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社畜はスローライフの仕方がわからない  作者: 真白 歩宙


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雷鳥の要求 2

 次の日、巨大化した雷鳥様に乗って訪れた場所は、シオンヒークの町の1つ、クオシールから北にある山脈で精霊の森と地続きな場所だった。

 山々の間には霧が立ち込め、高度が高くなるにつれて岩場が多くなっているため、誰も踏み込んで来なさそうだと思ったのが第一印象。植物は背の低い木々と高山植物があり、到底、雷花の花園がある様には見えない。

 雷鳥様の案内で降り立った場所から岩場を進むと、大岩に囲まれた場所に雷花の群生地があった。


「辺り一面、青い蕾の花がいっぱい!」


 花の小道の様になっている場所を歩きながら、中央の数段高くなっている場所に卵の寝床があり、一番上に雷花と割れた卵があった。その一段下の部分にも割れた卵と雷花がある。

 雷花が青い蕾の花だと説明されなかったら不用意に触っていたかも知れず、こんがり焼け焦げた自分を想像して真っ青になった。

 雷花は霧が発生すると空気中の水分を介して、雷花同士が雷を網目にしたような形で繋がるため雷の花の様に見えるらしい。その雷の花の状態が卵を育てあげるのだと、雷鳥様は誇らしげに教えてくれた。


『しかし、何故、一番初めに来るのが此処なのだ?』

「逆に皆の言い分から聞いても、雷鳥様が聞いている事を皆が同じ様に喋るだけでしょう?だから、ルートもファルも私も、其処は後回しで大丈夫だと思ったの。痕跡が残っているなら卵のあった此処だろうって考えたのね」

『なるほど‥‥』

「ヒマリ、踏み込む前にここから全体を鑑定していってくれ。特に卵の欠片と足跡だな」

「成程!良くドラマで科捜研とか鑑識がやってる有名なゲソコン!足跡鑑定ね!」

「ゲソコン?足跡鑑定がそんなに有用なわけ?」


 ファルは眉を寄せて、何の役に立つのか疑問視している。


「私の世界だと、足跡鑑定だけで身長も割り出せるのよ。たとえ大きな靴を履いて誤魔化しても分かるらしいのよね、ドラマの知識だけど」

「ファル、ヒマリの鑑定はおそらくそれ以上の結果を出す筈だ」

「え?そうなの?」


 そんなに優れた能力だったら、向こうでは鑑識の鬼として有名になりそうだけど、能力が持って帰れるかは分からないのよね。

 言われた通りに、手前から徐々に鑑定をしていく。


――――――――――――――――――――――――――――

雷鳥の卵

個体:雷鳥の卵の欠片

種族:緑壁の雷鳥(緑の公爵家)

属性:雷・緑

相乗効果:

仲間になると属性を付与できる個体もいる

悩み事:

雷鳥の王子に恋している

――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――

雷鳥の卵

個体:雷鳥の卵の欠片

種族:青水の雷鳥(青の公爵家)

属性:雷・水

相乗効果:

仲間になると属性を付与できる個体もいる

悩み事:

雷鳥の王子に恋している

――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――――――

雷花

個体:踏み荒らされた雷花

種族:雷光の花

属性:雷の放出・蓄電

相乗効果:

待機中の雷を集める。霧と合わさると雷の放出が始まる。

悩み事:

ワイバーンに踏み荒らされたため弱っている。

――――――――――――――――――――――――――――


「ルート、ワイバーンって何?」


 私の質問は、その場の全員を驚かせた。


読んで下さって、ありがとうございます。

毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



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