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第40話:神の領域! 100人の嫁と一斉攻撃

霊峰ガリアの頂に、黄金の太陽が二つ現れたかのような光輝が満ち溢れた。

一つは、天に昇った本物の太陽。そしてもう一つは、100名の美女たちと契約を交わし、真の『王』として覚醒したユートス自身が放つ魔力の奔流だ。

「……ありえない。ありえないぞ! 100人の魂を繋ぎ、その負荷に耐えられる人間など……この世に存在するはずがないのだ!!」

魔人王ゼノスが、自らのプライドをズタズタに引き裂かれ、形相を変えて絶叫する。

彼は先ほどまでの余裕を完全に失い、漆黒の翼を大きく広げ、周囲の黒い結晶から強引に魔力を吸い上げ始めた。

「死ね! 塵も残さず消え失せろ!! ――【終焉の黒星ディザスター・ノヴァ】!!」

ゼノスの頭上に、光さえも吸い込む超高密度の暗黒球が形成され、放たれた。それは一国を地図から消し去るほどの、破滅のエネルギー体だ。

だが、俺は一歩も動かない。

「……みんな。力を貸してくれ」

俺が静かに呟くと、背後に控える100名の嫁たちが、一斉に俺の肩や背中に手を置いた。

リリア、アリエル、カトレイア、フィオナ、ガルラ、ミャオ、そして巫女シロネ――。

100人分の体温と、100人分の心臓の鼓動が、俺の紋章を通じて一つの巨大な回路ネットワークとなる。

「――【神域召喚:八重垣やえがきの守護】」

俺の目の前に、100枚の層からなる透明な障壁が展開された。

ゼノスの放った絶望の黒星が障壁に接触した瞬間、パリンという軽やかな音と共に、暗黒の魔力は霧散し、ただの心地よい微風へと変わった。

「な……防いだだと……!? 私の最強の魔法を、無傷で……っ!」

「次は、俺たちの番だ。……100人の想い、一人分ずつたっぷり味わせてやるよ」

俺は右手を天に掲げた。

「――【全能のオーバーロード】:『百花繚乱・神威しんいの一撃』!!」

俺の背後から、100の魔法陣が同時に展開された。

火、水、風、土、光、闇、雷、重力、精神、時間――。

100人それぞれの得意属性が、俺の【無限召喚】によって極限まで増幅され、一本の「神の槍」へと収束していく。

「あ、あぁ……あぁぁぁぁっ!!」

ゼノスは逃げようとしたが、ミャオたち猫獣人の『影縫い』と、シロネの『聖域の縛鎖』によって、その場に縫い付けられていた。

「――放て!!」

閃光。

霊峰の頂を飲み込むほどの巨大な光柱が、天を衝いた。

その光の中に、ゼノスの悲鳴さえもかき消される。

100人の愛は、魔人王の邪悪な魂を細胞の一つまで浄化し、その存在をこの世界から完全に消去した。

光が収まった後、そこには雲一つない青空と、かつての輝きを取り戻した霊峰の姿だけが残っていた。

『条件達成:四天王統括者ゼノスを討伐。……獣人国ガルダルクの「真の王」として認定されました』

『ステータス上昇:100人契約ボーナスにより、全パラメータが基本値の100万倍で固定されます』

「……終わったな。みんな、お疲れ様」

俺が振り返ると、100人の美女たちが、それぞれの瞳に熱い涙と、そして言葉にできないほどの情愛を湛えて、俺を見つめていた。

彼女たちは一斉に俺の元へ駆け寄り、もみくちゃにするように抱きついてきた。

「ユートス様! 素敵でしたわ……! 私、一生貴方に付いていきます!」

「ユートス、あんた最高よ! 世界で一番の男だわ!」

獣人国の空に、100人の勝ち鬨が響き渡る。

社畜から始まった俺の逆転劇は、今、一つの国を救い、100人の花嫁を率いるという伝説へと進化した。

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