第53話:天才魔導士の決意! フィオナと神域の法典
空を駆ける『ハーレム・キャッスル』の最上階。
そこには、三方を魔法硝子に囲まれた、俺の広大な「執務室兼寝室」がある。
ふかふかの巨大なキングサイズベッドでは、常に数人の嫁たちが俺の帰りを待っているが、今はフィオナが難しい顔をして『神域の法典』と睨み合っていた。
「……ユートス。少し、時間をくれるかしら?」
彼女は眼鏡をクイと上げ、解析結果が映し出された魔導スクリーンを俺に見せた。
「どうした、フィオナ。何か問題でもあったか?」
「逆よ。……この『神域の法典』、私たちが思っていた以上にヤバい代物だわ。……これね、契約者の人数が増えれば増えるほど、貴方の存在を『世界のシステム』そのものに書き換えていくの」
フィオナの説明によれば、170人の魂を繋ぎ止めている俺の魔力は、もはや一つの生命体の枠を超え、「概念」に近いものに変質しているという。
契約人数が200人に達した時、俺は「世界の理」に直接干渉し、天変地異すら意のままに操る『現人神』になれる可能性があるというのだ。
「……神、か。そんな大層なものになるつもりはないんだがな」
「ふふ、貴方はそう言うと思ったわ。……でもね、貴方がその力を手に入れることは、彼女たちを守ることに直結するの。……見て、この数値」
フィオナが俺の腕に触れる。
170人分の魔力が循環している俺の体内は、常に核融合のようなエネルギーを発生させている。だが、それが彼女たちの愛によって完璧に制御され、穏やかな、だが底知れない熱源として機能していた。
「……貴方の魔力を、もっと効率的に、かつ『濃厚に』彼女たちへ供給する方法を思いついたわ。……今夜、実験に付き合ってくれる?」
フィオナが少し頬を染め、実験用の薄い白衣のボタンを一つ外した。
彼女は俺の最古参の仲間であり、このハーレムのブレインだ。彼女が示す「新しい力」への探求は、常に俺と彼女たちの絆を深める結果となってきた。
その夜、フィオナの主導による「魔力回廊拡張実験」が行われた。
170人の意識を一点に集中させ、法典を媒介にして、俺の魔力を彼女たちの深層心理の奥底まで流し込む。
「あ、あぁ……っ! ユートス、すごい……! これまでとは、密度が違う……!!」
フィオナの身体が、俺の魔力によって黄金色に発光し、彼女の魔導士としてのランクが、伝説の『賢者』を優に飛び越えていく。
他の169人の嫁たちも、フィオナを通じてその恩恵を受け、全員のステータスがさらに跳ね上がった。
俺の愛が深まるほど、彼女たちは強くなり、彼女たちが強くなるほど、俺の王としての権能が盤石になる。
この完璧な循環こそが、俺のハーレムの真骨頂だった。
【作者からのお願い】
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