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第11話:王都への門出! ギルドの美少女受付嬢

エルフの里を出発してから、数日が経過した。

俺たちはエルドラド大陸を北上し、アステリア王国の王都『グラン・セルティア』の巨大な城門を仰ぎ見ていた。

「すごい……さすがは人間たちの中心地ね」

リリアが感嘆の声を漏らす。

彼女は里での露出度の高い装備を隠すため、薄手のローブを羽織っているが、その隠しきれないスタイルの良さは道行く男たちの視線を釘付けにしていた。

「リリア、あまりキョロキョロするなよ。カスティルみたいな奴が他にもいるかもしれないからな」

「分かってるわ。でも、ユートスが守ってくれるんでしょ?」

彼女は俺の腕をギュッと掴んだ。里での「あの夜」以来、彼女の甘え方は以前にも増して大胆になっている。

俺たちはまず、冒険者ギルドへと向かった。

この世界での身分を証明し、活動資金を稼ぐためには、ギルドへの登録が不可欠だ。

重厚な木製の扉を押し開けると、中には喧騒と、酒と、鉄の匂いが立ち込めていた。

「おい見ろよ、上珠じょうじゅのエルフだぜ……」

「隣の男は何だ? ひょろっとしてやがるが……召喚士か?」

冒険者たちの視線が突き刺さるが、俺は無視して受付カウンターへと進んだ。

カウンターの奥にいたのは、眼鏡をかけた知的な雰囲気の美女だった。

淡いブルーの髪をサイドポニーにまとめ、きっちりとした制服を着こなしている。

「ようこそ、冒険者ギルドへ。新規登録でしょうか? 私は受付を担当しております、エレインと申します」

彼女は事務的な、それでいて完璧な微笑みを俺に向けた。

「ああ。登録をお願いしたい。俺と、彼女の二人分だ」

「かしこまりました。では、こちらの水晶に手をかざして、ステータスを測定してください。それによって、ギルドの初期ランクが決定します」

俺は言われるままに、水晶に手を置いた。

(……あまりバレすぎない程度に調整するか。いや、でも最初から舐められるのも面倒だな)

俺は魔力の出力を「10%」程度に抑えて流し込んだ。

ピカァァァッ!!

「……えっ!?」

エレインが声を上げた。水晶が、眩い純白の光を放っている。

「な、なんなのこの魔力量……。初期登録で、ランクB相当の数値が出るなんて……。それに、職業が……『召喚勇者』?」

「召喚勇者」という単語が聞こえた瞬間、ギルド中の冒険者たちが静まり返った。

「召喚士……じゃないのか? 勇者だって?」

「そんな職業、伝説の中にしかないはずだぞ!」

エレインが震える手で資料をめくる。

「ゆ、ユートス様。貴方のステータス、これは……。ただの召喚士ではありません。召喚された対象を永続的に強化し、かつその能力を自身のものとする……神話級のスキルです」

彼女の眼鏡の奥の瞳が、驚きから「興味」へと変わった。

「……面白いですね。ユートス様、よろしければ別室でお話を伺えませんか? ギルド長も、貴方のような逸材には関心を持つはずです」

「……ああ、構わないが、その前に一ついいか?」

俺は彼女を見つめた。

エレインの首筋には、かすかに「呪い」のような黒い紋様が浮かんでいるのが見えたのだ。俺の『死霊支配』のスキルが、彼女の体に纏わりつく負のエネルギーを感知していた。

「エレインさん。あんた、何か厄介なものに憑かれてるだろ?」

エレインの表情が凍り付く。

「……どうして、それを。……ギルドの誰にも、言ってないはずなのに」

「俺の召喚獣は、そういうのには鼻が利くんだ。……助けてやってもいい。その代わり、俺たちに有利なクエストを回してくれ」

俺の不敵な提案に、エレインはしばらく沈黙した後、小さく、だが力強く頷いた。

「……分かりました。私の『秘密』を解決してくださるなら、ギルドを挙げて貴方をサポートします」

新たなヒロイン、エレインとの出会い。

王都での生活は、思わぬ「おクエスト」と、次なるハーレム候補との縁から始まった。

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