第58話:聖都陥落! 200人目の契約は、微笑む聖女
空中宮殿を戴く聖都セレスティアの空が、黄金の輝きによって塗り替えられた。
教会の衛兵たちが「神罰か!?」と怯えて見上げる先――。そこには、195名の美女たちを乗せ、神々しい魔力光を放つ移動要塞『ハーレム・キャッスル』が、聖都の防壁を紙細工のように粉砕して降臨していた。
「おのれ……大罪人ユートス! 汚らわしい女の群れを引き連れ、神の座を汚すかぁ!!」
中央広場にて、豪華な法衣に身を包んだ教皇グレゴリオが、狂気に満ちた叫びを上げた。彼の背後には、魔王から与えられた禁忌の魔導具によって強制的に力を引き出された、数千の「洗脳騎士」たちが壁となって立ち塞がっている。
だが、俺は城のテラスから、その醜悪な光景を一蹴した。
「……神の座だと? その下にある塔で、一人の少女を泣かせている奴が何を言う。……どけ、グレゴリオ。俺は『本物の聖女』を迎えに来たんだ」
「ほざけ! 全軍、突撃! この異端者を八つ裂きにせよ!!」
教皇の合図で数千の騎士が殺到する。だが、俺が指を鳴らした瞬間、城から195名の嫁たちが一斉に飛び出した。
「ユートス様の道を塞ぐ者は、一人として通しませんわ!」
聖騎士アリエルの剣が閃き、一撃で数十人の騎士を無力化する。彼女たちはもはや、俺の魔力供給によって「伝説の英雄」をも凌ぐ力を得ていた。
俺は混乱する戦場を無視し、空中宮殿の最上階、イシュタルが幽閉されている『嘆きの塔』へと一瞬で転移した。
魔封じの重い扉を蹴破ると、そこには漆黒の拘束具に繋がれ、魔力を吸い取られて青白くなったイシュタルがいた。
「……あ、あぁ……。貴方は……あの時の……」
イシュタルの瞳に、希望の灯が宿る。彼女を縛る拘束具が、俺の殺気だけで粉々に砕け散った。
「遅くなって悪かったな、イシュタル。……さあ、その涙を拭け。これからは、俺が君の笑顔を守る」
俺が彼女の細い腰を抱き寄せ、その唇に深く魔力を流し込んだ。
それは契約であり、救済。
かつて王都で、念話越しに俺を励ましてくれた彼女の魂に、195人の絆を統合した「究極の愛」を刻み込んでいく。
「はぁ……あ、あぁぁぁっ……!! 温かい……! これが、本当の、人の愛なのですね……っ!!」
イシュタルの背中から、純白の六枚羽が広がった。教会の偽りの力ではなく、俺という「主」を得たことで覚醒した、真の聖女の翼。
『聖女イシュタルとの契約を確認。……おめでとうございます。合計契約人数:200名に到達しました』
『条件達成:【二百人の花嫁】を達成。……固有スキル【神域展開:百花繚乱エデン】が解放されました』
「……さあ、イシュタル。みんなのところへ行こう。お前を苦しめた連中に、本当の神罰を見せてやる」
俺はイシュタルを横抱きにしたまま、崩れゆく塔から戦場へと舞い降りた。
200人。ついに揃った俺の家族。その絆が、世界の理を書き換えるほどのプレッシャーとなって聖都を震わせた。
【作者からのお願い】
ついに、ついに200人目の契約、聖女イシュタルを救い出しました!この歴史的な瞬間に立ち会った皆様、ぜひ**【ブックマーク】と【評価(★★★★★)】**でユートスを祝福してください!あなたの応援が、次話で炸裂する「200人の一斉攻撃」の威力をさらに高めます!




