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社畜はスローライフの仕方がわからない  作者: 真白 歩宙


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キメラの雷鳥さがし 22

「素通りでここへ?折角、ナフヴァーロを通ったのに?」

「ハッシュフル王国で第二王子の反乱の残党を探していてな」


 困ったようにルートが故郷を素通りしても急いでいた理由を告げると、同情の声が上がった。


「何かおかしな奴らや取引をしている奴らを見なかったか?」


 なぜ、残党を探しているのにそんな聞き方をするのか?怪しまれるのではないかとビクビクしていたら、ファルが(じゃ)の道は(へび)なのだと説明してくれた。


「裏は裏を隠れ蓑にするからね」


 なるほど、奥が深い。

 ラノさんやその仲間の人たちは、アレコレと考えて目線を壁に貼られた地図に向けた。


「首都トルノーエスじゃ、奴隷の闇市があるらしい。真っ当な商売をやってる俺達には詳しくは知らないが、教皇様の御膝元で不似合いな奴隷の闇市ってのが気になって覚えていたんだ。しかも、商品は異世界者ってな」

「俺の行商仲間がトリコリオンとノルウェンの2つの街で精霊が捕獲されたのを見たらしいが、これは関係ないか」

「トランジットから闇市に出す商品が積まれて来るって話もあったな」


 話に聞き耳を立てていると、ファルが細かい鑑定が出来ないか聞いて来た。やってみないと分からないとジェスチャーすると、目でやってみてと合図してきた。

 一応、普通に鑑定すると、既に鑑定した情報が頭に浮かんだ。しかし、ルートが話の中で彼らから聞き出した情報が影響したのか、変なボタンが下に追加されていた。


――――――――――――――――――――――――――――

スクエノの街の住人

個体:ロノ

種族:人族

属性:商人

相乗効果:

隣接する国々の商品を取り扱う

悩み事:

実家の葡萄農園がモンキーチキンの被害に遭っている。

[秘密の話を見る?]

――――――――――――――――――――――――――――


 もちろん、見るを選択。意識的にそのボタンを押すような感覚で情報を開示してみた。


――――――――――――――――――――――――――――

スクエノの街の住人

個体:ロノ

種族:人族

属性:商人

相乗効果:

隣接する国々の商品を取り扱う

悩み事:

実家の葡萄農園がモンキーチキンの被害に遭っている。

秘密の話

トリコリオンで精霊を運ぶ集団を見た。

隣街のノルウェンでも目撃していて、闇組織に怯えている。

――――――――――――――――――――――――――――


 自分が見た事を言っていたのか‥‥目撃者だから怖かったのね。


「何かわかった?」

「ファル、認識阻害か逃げる為のアイテムある?」


 そこまで言うと、ファルはシルバーの指輪を3個取り出した。よく見ると、小さな石が何個か埋まっている。


「これ私が買っても良い?」

「渡すんでしょ?良いよ、貴族の子供のお遊びみたいなものだから。それより、他にもいる?」

「ううん、後はラレーヌに頼んでみる」


 フードを深くかぶって、小声でブローチに話しかける。すぐさま小さなラレーヌが出て来てくれたが、店の中なのでコソコソと小声の会話で話す。


『了解よ。リングに私の加護を入れてポケットの中に入れておくわ。効能はアレよね!』


 ラレーヌが消えたので、私は再びラノさんともう一人の鑑定を始めた。


読んで下さって、ありがとうございます。

毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



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