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第42話:学園都市アイギス! 麗しの魔導士たち

『ハーレム・ゴー』は、雪深い北の連峰を越え、巨大な防壁に囲まれた学園都市アイギスへと入港した。

ここは世界中から才能ある少女たちが集まり、魔導の深淵を究めるための場所。

だが、その門をくぐった瞬間に感じたのは、活気ではなく、張り詰めた緊張感と「疲弊」の色だった。

「……空気が重いわね。魔力が大地から吸い取られているっていう話、本当みたいだわ」

フィオナが窓の外を見ながら、眉をひそめる。

トレーラーが都市の中央広場に止まると、すぐに武装した学園の風紀委員たちが取り囲んできた。

「……止まりなさい! 許可なくこんな巨大な魔導車両を乗り入れるとは、何事ですか!」

先頭に立っていたのは、眼鏡をかけた真面目そうな少女だった。

長い黒髪をポニーテールにまとめ、短いスカートから伸びる絶対領域が眩しい。

だが、その肌はどこか青白く、魔力不足による倦怠感が隠しきれていない。

「……俺はユートス。ここの学園長に用があって来たんだ」

「学園長に? ……笑わせないでください。今、学園長は都市を覆う結界の維持で手一杯です。……怪しい男を会わせるわけには――」

その時、俺の背後から100人の嫁たちが、次々とタラップを降りてきた。

エルフ、聖騎士、豪華なドレスの貴婦人、そして耳をパタつかせる獣人美女たち。

その圧倒的な「美」と「魔力」のオーラに、風紀委員の少女たちは息を呑んだ。

「な、なんなのですか、この女性たちは……!? それに、貴方の後ろに見えるその巨大な魔力の塊は……っ!」

俺は一歩、彼女の前へと歩み出た。

「……君、魔力が足りなくて辛いんだろ。……少し、分けてやるよ」

俺は彼女の手を優しく取った。

「――【全能の主:微細供給】」

ほんの一滴、俺の魔力を彼女へと流し込む。

「……っ! あ、あぁぁ……っ! なに、これ……熱い、凄い魔力が、私の中に……!!」

少女の頬が瞬時にバラ色に染まり、瞳からハイライトが消え、恍惚とした表情で俺を見上げた。

魔力が枯渇しかけていた彼女にとって、俺の「100万倍の魔力」は、砂漠に降り注ぐ豪雨のようなものだ。

「……あ、ありがとうございます……主様……っ。私、風紀委員長のクラリスと申します……。……学園長室まで、私がご案内いたしますわ……!」

たった一瞬の接触で、学園の鉄の規律を守る風紀委員長が、蕩けたような笑顔で俺の腕に縋り付いてきた。

『新規契約候補:学園風紀委員長クラリスを確認。……学園都市アイギスの「攻略」を開始します』

脳内に響くシステムの声。

どうやらこの学園都市、想像以上に「腹ペコな娘たち」が俺を待っているらしい。

俺は100人の嫁たちを引き連れ、威風堂々と学園の校舎へと足を踏み入れた。

魔力を奪われ、絶望に沈む少女たちを、俺の力(と愛)で片っ端から救い上げ、契約してやる。

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