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第74話:真の救世主の証明! 210人の「慈悲」と「断罪」

迷宮を攻略し、王都の危機を完全に去らせた翌日。

俺は、崩壊した旧王城の跡地に、生き残った旧貴族や騎士たち、そして絶望の中にいた民衆たちを集めた。

そこには、正気を失ったアレスや、震えが止まらない元国王の姿もある。

「……さて。お前たちの罪をどう裁くべきか、210人の嫁たちと一晩話し合った」

俺の言葉に、会場に静寂が走る。

処刑か、永久追放か。民衆の視線には、かつての支配者たちへの憎悪が混ざっている。

「……俺の嫁の一人、聖女イシュタルは言った。『罪を憎んで、人を愛せ』とな。……そして、騎士団長のアリエルは言った。『弱すぎる敵を殺すのは、剣の汚しだ』とな」

俺は玉座から立ち上がり、民衆に向かって宣言した。

「――旧王都の指導者たちを、死罪には問わない。……その代わり、彼らには『一生、この幸せな新世界のために働く』という刑を課す」

「な……っ!? 死罪ではないのか……!?」

元国王が、信じられないという表情で顔を上げる。

「ああ。お前たちは、俺が作ったこの『ハーレム帝国』の最も過酷な現場――魔境の開拓や、街の清掃に従事してもらう。……俺たちがどれほど幸せに暮らしているかを特等席で見せつけられながら、泥にまみれて働くんだ。……死ぬより辛いだろ?」

民衆から、ドッと笑い声と歓声が上がった。

首を跳ねるよりも残酷で、かつ建設的な裁き。

アレスは、俺の魔力によって「210人の女神の輝きを一生忘れられない呪い」をかけられ、その美しさと自分との対比に一生悶え苦しむことになった。

「……そして、民衆のみんな。……今日からこの国に、身分の差はない。……俺と、俺の210人の嫁たちが、お前たちの努力を正当に評価し、誰一人飢えることのない世界を作ることを約束する」

俺がそう告げた瞬間、210人の嫁たちが一斉に空へ舞い上がり、街中に「豊穣の雨」を降らせた。

荒れ果てた田畑は一瞬で黄金色の稲穂に変わり、病床にあった人々は活力を取り戻す。

「ユートス様……! 貴方こそが、真の王だ!!」

「210人の女神様たち、万歳!!」

王都アステリアは、名実ともに『ハーレム帝国エデン』の第一州へと生まれ変わった。

追放されたあの日、絶望の中で王都を去った俺は、今、200人以上の最愛の家族と共に、世界で最も愛される「救世主」として、全ての因縁に終止符を打ったのだ。

「……さて。これで人間界の掃除は、本当に終わりだ」

俺は隣に立つリリアの腰を抱き寄せ、遥か北――魔王城のある魔界へと視線を向けた。

「……待たせたな、魔王。……次はお前の番だ。210人の『愛』の重さで、その玉座ごと押し潰してやるよ」


【作者からのお願い】

死よりも辛い「幸せの特等席での労働刑」。ユートス流の粋な裁きにスカッとした方は、ぜひ**【ブックマーク】**登録をお願いします!皆様の評価が、帝国のさらなる繁栄と、魔王への最後の一撃の威力に繋がります!

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