第81話:旧勢力の末路! 幸せの光に焼かれる敗北者たち
ユートスが210人の花嫁と楽園を築く一方で、かつて彼を「無能」と呼び、社畜として使い潰そうとした連中には、地獄よりも残酷な「日常」が待っていた。
旧王都アステリアの片隅。
ゴミ溜めのような路地裏で、泥水を啜りながら生きる男がいた。
かつての勇者、アレスだ。
「……はぁ、はぁ。……ユートス。……あいつ、今頃……何人の女と寝てるんだ……」
アレスの視線の先、空には今日も『ハーレム・キャッスル』が黄金の光を放って浮遊している。
ユートスが指を鳴らせば世界中に食糧が溢れ、嫁たちが微笑めば枯れた大地が蘇る。
その「完璧な幸福」のおこぼれを貰わなければ、アレスはこの過酷な世界で一日として生きていけない。
「……あ、アレス。……今日も、配給のパンが……これだけよ……」
かつての仲間であった魔導士の女が、やつれた姿で戻ってくる。彼女たちもまた、ユートスの圧倒的なオーラに当てられ、自分たちの選んだ「勇者」がどれほど矮小な存在だったかを、毎分毎秒突きつけられ続けていた。
「……くそっ! 殺してくれ! いっそ、あの光で俺を焼き殺してくれ!!」
アレスが絶叫する。
だが、ユートスは彼らを殺さない。
殺す価値すらないのだ。
ユートスにとって、彼らはもはや「自分を強くしてくれたきっかけの石ころ」程度の認識であり、復讐の対象ですらない。
「……ユートス様。あの方たち、まだあんなところで喚いていますわよ。……いっそ、記憶を消して差し上げますか?」
城のテラスで、最高級のワインを傾けながら、元魔界女王エキドナが冷ややかに微笑む。
「……いや、いい。……彼らには、この幸せな世界が完成していく様子を、一番下から眺めていてもらう。……それが、俺を捨てた連中への、一番の『お返し』だからな」
ユートスはエキドナの肩を抱き寄せ、その艶やかな唇にグラスを運ぶ。
「……それより、エキドナ。……今夜は、君の『魔族流』の愛し方を、じっくり教えてもらおうか」
「……ふふ。……覚悟してくださいね、主様。……210人の中でも、私は一番欲張りですから」
敗北者たちの嫉妬の叫びは、城内で奏でられる愛のメロディにかき消されていく。
格差。
それは、どれほど足掻いても届かない「愛の密度」の差。
ユートスは、自らの幸福を極限まで高めることで、世界で最も残酷な復讐を完遂していた。
【作者からのお願い】
敗北者たちの惨めな姿と、ユートスたちの贅沢な対比。これぞ「ざまぁ」の極地!次章、さらにパワーアップするハーレム帝国の様子を期待してくださる方は、ぜひ**【ブックマーク】と【評価(★★★★★)】**をよろしくお願いします!




