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盗人少年と侍少女  作者: チョコパン
ハスガル城
19/31

十九話

「おお、倒してくれたか」

倒して3分くらいで執事の方が部屋に入ってきた。おそらく倒したことにより扉が開くようになったのだろう。


「国王がおよびです」

また執事に国王への呼び出しを受けた。まさか一日に二度も受けることなど早々ないだろう。体が少し重く、手が少し震えている。カルナさんがこっちを向いているということはおそらく気づかれているだろう。けど二人に心配を掛けたくないのか口パクで「ごめんなさい」と言っているのがわかった。それに俺は「大丈夫」と返す。そしてゆっくりながらも王室へ着くことができた。


「よくぞ仕留めてくれた」

国王の様子はご機嫌だった。

そこからはずっと国王の話が続いた。全校朝会の校長先生の話のように長い。


「最後にこれが報酬だ。」

そういうとメイドさんが手に大きな袋をもってきた。中からはジャリンジャリンと金属が触れ合う音がする。

そしてメイドさんが袋を置くと袋は花が咲くように広がり中の金貨がジャラァンと落ちた。俺達は思わず「おおぉ」と声が漏れる。そしてシャンデリアから照らす光が金貨に反射してまぶしい。


「それぞれに50000Gだ」

お金が足りなくなりそうでとてもありがたかった。1万Gじゃ少しきついところがある。

 報酬をもらうと金貨はフッっと消えカードに金額が足されていた。そして俺達はやっと安心して城に泊まることができた。部屋は前と同じでチームごとに分かれた。そして現在の時刻は22時。


「大丈夫?」

部屋に入りゆっくりと腰を落とすとカルナさんが聞いてきた。やっぱり俺がとどめを刺したことを気遣っているのだろうか。最初は恐怖かわからないなにかが襲ってきて冷や汗、吐き気がしていたが少しおさまっている。

「大丈夫。少し落ち着いてきた」

ふぅーと深呼吸をして頭を落ち着かせる。

「なら先にお風呂でも入ったら?」

そいえば風呂に行く途中だったと思い出す。

「いや、先入っていいよ」

そういうと「そう」といって部屋を出ていく。前は護衛にとついていかされたが『一人になりたい』みたいな空気でもでていたようだ。


「はぁ~」

と重いため息がでた。そして両の掌を顔にかぶせて考える。一気に不安になってきた。この先大丈夫だろうか、安全にクリアできるだろうか、カルナさんが傷つかないか、と頭に流れてくる。そうなると逆に一人になることが嫌になった。そして俺はカルナさんのいる風呂へ向かった。


シャァァァァァ

とシャワーの音が浴場に響いている。その音が風呂の入口から漏れる。その音を聞くと少し落ち着いた。



ボチャッ・・・

湯船につかるととても気持ちよく落ち着いた。周りを見渡すとその大浴場に圧倒される。大きさだと学校の体育館の2分の1くらい。一人で入るには大きすぎた。

彼一人で入って落ち着けるかな~と思いつつもお風呂を堪能した。


風呂をでて洗面所をでるとそこにはバラが壁を背にして座っていた。


「・・・・っ!びっくりした~。いたの?」

バラは少し眠っていたのか目をぱちぱちさせて私をみた。

「よし、なら次入る」

そういってバラは洗面所へ入っていった。


「バラが待ったなら私も待たなきゃね」

そういって私はこの場所から見える夜空を見続けた。



洗面所に入ると服を置く場所とかはなかった。まぁ脱ぐのは普通にできるがナイフとかも装備しているベルトなどを外すには少し苦労するのでカードで『装備を外す』で一気に脱げる。おそらくカルナさんも浴衣を脱いだ際はこの一括いっかつの方法だろう。


____ガチャ

浴場への扉を開けるとその光景はすごかった。

また王室へ入ってしまったのかといわんばかりの広さと神々しさ。そして湯船は真っ白で光を反射させている。

「ふぅ~」

ゆっくりと浴槽に入り腰を落とす。それはいままで入ったどの風呂よりも気持ちよく、みるみると落ち着いてくる。そして俺はそのままお風呂を堪能した。


「気持ちよかったー」

洗面所からでるとカルナさんが待っていた。

「よし、では戻りましょう」

そして部屋に戻った俺達は気持ちの線が切れたのか一気に眠気に襲われ、別途で寝た。



「・・・・zzz。うう」

なんか急にトイレに行きたくなり起きてしまった。時計をみると午前3時。もちろんまだ外は暗く、カルナさんも寝息が聞こえるくらい熟睡している。

「トイレ・・」

部屋を出てトイレに行くと『CLOSE』 となっていた。

誰か中に入っているのか?

一応耐えれたので出てくるのを待った。30秒ほど経つとガチャっと音がなる。


「あらすみません」

と黒髪長髪の女性が出てきた。ドレスを着ていたのでこの王室の人だろうと思う。

「いえ」

俺はすぐにトイレに駆け込む。そしてなんとか用を足し、部屋に戻りまた寝た。




「気のせいかな」

トイレから出た際やけにAIとは違う雰囲気の人に出会って疑問に思った。だけどもう時間なのですぐに相方いる場所へ向かう。

「よし、では次の町へ行くわよ。明夜みょうや

明夜は眠そうにしている。トイレに行く前からあくびが出っぱなしだった。

そして私たちは城を出て次の町へ向かった。




・海斗

レベル42

攻撃力 10

防御力 10

すばやさ 41

魔法攻撃力 8

魔法防御力 8

・スキル  

バックステップLv3 

窃盗Lv.1 

暗闇目視Lv.1 

無音歩行Lv.1

超観察眼Lv4

所持金 65950G

・カルナさん

レベル43

攻撃力 25

防御力 12

すばやさ 27

魔法攻撃力 4

魔法防御力 4

・スキル 

バックステップLv.1  

動体視力アップLv.2

ジャンプ力アップLv2

居合い切り強化Lv.2

炎切りLv.1 

気配探知Lv.1

雷切りLv1

所持金 75000G

ポイント

カイト ステータス10 スキル13 カルナ ステータス10 スキル14


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