表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/100

第19話:聖王の謁見と、新たなる旅への予感

翌朝。

眩しい太陽の光が、豪華な寝室のカーテンの隙間から差し込んでいた。

俺が目を覚ますと、左右から心地よい重みと、甘い花の香りが伝わってきた。

「……ん、ユートス……行かないで……」

左側では、リリアが俺の腕を枕にして、幸せそうな寝息を立てている。

右側では、エレノアが俺の胸に顔を埋め、まるで宝物を抱きしめるようにしがみついていた。

さらに足元の方では、アリエルがシーツにくるまって丸くなり、エレインはソファで資料を持ったまま、安らかな顔で眠っている。

(……昨夜は、本当に凄まじかったな)

契約者同士の魔力同調という名目で行われた「儀式」は、俺の想像を遥かに超える熱量を持っていた。一人一人の個性が、魔力となって俺の中に溶け込み、今や俺の体はかつてないほどの万能感に満ち溢れている。

俺はそっと二人を起こさないようにベッドを抜け出し、窓の外を眺めた。

王都の人々は、瓦礫を片付け、市場に店を出し始めている。復興の力強さに、俺は胸を打たれた。

「おはようございます、ユートス様」

いつの間にか目を覚ましていたエレインが、眼鏡をかけ直して微笑んだ。

「お疲れのところ恐縮ですが、一時間後に国王様との謁見が予定されています。……英雄としての『正式な褒賞』と、今後の話があるそうです」

「ああ、分かってる。みんなを起こして、準備をしよう」

一時間後。

俺たちは、アステリア王国の玉座の間に立っていた。

そこには、威厳に満ちた初老の男性――国王アルベルトが、家臣たちを引き連れて座っていた。

「勇者ユートス。そして、彼を支えし乙女たちよ。……この国の危機を救ってくれたこと、心より感謝する」

国王が立ち上がり、俺の前に歩み寄った。

「貴公がいなければ、アステリアは地図から消えていた。この功績に対し、余は貴公に『辺境伯』の爵位と、王都近郊の広大な領地を授けようと思う。……さらに、我が娘、エレノアとの婚約も進めたい」

周囲の家臣たちから、どよめきが起こる。

一介の召喚士が、いきなり辺境伯。しかも、王位継承権を持つ姫との婚約。

これは現代で言えば、平社員がいきなり副社長に昇進し、社長の娘と結婚するようなものだ。

「……光栄な話です、国王様」

俺は一歩前に出て、真っ直ぐに国王の目を見つめた。

「ですが、俺にはまだ、やらなければならないことがあります。四天王ベリアルは逃げ延び、魔王の脅威は消えていません。領地を治め、安泰な生活を送るには、世界はまだ危うすぎる」

リリア、アリエル、エレインも、俺の言葉に力強く頷く。

「俺は、この足で世界を回り、魔王軍を根絶やしにしたい。……そのための支援をいただけるなら、爵位よりもそれが一番の褒賞です」

国王は驚いたように目を見開いたが、やがて快快とした笑い声を上げた。

「はっはっは! 欲のない男だ。だが、その気高さこそが勇者に相応しい。……よかろう。余は貴公を『王国特使』に任命する。あらゆる都市での活動を保証し、資金と物資を惜しみなく提供しよう」

「ありがとうございます、国王様」

俺は膝を突き、その決意を新たにした。

だが、謁見が終わった後、エレインが深刻な顔で俺に近づいてきた。

「ユートス様、先ほどギルドから緊急の報せが入りました。……お隣の『商業都市メティス』で、原因不明の『魔力の枯渇現象』が起きているそうです。……さらに、そこには世界最高の鍛冶師がいると言われています」

「魔力枯渇……それに、鍛冶師か」

俺の短剣も、ベリアルとの戦いで刃こぼれが目立ち始めていた。

最強の召喚獣たちをさらに活かすためには、俺自身が装備を整える必要もある。

「よし、次の目的地は決まったな。……みんな、準備はいいか?」

「どこへでも付いていくわよ、ユートス!」(リリア)

「私の剣が、貴方の道を切り拓くわ!」(アリエル)

「旅の経理とサポートは、お任せください」(エレイン)

「私も、貴方と一緒に世界を見たいのです」(エレノア)

四人のヒロインと共に、俺の冒険は王都を飛び出し、さらなる未知の領域へと広がっていく。

【無限召喚】の力。それは、100人の美女との絆を結び、世界を救うための旅。

その第一歩を、俺は力強く踏み出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ