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第85話:210人の花嫁 vs 最後の『神の試練』?

『ハーレム帝国』が永遠の平穏を手に入れたかに見えたその時、世界の空が「白」に染まった。

魔王の闇とは対極にある、あまりにも純粋で、冷酷なまでの「秩序」の輝き。天の裂け目から姿を現したのは、この世界のシステムを管理し、ことわりを司るとされる『天界の執行神』であった。

「――人間ユートス。そして210人の逸脱者イレギュラーたちよ。貴様たちの存在は、この世界の魔力均衡を著しく破壊している。一人の男に210人分の、それも指数関数的に増大した力を与えるなど、神の設計図には存在せぬ」

執行神の声は、感情を排した無機質な振動となって世界を震わせる。

その背後には、天界の軍勢――数万の「天使」たちが整列し、世界を初期化リセットするための光の剣を構えていた。

「……神の設計図、だぁ? 悪いな、そんな古臭い図面、俺の210人の嫁たちが描き変えちまったよ」

ユートスは愛する家族たちを守るように、城の最前方に立った。

「……嫁を増やして何が悪い。愛を深めて何が悪い。……俺たちは、お前たちが用意した『孤独な救世主』というテンプレを壊して、自分たちの手で幸せを掴み取ったんだ」

「不届きな。……ならば、その歪んだ絆ごと、無に帰してくれるわ!」

執行神が右手を振り下ろすと、次元を切り裂く「神罰の雷」がユートスを襲った。

一撃で大陸を消滅させるほどの高密度エネルギー。

だが、それを防いだのはユートス一人ではない。

「――【神域展開:二一〇重鏡面エデン・ミラー】!!」

アリエル、リリア、フィオナ、イシュタル、エキドナ……210人の嫁たちが一斉に魔法陣を展開した。

ユートスのステータス 2^{210} 倍という絶大な加護を受けた彼女たち一人一人が、もはや個別の神にも等しい出力を誇っている。

神罰の雷は、彼女たちが形成した虹色のバリアに触れた瞬間、パリンと小気味よい音を立てて砕け散った。

「な……!? 神の力を、人間が……防いだだと!?」

「……驚くのはまだ早いぜ。……210人の想いはな、お前たちが想定してる『計算式』の外側にあるんだよ」

ユートスが指を鳴らすと、210人の嫁たちが彼の周囲に集まり、魂の同調を開始する。

それは、かつての魔王戦をも凌駕する、正真正銘の「究極の合体」。

嫁たちの美しさ、慈愛、そしてユートスへの狂おしいほどの愛着が、一つの特異点となって執行神へと向けられた。

「――くらえ。これが、俺たちの『家族会議』の結論だ」

ユートスから放たれたのは、破壊の光ではない。

神のシステムさえも「愛の熱量」で溶かし尽くし、冷徹な執行神に「心」を強制的に芽生えさせる、究極の情念エモーションの奔流であった。


【作者からのお願い】

神様すら「愛の重力」で引き摺り下ろす210人の絆!この理不尽なまでの幸福のインフレを楽しんでいただけたなら、ぜひ**【ブックマーク】と【評価(★★★★★)】**をよろしくお願いします!次は、神をも「分からせる」決着回です!

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