第75話:210人の女神、決戦の空へ
俺は、完全に平和を取り戻した王都を後にし、移動要塞『ハーレム・キャッスル』のブリッジに立っていた。
城内は、これまでにない熱気に包まれている。
「ユートス様、各セクションの準備、整いましたわ。……210人の魔力連結、同調率99.8%。……もはや、神の領域に等しい出力です」
フィオナが誇らしげに報告する。
210人の嫁たち。
エルフ、獣人、人間、魔族、聖女……。種族を超え、立場を超えて俺の元に集まった彼女たちの絆は、今や一人の男を『創造神』へと押し上げるほどの巨大なエネルギー体となっていた。
「……ユートス様。……怖くはありません。貴方の隣にいられるなら、地獄の底でも楽園に見えますもの」
アリエルが、俺の背中にそっと寄り添う。
「ふふ、地獄なんて行かせないわ。……魔王を倒して、みんなで世界一豪華な『結婚パーティー』をするのよ。210人分、全部ユートス様がエスコートしてくれるんでしょ?」
リリアがいたずらっぽく微笑む。
「……ああ、もちろんだ。210人、誰一人として置いていかない。……全員まとめて、俺が一生幸せにしてやる」
俺の宣言に、城内に響き渡る210人の歓喜の声。
その巨大な魔力が推進力となり、白銀の城は王都の空を切り裂き、魔界の最奥へと向かって加速した。
下界では、王都の民衆たちが空を見上げ、自分たちの救世主のために祈りを捧げている。
かつては「無能」と蔑まれた男。
今は、210人の女神を従え、世界の運命を背負う「真の英雄」。
「……行こう。……全ての闇を、俺たちの愛で照らし出すために」
『第6章:王都凱旋・究極の復讐編 ――完――』
『第7章:魔界最終決戦・二一〇人の聖域編 ――開幕――』
【作者からのお願い】
ついに第6章完結!210人の嫁を連れて、物語は最後の戦場、魔界へと向かいます!ここまでユートスを応援してくださった皆様、ぜひ**【評価(★★★★★)】と【ブックマーク】**で、彼らの門出を祝福してください!あなたの応援が、100話完結への最大の原動力になります!




