第64話:魔界侵攻! 黒き海を裂く黄金の城
王都を後にした移動要塞『ハーレム・キャッスル』は、世界の北端に位置する断絶の断崖――魔界への入り口へと到達した。
そこから先は、太陽の光が届かず、瘴気が渦巻く「死の領域」。並の人間であれば足を踏み入れた瞬間に肺を焼かれ、精神を汚染される禁忌の地だ。
「……ユートス様、前方に巨大な魔力の歪みを確認しましたわ。魔界の防衛障壁――『絶望の帳』です」
操舵室にて、学園長セレスティアが冷静な口調で報告する。彼女の視線の先、空間そのものが黒いヘドロのように波打ち、侵入者を拒んでいた。
「絶望、か。……俺たちの家族の中に、そんな言葉を知ってる奴はいないな」
俺はテラスの最前方に立ち、200人の嫁たちを見渡した。
「みんな、準備はいいか? 瘴気がどうとか、魔王がどうとか……そんなの関係ない。俺たちが通った後は、全部『楽園』に変えてやるんだ」
「「「「「「はい、ユートス様!!」」」」」」
200人の少女たちの声が、魔界の入り口を揺らす。
俺は『神域の法典』を空へと掲げた。
「――【神域展開】:『常世の光路』!!」
ドォォォォォォン!!
城の先端から放たれた黄金の奔流が、黒い帳を一瞬で消し飛ばした。それだけではない。俺の魔力は、魔界の汚れた空気を浄化し、毒の雨を甘い香りの霧へと変え、不毛な大地から色鮮やかな花々を芽吹かせていく。
「……信じられないにゃ。魔界が、私たちの歩くたびに『お花畑』になっていくにゃ!」
獣人のミャオが、浄化された空気を思い切り吸い込み、尻尾を激しく振る。
魔界の住人である魔族たちからすれば、これは侵略どころではない。世界の理そのものを上書きされる「恐怖の救済」だった。
偵察に現れた数千のガーゴイルや悪魔たちが、城から溢れ出す圧倒的な「生のエネルギー」に触れた瞬間、戦う意志を失い、地上へ落下しては花の苗床になっていく。
「……な、なんなのだ、あの城は!? 魔界の理が……我々の聖域が、光に侵食されていく……!!」
魔界の門番である中級魔族たちが絶叫するが、それも長くは続かない。
「……邪魔よ。ユートス様とのドライブを邪魔する不潔なモノは、私が掃除してあげる」
エルフのリリアが、魔力で生成した光の弓を引き絞る。
放たれた一矢は空中で200本に分裂し、逃げ惑う魔族たちを精密に射抜いた。殺すのではなく、魔力を封印し、強制的に「無力な子羊」へと変える慈悲の一撃。
「……さあ、行こう。魔王城まで、このまま最短距離で突っ切るぞ」
黄金の輝きを纏った城が、暗黒の魔界を真っ二つに裂きながら突き進む。
それは、かつて追放された一人の男が、200人の女神と共に世界を塗り替える「最後のパレード」の始まりだった。
【作者からのお願い】
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