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盗人少年と侍少女  作者: チョコパン
一の町 『黄昏村』
12/31

十二話

「大きなくまぁ!?」

何度か大きな熊をみているので俺達は前回の熊だと思っていた。

だが・・・・・・




「ねぇ、バラ。一旦逃げない?」

カルナさんは冷や汗を掻きながら俺のほうをみる。


「逃げますか」

その熊の大きさは、河川で出会った熊より、2倍大きかった。


「GAOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!」


熊が叫んだ瞬間俺達はすぐに逃げた。



「な、なんなのよ。あれ」

何とかまくことができ、村に戻った。


「はぁ、はぁ、全くですよ。あんなでかいとは」

流石ボス級、簡単には進ませてくれそうにない。それにまくときも障害物に使った木も薙ぎ払ってきたぐらいだ。


「もう少し時間を置きましょう。ちょっと今日はもうあれは見たくない」

カルナさんは少し恐怖に駆られていた。


「わかりました。一応寝る前に対策を練りましょう」

熊は三度目なのでカルナさんよりは怯えてはいなかった。



そのあとはずっと熊対策を考えていた。だがあまり浮かばず昼寝に徹した。



「さて、バラ。作戦会議よ」

 就寝前にカルナさん机にアイスを持ってきた。

カルナさんは大きさぐらいしか覚えておらず、俺と同じで作戦を考えてはいなかった。


「どうするか・・・・・」

「ん~」

二人椅子の上で思考を巡らせる。そのまま無言のまま時が過ぎてゆき、カルナさんがカードを回し始めた。時折みせるカルナさんの癖だ。


カードを回し始めた。


カルナさんも気がついて頭にビックリマークが浮かんだの如く目が見開く。


「「これだぁ!」」

すぐに俺もカードを取り出した。


そう、俺達が気づいたのは・・・・ステ振りだった。



「まずは生存率を増やすためにステータス。」



俺達は互いにステータスを見比べる。

すると現状、互いに防御力が薄いことだった。


「まぁ、俺は攻撃力もないけど・・・・」

結果

海斗

ポイント12

攻撃力↑3

防御力↑3

すばやさ↑6


↓0



カルナ

ポイント10

攻撃力↑5

防御力↑5


↓0



次にスキルポイントだった。


俺には盗賊のスキル欄に『超観察眼』をポイント6で手に入れ。レベルを3にあげた。

12↓3


カルナさんは新しく『雷切り』を6ポイント覚え、あとはジャンプ力強化をレベル2に、そして『動体視力アップ』をレベル2に居合切り強化をレベル2にあげた。

10↓1



「さて、いきましょうか」

俺達は回復薬を各20個ずつ買い、万全に備えた。


作戦は簡単。木の上や影を利用して隙をみて攻撃。これの繰り返しだった。

開けたところで戦うのもありかと思ったが、開けたところは村かその畑、足場の悪い河川しかないので分が悪かった。




「いたわ」

熊はゆっくりと森の中を歩いていた。

「早速新スキル『超観察眼』」

スキルを使うと視界にゲームのUIのような文字、数値が表示された。


弱点は火

攻撃力50

防御力20


まだ表示されている文字があるがぼやけていてわからない。おそらくレベルを上げればさらに多くの情報が表示されるのだろう。


「攻撃力50・・・」

正直この数値がどのくらい強さかはわからない。だがこの数値は俺達に合わせられているような気がした。


「・・・いってくる」

先にカルナさんがジャンプして木の上に立って、木を渡っていった。

そして俺はわざと葉音をたてて移動する。

それに熊が気づいた瞬間、上からカルナさんが攻撃を仕掛けた。


カルナさんの攻撃は見事あたり、熊のHPを減らすことができた。

が・・・・


「全然減らない!」

HPバーが50分の1減るほど、さらに少し怯むくらいで熊の行動に支障はなく、すぐにカルナさんを向く。


「まずい」

すぐに木に飛び、逃げる。その間に俺が近づくが、熊は気付き腕を振りかぶる。

その攻撃は見慣れているので軽くかわす。

_____いまだ!

外した隙に俺が熊の懐に入り、ダガーで刺す。


「グァ」

ダメージはカルナさんが切った時よりも多く入る。そして少しよろけた。


「まさか、突き刺しが有効?」

上からカルナさんも見ていたようで、すぐに理解したようだ。


「カルナさんは、そのままで大丈夫です。刀は突き刺した後抜きにくいので」

カルナさんは頷きすぐに俺のカバーに入る。


そこからは作業と化した。俺が突き刺し、こっちを向いたところでカルナさんが切る。そして上に逃げる。これを繰り返しHPバーが残り50分の7ほどになったところで生存本能が働いたのか熊の行動が変わった。


「なに!?」

スピードが増し、一蹴りで目の前まで近づいてきた。

「ふざけ・・」

まさかここまで強くなるとは思わなかった。

こちらは避けるのが精一杯、カルナさんはいつ攻撃すればいいか待機していた。


「しまっ・・・」

避けるのに限界がきて、腕の衝撃で軽く飛ばされる。

「ここで死ぬのか」

熊は目前に立ち、大きく腕を振り下ろそうとしている。

それが下ろされた瞬間、俺の前に一人の影が現れた。



_______ガァン!

金属が当たる音がしてすぐに目を開く。するとカルナさんが熊の攻撃を刀で受け止めていた。


「ぐ・・・・重い」

熊はそのまま押しつぶそうと力を籠める。カルナさんも潰されまいと必死で耐えている。


すぐにダガーを取ろうとするが吹き飛ばされたときに遠くへ行ってしまって拾えない。

どうすれば・・・・確か!


すぐに俺はカルナさんの鞄にスキル『窃盗』をかけ、そしてあるものを取り出した。


「これでもくらえ」


_____バァン!

銃弾は熊の頭にあたり、そしてHPも0になっていた。


_______バタン!

熊の倒れた衝撃は大きく、カルナさんの髪が大きく後ろに向いた。



「はぁ~、やっと倒したわ」

カルナさんは力が抜けすぐに倒れこむ。そして俺は腰が抜けて倒れた。

「「怖かった~ハハァ~」」




・海斗

レベル29

攻撃力 8

防御力 10

すばやさ 41

魔法攻撃力 8

魔法防御力 7

・スキル  

バックステップLv3 

窃盗Lv.1 

暗闇目視Lv.1 

無音歩行Lv.1

超観察眼Lv.3

所持金 3650G



・カルナさん

レベル30

攻撃力 25

防御力 12

すばやさ 24

魔法攻撃力 4

魔法防御力 4

・スキル 

バックステップLv.1  

動体視力アップLv.2

ジャンプ力アップLv.2

居合い切り強化Lv.2

炎切りLv.1 

気配探知Lv.1

雷切りLv.1

所持金 11800G

ポイント

カイト ステータス0、スキル3  カルナ ステータス0 スキル1


最後のステータス表示のところにカルナのジャンプ力強化が習得していたのに入ってなかったんので追加しました。


次は、この黄昏村を離れます。


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