表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
社畜はスローライフの仕方がわからない  作者: 真白 歩宙


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

57/245

仕事モードの私

「ごめん、ヒマリ‥‥」

「ファル、今は謝るよりヒマリの質問に答えろ」


 ファルが私に近づいて謝ろうとしたのを片手で制したルートが、答えを早く言う様にせっついてくれた。正直、今のファルには嫌悪感しかない。


「‥‥通常じゃありえない。魔法陣に関しては白は白。黒は黒だから。両方の属性を持つ魔法陣を作れるなんて、国家に雇われている魔法士かS級魔法士くらいかな」

「そう‥‥ありがとう。次は雷鳥様にお聞きしても良いですか?」

『うむ。我に答えられる事があるならば』


 私は頭の中に1つの鑑定結果を思い浮かべた。


――――――――――――――――――――――――――――

雷鳥の卵

個体:雷鳥の卵の欠片

種族:キメラの雷鳥(王子が選んだ卵)

属性:雷・炎・水

相乗効果:

仲間になると属性を付与できる個体もいる

悩み事:

孵化している最中に襲われた

――――――――――――――――――――――――――――


「王子が選んだ卵の欠片を見つけました。これがそうです。属性の違いなのでしょうか、雷花の花園で見た卵の模様はそれぞれ違う様に思いました。()()()()卵は特別だったのでしょうか?」

『‥‥そうだな、特別と言えば特別かもしれん。どうしてその欠片が盗まれた卵のものだと?』


 雷鳥様に問われて、王子が選んだ卵がキメラの雷鳥で孵化している最中に襲われたのだと答えた。


「キメラの雷鳥だって?!属性が2つ有る時にキメラって言うけど、そんな雷鳥がいたら神獣扱いものだよ」

『確かにキメラの卵はあったな。黄色の公爵の娘だった筈だ』

「属性が雷・炎・水の3種類あるキメラです、その黄色公爵様の娘さんは」


 三者三様に驚いているけど、私は次の話をするために、ルートがリクエストした作動中の魔法陣の結果を話しながら、傍の壁に寄りかかった。


――――――――――――――――――――――――――――

魔法陣(使用済)

個体:転移魔法陣

種族:黒魔法専用の転移石を使った転移魔法陣

属性:黒魔法・白魔法

相乗効果:

生物や物の転送が可能。

訪れていない場所でも転送石を使うと転送が可能

――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――

魔法陣作動中

個体:グランラードのトリコリオンと繋がった転移魔法陣

種族:黒魔法専用の転移石を使った転移魔法陣

属性:黒魔法・白魔法

相乗効果:

生物や物の転送が可能。

訪れていない場所でも転送石を使うと転送が可能

――――――――――――――――――――――――――――


「‥‥ヒマリ、横に何か出てきてるんだけど‥‥あ、これは冗談じゃなくて‥‥見てくれると助かるんだけどね‥‥」


 遠慮がちに言ってくるファルの言葉に、眉を寄せながら自分の右横の壁を見て叫んだ。


「な‥‥何これ―――!」


 珍百〇なら笑えるけど、まるでプロジェクターの様に頭に浮かんでいた鑑定結果が映し出されている。驚き過ぎて、腰を抜かした様に床に転がったら、その映像は消えてしまった。


「ヒマリ、悪いがもう1回見せてくれないか」


 焦った口調でルートが頼んできたので、再び壁に触れてみた。


「あれ?触れても出ない?」

「多分だけど、頭でしっかり思い描くことが条件じゃないかな‥‥」

「頭で‥‥思い描く‥‥あ!出てきた!」

「ヒマリ、大手柄だ。個体の部分に仕掛けた奴らが載っている」


 言われてマジマジと見ると、グランラードのトリコリオンと繋がった転移魔法陣と書かれていた。


読んで下さって、ありがとうございます。

毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ