第60話:さらば聖都! 200人の嫁と「城」の進化
聖教国エリュシオンの夜は、解放された民衆たちの歓喜の声で明けることがなかった。
かつての圧政は終わり、聖女イシュタルが俺の嫁として、新たな「愛の教義」を民に説いたことで、この国は一夜にして俺のハーレム帝国の最大拠点へと生まれ変わった。
「……ユートス様。聖都の全機能、および地下の巨大魔力貯蔵庫の接続が完了しましたわ」
事務官のエレインが、誇らしげに報告書を広げる。
「これで、私たちの『ハーレム・キャッスル』は、さらなる進化を遂げます」
200人の契約を達成したことで、移動要塞の規模は再び拡張された。
法典の力が聖都の魔力と共鳴し、城はさらに巨大化。
今や、一つの都市をそのまま空に浮かべているかのような、超巨大空中要塞へと変貌を遂げていた。
城内には、200人それぞれの個性が反映された豪華な居住区が整備され、中央には、200人が一度に集まって俺と「親交」を深められる、巨大な謁見の間――という名の『大寝室』が完成した。
「ユートス様ぁ、見てください! 私の部屋、シロネの部屋とお隣になったにゃ! 毎日ユートス様を奪い合いにゃん!」
ミャオが俺の首に飛びつき、ふかふかの耳を擦り付けてくる。
「こら、ミャオ! ユートス様を困らせてはダメですよ。……さあ、ユートス様。出発の準備は整いました」
俺はテラスに立ち、雲海の下に広がる世界を見下ろした。
聖教国を救い、200人の最強の嫁たちを手に入れた。
もう、この世界に俺を脅かすものはいない。魔王ですら、200人の愛の前には無力だろう。
「……フィオナ。次の目的地は、わかっているな?」
「……ええ。北西にある、全ての始まりの場所。……アレスや、あの国王たちが待っている『アステリア王国』ね」
フィオナの言葉に、最古参のリリアやアリエルの表情が引き締まる。
あの日、俺をゴミのように捨て、嘲笑い、絶望のどん底に突き落とした王都。
魔王軍の侵攻を受け、今や滅びの淵に立たされているという報告が入っている。
「……助けに行くのかって? いいや。……俺は、俺の家族を守るために行くんだ。……そして、あの時言えなかった言葉を、あいつらに叩きつけてやる」
俺は右手を高く掲げた。
200人の嫁たちが、一斉に俺の元へと集まり、空飛ぶ城を黄金のバリアが包み込む。
「移動要塞『ハーレム・キャッスル』、全速前進!! 目標、王都アステリア!!」
轟音と共に、巨大な城が聖都を後にし、空を切り裂いて進軍を開始した。
聖教国編、完結。
第6章、そして物語の最終盤――「王都凱旋・究極の復讐編」、開幕。
200人の絶世の美女を連れた俺が、かつて自分を捨てた者たちの前に現れた時、世界はどのような悲鳴を上げるのか。
逆転劇の真打ちは、ここからだ。
【作者からのお願い】
第5章完結!ついに200人の花嫁を連れて、因縁の王都へと凱旋します!「ざまぁ」の最高峰が始まるこのタイミングで、ぜひ**【評価(下の★★★★★)】と【ブックマーク】**で応援をお願いします!あなたのブクマが、王都の連中を絶望させる一撃の糧になります!




