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社畜はスローライフの仕方がわからない  作者: 真白 歩宙


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キメラの雷鳥さがし 9

 なんとなく気まずい雰囲気に感じるのは、私の責任だよね。どうしよう‥‥。


「私は聖騎士のジェスファーノ。失礼ですが、皆様のギルドプレートとお名前を窺っても?」


 ルート、ファルと続き、私が名前を名乗りつつ、ギルドプレートをジェスファーノさんに見せた。彼は書類に流れるような素早さで書き込んでいく。


「ヒマリ殿は召喚士ですか、何を使役しているのですか?」

「え‥‥っと、サイゾウ、ラレーヌ、ジェスファーノさんに見えるように出てきて」


 サイゾウとラレーヌが音もなく私の前に現れた。


「ホミバードとドリアードですか?!ああ、だから驚かれたのか」

「いつもホミバードにお願いしちゃってるから、ここのシルフの恩恵は見る機会が無かったって言えば良かったね」


 ファルがさも”気付かなくてすみません”的な言い方をしたので、ジェスファーノさんはそれ以上追及してくることは無かった。


「教皇から返事が来たようです」


 ハトの像の台座に現れた綺麗な書類を手に取って、それに目を通したジェスファーノさんはルートに書類を手渡した。

 ピクリとルートの眉が動いた気がしたけど、覗き込んでいたファルがジェスファーノさんに挨拶している。


「これから、貴方方に協力することになりました。一応、私の権限も使って良いとのことなので、先ずは宿泊先を手配しましょう」

「ジェスファーノ、先に言っておくことがある」


 教皇からの返事は、ジェスファーノさんを協力者として貸し出すというものだった。ファル曰く、監視もあるけど純粋に協力をしてくれている部分もあるのだとか。

 先に部屋から出されてしまった私は、ルートが何を話したか分からなかったけど、後々になって私とルートが同じ部屋で用意されていたので、多分私のトラウマの事を話したのだと分かった。

 食事中の彼の目線が、物凄く同情的というかそんな雰囲気を醸し出していたから。



「ヒマリ、此処から先は俺が合図した時に鑑定して情報を集めておいてくれないか?」

「うん、ただ誰を鑑定するのか分かる方が良いけど、この範囲の人間って感じだったら合図で判別できるようにしたいかも」

「良い考えだ。それと、見知った人間を見つけたり、驚くような事があっても声には出さない方が良い」


 今日の出来事を言っているのかと思ったら、声を出して見つかりたくない相手に自分の場所を教えることになりかねないからと言われた。

 リアクションは薄く、ね。


 その晩、サイゾウとサスケがスクエノの街を。ラレーヌがグランラードの首都トルノーエスの街の情報を集めてくれた。

 些細な事件から人々の悩みなど、本当にちょっとした変化を聞きこんでくれたのだった。



読んで下さって、ありがとうございます。

毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



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