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第95話: 210人の花嫁と永遠の楽園

ついに物語は、最後の一節へと突入した。

ユートスと210人の花嫁たちが住まう『ハーレム・グランド・キャッスル』は、いまや宇宙空間からも視認できるほどの聖なるオーラを放ち、この世界の「核」として機能している。

最終章の幕開けに相応しく、ユートスは自らの持つ固有スキルの真の名前を解放することに決めた。

「――【無限召喚:愛の終着点ハーレム・ユートピア】」

ユートスが心の中でその名を唱えると、システム画面が黄金色に爆ぜ、210人の嫁たち全員の脳裏に、ユートスの愛の記憶がダイレクトに共有された。

それは、社畜時代の苦しみも、追放された日の孤独も、そして彼女たち一人ひとりと出会い、魂を震わせてきた瞬間の全て。

「……あ、あぁ……。ユートス様の、心の奥底が……こんなにも熱くて、愛に溢れているなんて……っ!」

聖女イシュタルが、法悦の表情で涙を流す。

「……こんなの見せられたら、もう……一生離れるなんてできないじゃない……」

ツンデレ気味だった騎士のアリエルも、いまは顔を真っ赤にして、ユートスのマントに縋り付いていた。

210人の意識が、ユートスの絶大な魔力によって完全にシンクロする。

もはや言葉は不要だった。ユートスが誰を想い、誰に触れたいか。それが全嫁たちの喜びとなり、彼女たちの美しさをさらに高めていく。

「……みんな。……俺は、ずっと考えていた。……俺を追放したあの連中に、本当の意味で勝つにはどうすればいいか。……今、その答えが出たよ」

ユートスは空中に巨大な魔法陣を描いた。それは、旧王都の跡地に住む人々、そしてかつて彼を貶めたアレスたちにも見えるほど巨大なものだった。

「――お前たちが守ろうとしたのは『奪い合う力』だ。……俺が手に入れたのは『分かち合う愛』だ。……この差が、お前たちと俺の、決定的な境界線だ」

魔法陣から降り注いだのは、黄金の羽。

その羽に触れた人々は、自分たちの中にある「嫉妬」や「憎しみ」が消え去り、ただユートスたちの幸せを祈りたいという、純粋な感情に満たされていった。

アレスは、その羽を掴もうとして、指先から零れ落ちる光に絶叫した。

「……なぜだ……。なぜ、あんなに憎かった奴の幸せを……俺は今、こんなにも美しいと思ってしまうんだ……っ!!」

憎しみの否定。それこそが、ユートスが辿り着いた「最強の復讐」の形。

敵さえも自分のファンにしてしまうほどの、圧倒的な多幸感。

210人の花嫁たちに囲まれたユートスの笑顔は、いまやこの世界の太陽そのものだった。

「……さあ、最終章の最初の夜だ。……今夜は、210人全員で、この世界の『新しい神話』を書き加えようじゃないか」

ユートスの腕の中に、次々と飛び込んでくる女神たち。

楽園の夜は、まだ始まったばかりだった。


【作者からのお願い】

最終章、ついにスタート!「憎しみさえも消し去る幸せ」という究極の回答、いかがでしたか!?第100話までノンストップで最高潮を更新し続けますので、ぜひ**【評価(★★★★★)】**でユートスたちを応援してください!

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