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第71話:王都の戦後処理! 廃人と化した元勇者の末路

魔王の巨神を退け、真の平和が訪れた『ハーレム帝国』。

だが、俺にはまだ、個人的な「決着」の続きが残っていた。

城の下層、かつては地下牢だった場所を改装した「精神更生施設」に、俺は一人で足を運んだ。

そこにいたのは、ボロを纏い、虚空を見つめてブツブツと独り言を繰り返す男。……かつての勇者アレスだった。

「……あ、あはは。俺が勇者だ。俺が一番なんだ。ユートスなんて、ただの電池なんだ……」

アレスの精神は、俺が210人の美女を従え、自分をゴミのように捨て去ったあの瞬間の衝撃に耐えられず、完全に崩壊していた。かつての威風堂々とした姿はどこにもなく、今やただの哀れな廃人だ。

「……アレス。お前が俺を追放した時、俺は死ぬほどお前を恨んだよ。……でも、今の姿を見ていると、恨むことさえ馬鹿らしくなるな」

俺が声をかけると、アレスは一瞬だけ焦点を合わせ、俺の背後に透けて見える210人の嫁たちの「幸福のオーラ」に怯え、ガタガタと震え出した。

「ひ、ひぃ……っ!! 光が……眩しすぎる……! 消してくれ、その女たちの愛を……俺を焼き殺すつもりかぁ!!」

「……愛はお前を殺さない。お前を殺しているのは、お前自身の嫉妬と慢心だ」

俺は彼を置いて、地下を後にした。

出口では、アレスの元婚約者であるエルザが、美しいドレス姿で俺を待っていた。

「ユートス様。……あのような男に、もう構う必要はありませんわ。……今夜は、新しく加わった『帝国の淑女たち』との晩餐会が控えておりますのよ」

「……そうだな。過去を振り返る時間は、俺たちのこれからの幸せに比べれば一秒だって惜しい」

俺はエルザの腰を引き寄せ、彼女の額にキスをした。

かつて自分を裏切った女さえも、今は俺の魔力と愛に完全に屈服し、俺のためだけに微笑む一輪の花となっている。

王都の街頭では、廃止された「王政」に代わり、210人の嫁たちがそれぞれの専門分野で行政を司る、新体制の構築が進んでいた。

騎士団長アリエルによる治安維持、学園長セレスティアによる教育改革、聖女イシュタルによる福祉の充実。

世界で最も美しく、そして最も能力の高い210人の女性たちが統治する国。

それが、俺の作り上げた『ハーレム帝国』の真実だ。

「……ユートス。……あ、いたいた! 探したわよ!」

フィオナが新しい魔導デバイスを持って駆け寄ってくる。

「魔王城の位置が特定できたわ。……それも、ただの位置じゃない。魔王が今、何をしているかまで丸見えよ」

「……よし。第6章の締めくくりに相応しい、最高の『お掃除』を始めようか」


【作者からのお願い】

勇者アレスの哀れな末路。復讐とは、相手を殺すことではなく、自分たちが圧倒的に幸せになることだと証明した第71話。この哲学に共感してくださった方は、ぜひ**【ブックマーク】**登録をお願いします!皆様の評価が、ユートスの「次の幸せ」をより輝かせます!

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