じておりますので」
そういって厨房へ戻っていった。NPCといえどもその言葉は胸に来た
「そんなこと言われたら頑張らないとね」
そして、休憩が終わると俺達は作戦会議をした。
「・・・・じゃ、それでいきましょ」
決まった方針は、ステ振りを先にすることだった。今でも苦戦していないのでステ振り後はほぼ倒されないだろうと踏み、クエストを進める。敵が変わったらその敵でレベル上げに挑む、保守的な作戦だった。
「じゃ、まずはステ振りね」
そして互いにステータスカードを見せ合った。
・海斗
レベル51
攻撃力 10
防御力 10
すばやさ 41
魔法攻撃力 8
魔法防御力 8
・スキル
バックステップLv3
窃盗Lv.1
暗闇目視Lv.1
無音歩行Lv.1
超観察眼Lv.4
逃げるが勝ちLv.1
所持金 65000G
クロノコイン所持数 83
・カルナさん
レベル51
攻撃力 25
防御力 12
すばやさ 27
魔法攻撃力 4
魔法防御力 4
・スキル
バックステップLv.1
動体視力アップLv.2
ジャンプ力アップLv2
居合い切り強化Lv.2
炎切りLv.1
気配探知Lv.1
雷切りLv1
所持金 79200G
クロノコイン所持数 102
ポイント
カイト ステータス19 スキル17 カルナ ステータス18 スキル22




