第52話:移動要塞『ハーレム・キャッスル』の全貌
魔法学園都市アイギスの朝は、これまでになく澄み渡っていた。
昨日までの魔力ドレインによる重苦しさは嘘のように消え、学生たちの顔には希望の光が宿っている。だが、最も劇的な変化を遂げたのは、学園の広場に鎮座する俺たちの拠点だった。
「……これ、本当に私の設計したトレーラーの成れの果てなの……?」
魔導技師のフィオナが、呆然と目の前の巨大な建造物を見上げていた。
かつては巨大な移動トレーラーだった『ハーレム・ゴー』は、『神域の法典』と152人の魔力が融合した結果、もはや車という概念を通り越していた。
白銀の装甲と黄金の装飾が施された、巨大な『空飛ぶ城』。
その名は、移動要塞『ハーレム・キャッスル』。
「フィオナ、驚くのはまだ早いぜ。中を見てみろよ」
俺が指を鳴らすと、城の巨大な跳ね橋がゆっくりと降りてきた。
内装は法典の力によって空間拡張されており、152人全員がゆったりと過ごせる個室はもちろん、巨大な温泉浴場、学園の蔵書をコピーした大図書館、さらには契約者専用の特訓場まで完備されている。
「……信じられませんわ。この空間、外から見るより十倍以上広くなっていますわね」
学園長セレスティアが、俺の腕を取りながら感嘆の声を上げる。彼女もまた、この城の「一部」として、既に荷物をまとめ終えていた。
広場には、学園の生徒たちが数千人も集まっていた。
彼女たちの視線は、俺への感謝、憧憬、そして――「連れて行ってほしい」という切実な願いに満ちている。
「ユートス様……! 私たちも、貴方様のお傍で、その魔力を……愛を感じていたいのです!」
「風紀委員長だけズルいですよ! 私たちだって、ユートス様のために戦えます!」
クラリスの後輩にあたる風紀委員の精鋭たち、そしてルナの助手として働いていた魔導具師の卵たち、計18名が、意を決したように俺の前に跪いた。
彼女たちは昨夜の祝宴で、俺の魔力に直接触れ、その圧倒的な「主の器」に完全に魅了されてしまったのだ。
「……いいぜ。俺の城は広い。……来る者は拒まない。その代わり、一生俺の家族として、俺だけを愛し抜く覚悟はあるか?」
「「「「「「はい! 喜んで!!」」」」」」
彼女たちの魂が俺の紋章と共鳴し、新たな契約の光が弾ける。
『追加契約者18名を確認。……合計契約人数:170名に到達しました』
『拠点:移動要塞ハーレム・キャッスルが正式に起動。……飛行形態への変形が可能になります』
「よし。……全軍、乗城!!」
俺の合図と共に、170人の絶世の美女たちが、誇らしげに城へと足を踏み入れる。
かつての社畜、今の俺は、170人の嫁と、空飛ぶ城を持つ「真の王」だ。
アイギスの全学生・教師たちの割れんばかりの歓声の中、巨大な城がゆっくりと浮上し、次なる目的地――世界の中心へと向かって舵を切った。
【作者からのお願い】
ついに契約人数170名!トレーラーが「空飛ぶ城」へと進化しました!この圧倒的な成り上がり展開にワクワクした方は、ぜひ**【ブックマーク】と【評価】**をお願いします!あなたの評価が、城をさらに豪華に、嫁をさらに可愛くします!




