表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/100

第34話:砂漠のオアシス! 隠れ住む猫族の美女

回廊を抜けた俺たちの前に広がっていたのは、獣人国の南端に位置する『静寂の砂漠』だった。

かつては豊かな緑があった場所だが、魔王軍の環境汚染魔法により、土地が枯れ果てている。

「……暑いわね。ユートス、アイス作って!」

リリアがだらしなくソファで伸びている。

「わがまま言わないの! ユートス様は今、周囲の索敵で忙しいんだから」

アリエルが嗜めるが、彼女も少し暑そうだ。

「……みんな、前方一キロ地点に、小規模な集落がある。……だが、様子がおかしい。強力な結界に守られているな」

俺はトレーラーを止め、ガルラと共に偵察に出た。

砂丘の影に隠れるように存在していたのは、地下水を汲み上げて細々と暮らす、猫獣人の部族の隠れ里だった。

「……止まれ、人間。これ以上近づけば、射殺するにゃ」

影の中から、鋭い声が響く。

現れたのは、漆黒のタイトなレザースーツに身を包んだ、小柄な少女。

ピンと立った猫耳と、二本のしなやかな尻尾。

彼女こそが、獣人国一の暗殺者と謳われる、猫族の『ミャオ』だった。

「……ミャオ!? お前、生きていたのか!」

ガルラが驚きの声を上げる。

「ガルラ……様? ……その隣の人間は、誰にゃ。……魔王軍の回し者なら、今すぐ首を跳ねるにゃ」

ミャオの瞳には、深い警戒心と、そして隠しきれない「飢え」と「疲労」が宿っていた。

「……腹、減ってるんだろ。暗殺の前に、まずは飯にしないか?」

俺は、トレーラーから持ってきたばかりの、焼き立ての魚料理を取り出した。

「っ……そ、そんな餌で、このミャオが釣られると思ったら大間違いにゃ……」

グゥゥゥゥ……。

ミャオの腹が、盛大に鳴った。

「……一回だけ、毒見してやるにゃ。……あむっ。……にゃ、にゃんだこれ!? ほっぺたが落ちるにゃあぁぁぁ!!」

魚を一口食べた瞬間、ミャオの瞳から警戒心が消え去り、蕩けるような恍惚の表情に変わった。

「こんなに美味しいもの、生まれて初めてにゃ! ……人間、貴方、いい奴にゃ! 私の『主人』にしてあげてもいいにゃん!」

『猫族の暗殺者ミャオ、および里の娘たち15名との「胃袋契約」が成立しました』

『スキル【隠密共有シャドウ・パス】を獲得』

「……ちょろすぎるぞ、ミャオ」

ガルラが呆れているが、俺は満足だった。

これでまた、守るべき、そして力になってくれる嫁たちが15人増えた。

「ミャオ。……お前の里を襲っている魔族、俺が全部片付けてやるよ。……その代わり、俺と一緒に来い」

「……もちろんにゃ! 美味しい魚をくれるなら、魔王だって暗殺してやるにゃん!」

猫族の美女たちを加え、俺のハーレム軍団はさらにその多様性を増していく。

獣人国の中心地へと、俺たちは再び進軍を開始した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ