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社畜はスローライフの仕方がわからない  作者: 真白 歩宙


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キメラの雷鳥さがし 12

「ハッシュフル王国のファレンシア王女は、結婚式で風の精霊シルフと地の精霊タイタンに制約を交わしているからな。今回のセソン侯爵やギルドが起こした不祥事の残党を探している」

「S級冒険者の貴方方が取り逃がすとは」


 今回、教皇からの命令で協力することになったジェスファーノさんが、状況を聞いて来たので、ファレンシア王女が探す者がどういう意味合いの者なのかをルートが説明した。

 ジェスファーノさんが驚いたのは、国で起こった騒動よりもS級冒険者のルートとファルが残党を取り逃がした事に驚いていた。


「いやいや、あの時の反乱は規模が大きすぎて、第二王女が誘拐されたり、王族も首都も破壊対象でさ、ログナージ殿下が扮したエスタリーグに仲間のヒマリを預けていたんだけど、まさかドS変態野郎だとは思ってもいなかったから、私達も焦ったんだよ」

「此方の召喚士を守りながらでは後手に回りそうで預けたが、いつの間にかヒマリの貞操の危機になっていた」


 だから今回の残党狩りに名乗りを上げたのだとファルは説明した。しかも、私に合わせて二人がB級冒険者として活動しているのは、残党の目を欺くためだと、ちゃっかり説明している。


「私が自分の身を自分で守れれば良かったの」


 朝ご飯を食べながらの話にしては少し重めの話だったけど、ジェスファーノさんは納得がいったのか、それ以上は聞いて来なかった。

 そしてこの日、私にとって苦痛な1つの情報が舞い降りた。


『ヒマリ様、ちょっと報告しに来たんだけど、普通の情報と悪い情報どっちが聞きたい?』

「ホミバードは隠密行動に長けていましたね」

「サスケ、普通と悪いって、嫌な予感しかしないんだけど‥‥」


 感心したようにサスケを見つめるジェスファーノさん。彼の視線からサスケの姿はしっかり見えているのだと思った。

 ファルが聖騎士は、内在する魔力で精霊を見る事が可能なのだと、こそっと耳打ちして教えてくれた。


「普通の情報って?」

『そっちから聞く?そうだな、奴らと思われる者が、首都のトルノーエスへ向かった』

「じゃあ、悪い情報って?」

『やっぱり聞いちゃう?うーん、ルートとファルとそっちのお兄さんに先に話すよ。ヒマリ様少し耳塞いでて?』


 一応契約しているのは私なのに。サスケは他のホミバードと少し変わっている。オチャラケなのか、陽気なのか‥‥掴みどころが無い性格のようだ。


「じゃあ、後でちゃんと教えてよ?」


 そういって、耳を塞いで彼らの表情を見ていたら、ルートは嫌な顔をして、ファルは物凄くしんどそうな顔をした。ジェスファーノさんは頭を抱えている。

 サスケ、一体どんな報告をしたの?




読んで下さって、ありがとうございます。

毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



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