二十四話
「右か左、どちらに行きますか?」
右と左、どちらをみても同じ景色が広がっている。
どちらへいけばいいものか。
「勘で右!」
カルナさんは俺が考えている暇もなく答えた。
カルナさんの勘を頼りに右へ進む。
いつマップ移動が起きるのか。地震がどんなものなのか俺は不思議に思っていた。
すると・・・
ゴゴゴゴゴゴゴッ・・・・・・
急に地震が起きた。
「うわっ」
思ったよりも大きくて声が出てしまった。
「これよ。これ」
カルナさんはこれがマップ移動だと言わんばかりに主張していた。
移動しているのか横揺れがだんだん強くなる。そして俺は立っていられず手をついた。
5分くらい地震が続いてだんだんと小さくなっていった。
「す、すごかった」
止むと冷や汗が出ていた。カルナさんはよくこれの後に動けたなと感心する。
「あれ」
前を向くと壁になっており先ほどまで進んでいた道がなくなっている。
「ね?」
カルナさんは同意を求めていた。百聞は一見に如かずとはまさにこのことだろう。
前がふさがったことにより後ろへ行こうとすると、小さく黒い人型のモンスターが数体立っていた。
「あれがクロよ」
カルナさんが悩まされたというこいつがどれほど強いのか。俺は慎重にクロをみた。
先に攻撃したのはクロだった。俺の近くまで飛び跳ねてさらに跳躍して攻撃しようとした。さすがに見えているので簡単に避ける。そして倒す。だがこれを見ただけでは強くは見えなかった。
仲間が倒されたことをしった残りのクロは3体で一気に襲い掛かってきた。
俺は最初にきた一体目を避け、二体目を剣でガードしようとした。だが・・・
「バラ!後ろ!」
カルナさんの叫び声で俺は後ろを向く。すると一体目がすでに着地しており、さらにこちらへ攻撃しようと屈めていた。
「まずい」
タイミングが悪く、このままではどちらかが当たってしまう状況になった。
どうする!
瞬時に思考回路が頭の中を走った。そしてあるスキルを思い出す。
『バックステップ』!
俺はすぐにそのスキルを発動させて後方へ避ける。すると二体の攻撃は空を切った。
「あぶなかった」
「バラ」
途中からカルナさんがこちらへ寄ってくれてなんとか対処できた。
「この町は苦戦しそうですね」
俺は敵のチームワークの良さに感心してしまった。
「数を相手するときは離れすぎないようにしましょ」
今回はいい経験ができた気がした。戦闘をいつもカルナさんメインにしていた結果が現れたとおもう。
そのあともクロが多く出現してきた。カルナさんの指示通り離れすぎず戦うと思ったよりも苦戦しなかった。さらに戦うにつれて要領がわかっていき倒すスピードが上がっている気がした。
「結構倒したね」
カルナさんはすっきりした顔でこちらを向いていた。俺も戦っていて楽しかった。
「20体くらいですかね」
そのあとクロは出てこなくなった。そろそろ宿へ戻ろうとしたところ、奥の方でうずくまっている人が見えた。
「うぇぇぇん」
近づくとそれは少女というのに気付いた。
「どうしたの?」
カルナさんが優しく聞くと、少女はこちらを向いた。泣き止んだものの目の周りが赤くなっている。
「まいごぉぉ」
それを聞いた瞬間、俺とカルナさんはすぐにクエストだと気づいた。さらに、このクエストは長丁場になることも予想ができていた。
((この中から彼女の家を探すのか~))
・海斗
レベル49
攻撃力 10
防御力 10
すばやさ 41
魔法攻撃力 8
魔法防御力 8
・スキル
バックステップLv3
窃盗Lv.1
暗闇目視Lv.1
無音歩行Lv.1
超観察眼Lv4
所持金 60250G
クロノコイン所持数 15
・カルナさん
レベル49
攻撃力 25
防御力 12
すばやさ 27
魔法攻撃力 4
魔法防御力 4
・スキル
バックステップLv.1
動体視力アップLv.2
ジャンプ力アップLv2
居合い切り強化Lv.2
炎切りLv.1
気配探知Lv.1
雷切りLv1
所持金 73450G
クロノコイン所持数 22
ポイント
カイト ステータス17 スキル20 カルナ ステータス16 スキル20




