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第73話:魔王の罠! 逆転の迷宮に挑む210人の絆

王都での凱旋パレードが最高潮に達したその時、突如として街の中心に巨大な「空間の裂け目」が生じた。

そこから溢れ出したのは、これまでの魔族とは比較にならないほど濃厚な「虚無」の波動。魔王が自らの魂の一部を削り、王都そのものを道連れにせんと放った最終自爆魔法――『次元崩壊迷宮アビス・ラビリンス』だ。

「……ユートス様! 裂け目が街を飲み込もうとしています! このままでは数万の民が異次元の藻屑に……っ!」

聖女イシュタルが叫ぶ。民衆の悲鳴が上がり、黄金の街並みが闇に浸食され始める。

だが、俺は慌てなかった。210人の嫁たちと繋がった俺の意識には、魔王の焦りすらも手に取るように伝わっていたからだ。

「……逃げ場を失ったネズミが、最後に噛みついてきたか。……いいぜ。その迷宮、俺たちの『愛の深さ』で塗り替えてやるよ」

俺は城のテラスから飛び降り、空中で『神域の法典』を開いた。

「――【全能の主:連結神域】! みんな、俺に続け!!」

俺の号令と共に、210人の嫁たちが迷宮の闇へと次々に飛び込んだ。

通常、この迷宮は入った者の「心の弱さ」を突き、孤独と絶望の中で自滅させる。だが、俺たちに「孤独」という言葉は存在しない。

「……あら? 随分と暗いところね。でも、ユートス様の体温を感じている私には、ここが特等席に見えるわ」

エルフのリリアが俺の右腕を抱きしめる。

「そうね。……私たちの計算では、この迷宮の容量は、ユートス様への愛の100万分の一にも満たないわ」

フィオナが冷静に魔導スクリーンを操作し、闇の構造を解析していく。

迷宮が幻影を見せてくる。

かつて俺を追放した国王たちの嘲笑、無能と呼ばれたあの日々の記憶。

だが、それらが俺の心に触れる前に、210人の嫁たちが放つ「幸福のオーラ」が、幻影を片端から打ち砕いていった。

「――『百花繚乱:浄化の旋律』!!」

210人が手を取り合い、迷宮の最深部で一つの大きな「愛の渦」を作り出す。

絶望を吸い取って成長するはずの迷宮が、逆に俺たちの「過剰なまでの幸福感」を吸い込み、オーバーロード(負荷過多)を起こし始めた。

「ガ、アアアア……ッ!? 眩しい……眩しすぎる……っ!!」

迷宮の核となっていた魔王の分身が、絶叫と共に光り輝く。

死を振りまくはずの異次元空間が、俺たちの魔力によって「最高級のリゾート空間」へと強制的に上書きされ、飲み込まれた民衆たちは、傷一つ負わずに元の場所へ押し戻された。

「……魔王。お前の絶望じゃ、俺たちの日常すら揺らせないんだよ」

俺たちが迷宮を脱出した時、王都の空には、魔王の呪いを打ち破った証である「二重の虹」が架かっていた。

民衆は涙を流して俺たちの名を呼び、210人の嫁たちは、誇らしげに俺を囲んで微笑む。

王都に、もはや魔王の付け入る隙は一寸たりとも残されてはいなかった。


【作者からのお願い】

魔王の最終自爆魔法すらも「リゾート」に変えてしまった210人の絆!この圧倒的なプラスエネルギーに爽快感を感じた方は、ぜひ**【ブックマーク】と【評価】**をお願いします!あなたの応援が、迷宮をさらに豪華な家具で満たします!

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