第46話:図書館の番人! ページに刻まれた淫らな罠
魔法学園都市アイギスの地下深く、数千年の時を止めたままの重厚な石扉が、俺と151人の嫁たちの前でゆっくりと口を開けた。
そこは、世界の禁忌とされる知識が眠る場所――『終焉の図書館』。
「……空気が、重いわね。ただの埃じゃない……。これは、強力な『思念』の蓄積だわ」
フィオナが魔導ランプを高く掲げる。光が届く範囲には、見上げるほど巨大な書架が迷路のように続き、数百万冊に及ぶ魔導書が、呼吸するように淡い光を放っていた。
「ユートス様、離れないでください。この場所の書物は、読む者の精神を内側から書き換える力があると言われていますわ」
セレスティアが俺の腕に寄り添い、豊満な胸を押し当ててくる。学園長である彼女ですら、この場所の異様さには警戒を隠せないようだ。
俺たちは迷路のような書架を突き進む。目的地は、この図書館の最深部にある、100人以上の契約を永遠に安定させるという『神域の法典』だ。
だが、その時――。
「クスクス……。久しぶりの来客ね。しかも、こんなにたくさんの『贄』を連れて……」
頭上から、鈴を転がすような、だが氷のように冷たい声が響いた。
見上げれば、巨大な本の山の上に、一人の少女が座っていた。
黒いゴシックドレスを纏い、背中には一対の蝙蝠の羽。そして、その瞳は怪しくピンク色に発光している。
「私は図書館の司書、リリス。……貴方たちが探している本は、私の『中』にあるわ。……でも、その前に……貴方たちがどれほど『愛』に飢えているか、試してあげましょうか?」
リリスが巨大な魔導書を開いた瞬間、図書館全体に甘い、脳を痺れさせるような香りが立ち込めた。
「――【禁忌魔法:ページ・オブ・ラスト(色欲の頁)】」
「っ……!? なに、これ……身体が、急に……熱い……っ!」
先頭を歩いていたアリエルが、頬を紅潮させ、その場に崩れ落ちた。
それだけではない。151人の嫁たちが、次々と呼吸を荒くし、自らの身体を抱きしめるようにして悶え始めたのだ。
「あ、あぁ……ユートス様……っ。触って、もっと……奥まで……っ!」
「ダメ、理性が……。ユートス様以外、何も考えられない……!!」
この魔法は、対象者が持つ「特定の人への愛着」を数千倍に増幅させ、理性の枷を強制的に破壊する、極めて質の悪い精神攻撃だった。
151人の美女たちが、俺一人を求めて、殺到する。
「ユートス様ぁ……!!」
「私を見て! 私だけを、もっと、ぐちゃぐちゃにして……!!」
衣服を自ら引き裂き、熱い吐息を漏らしながら迫り来る嫁たちの軍団。
エルフ、獣人、騎士、そして学園の才女たち。
151人分の「愛の暴走」は、もはや一つの巨大な災害に近い。
「……リリスと言ったか。趣味が悪いな。……だが、お前は大きな計算違いをしているぞ」
俺は一歩も引かず、迫り来る彼女たちを、黄金の魔力で優しく包み込んだ。
「――【全能の主:絶対調和】」
俺の魔力が、彼女たちの暴走した愛を、純粋な「力」へと再変換していく。
「……みんな、その熱さを、俺への『奉仕』ではなく、敵への『攻撃』に向けろ!!」
俺の声に、151人の瞳から知性が戻る。いや、知性と「愛欲」が完璧に融合した、最強の戦闘モードへと切り替わったのだ。
理性が飛んでいるのは同じだが、その対象が「俺を襲う」ことから「俺のために敵を滅ぼす」ことに変わっただけ。
「……ユートス様のためなら、世界だって滅ぼしてみせますわ」
セレスティアが、魔力の奔流を指先に集める。その威力は、通常の彼女の数十倍に跳ね上がっていた。
「な、なんですって……!? 私の『色欲の頁』に抗うどころか、力に変えるなんて……ありえないにゃ!!」
驚愕するリリス。
「愛を侮るなよ、司書さん。……さあ、151人の『愛の教育』、受けてみるか?」
俺の背後で、151人の美女たちが、獲物を狙う雌豹のような眼差しでリリスを見据えた。
【作者からのお願い】
ついに151人の愛が物理的な破壊力に変わる時が来ました!この「愛の重さ」を面白いと思っていただけたら、ぜひ**【ブックマーク】と【評価(下の★★★★★)】**をお願いします!皆様の応援が、ユートスの魔力をさらに倍増させます!




