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社畜はスローライフの仕方がわからない  作者: 真白 歩宙


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キメラの雷鳥さがし 1

 やっぱり気が付いてた?

 

「自分で言って、何沈んじゃう辺りがヒマリらしいというか‥‥捕食者云々いう前に、ヒマリ自体がそれになってたなぁ。雷鳥たちがドン引きするの分かってやったでしょ?私の事は、あんなに怒っていたのに‥‥しくしく‥‥」

『ああ、焼き鳥にするとか言っていたが、あれは本気半分の冗談であったのだろ?』


 そう‥‥言ってました。滅茶苦茶、脅しかけてました。反省だわ‥‥。

 雷撃も相まって、数分前の自分がとんでもない発言で、雷鳥の皆さんを恐怖させたことに、後から気が付いてしまった。

 しかも、その前にファルの捕食の話で、酷いとか言っていたのに、これは‥‥自分の発言の方が酷い。動物愛護の精神はどこにいったんだと、切れた数分前の自身を叱りたい。


「ファル、ごめんなさい。人のこと言えないくらい、自分の方が非道だったわ」

「ヒマリは素直だね。だから謝らなくて良いんだよ、私のは言葉遊びだったからヒマリが嫌がった。ヒマリのは王子を守る為だったし。雷鳥たちの社会で、上を見下すような風潮を止めさせたかったんでしょ?あれは非道じゃないと思うよ。たださ、ああいうのは今度から私が言うから」

『あの時の皆の顔は見ものだったが、ヒマリは優しすぎるのだ』


 揶揄うのではなく、私が後で思い出して自己嫌悪にならない様に言ってくれているのかな?

 ファルの少し、おちゃらけた言い回しは本気かどうか読み難い。でも、こうやって後からのフォローが優しいというか、絶妙。

 きっと、ファルが今のように相手をしてくれなかったら、ずっと自己嫌悪で泣いていた気がする。


「ありがとう、ファル、トゥルエノ」

『ルートは先にグランラードへの入国情報を仕入れにギルドへ行ったようだ』

「なら、私は宮殿の外で待っているラレーヌとハンゾウ長老に会ってきます」

『ならば、宮殿のヒマリの部屋を開放しよう。そこならドリアードもホミバードも入れる』


 トゥルエノは快く、場を提供してくれた。王としての彼の器の大きさというか、気遣いが有難い。

 なんとなく、こんな上司がいたら部下冥利に尽きるんだろうなと思ってしまえる。今現在の上司、上代 桔平が悪いと言うわけではないのだけど。


 数百年から数千年生きる精霊たちの風格が漂わせる何かが、そう思わせているのかと思った。



読んで下さって、ありがとうございます。

毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



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