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社畜はスローライフの仕方がわからない  作者: 真白 歩宙


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雷鳥の飛来

 ゴロゴロ―――ピシャ!


 稲光と雷鳴がして、大きな気配が屋敷の前に飛来した。


『おお、もう来られるとは』

「まさか、雷鳥様?」


 私の肩の上で、雷鳥様の来訪を告げるハンゾウ長老が、ドヤ顔で玄関を見ている。


「精霊にとっての上位種の来訪って、栄誉なことらしいよ」

「人族にとっても精霊の屋敷への来訪は、栄誉で一番の自慢ネタになるものです。ご主人様にお知らせせねば!」


 ファルとセバスさんが教えてくれたけど、確かに屋敷のメイドさんを見ても感動で涙目になっている。これほど絶大な事なのだと、正直焦ってしまった。

 お礼を言うにも、おもてなしすら間借りしている状態で出来るはずもないし‥‥どうしよう。


『ヒマリよ、ホミバードの活躍は見たか?』

「‥‥え?」

『今、撮影の苦労話や、雷鳥様のお陰で大聖堂での撮影が可能になったことを話していたところですぞ』


 雷鳥様は長老の言葉を聞いて頷くと、羽を大きく広げた。思念派なのか、大きな太い声が屋敷の主を呼び出している。


「この館の主はマジェスタ侯爵で執事のセバスと申します。侯爵は首都のアリアンテにおります故、不在でございます。今、客人として、ザラファノ騎士隊長、ルート様、ファル様、ヒマリ様がおられます」

『ならば、ザラファノよ、我をもてなせ』


 そう言ったが早いか、雷鳥様はハトくらいの大きさになって私の頭に止まった。


「う、えっええ?!‥‥あれ、痛くない?」

『そのように驚くでない』

「えっと、はい。でも、腕に抱いた方が良くないですか?」

『我はかまわん』


 どうやら、私の頭を止まり木ならぬ、座布団のような感じで座って休憩している雷鳥様。先ほどまでの大きさでやられてたら、首がもげてるなぁと思いつつ居間へ歩いて行く。


「雷鳥様、ホミバードのハンゾウ長老を手伝って下さってありがとうございます」

『ふむ。面白そうだったので手を貸したまで』


 頭に乗っかっているので、声が頭に直接響く感じだ。ダンディな声というか、とても雄々しい声が心地よく聞こえてくる。


『お主、我と相性が良いとは稀な魔力を持っているな』

「雷鳥、ヒマリは異世界人だ」

「それでもって、あの変態ログナージ殿下から一方的に求愛されて困ってる真っ最中でさ、魔力の相性が良いなら守護の護符もらえる?」


 ファルの説明に驚く雷鳥様。


『我等鳥族でも、相手の意志は尊重するというのに、難儀な。厄介なヤツに惚れられたな‥‥』

「皆から同情される私って‥‥物凄く悲しい‥‥」


 やっぱり、厄介な相手だったのだと再認識しつつ、居間の画面に映った光景に動きが止まってしまった。

 平地にタイタンの谷が築き上げられ、城塞のような壁が迷路のように広がる谷。そこに霧が発生し、吹き抜ける風が厳しさを物語っている。


『水のウンディーネが加勢したか』

「うわー難攻不落だ!シルフとウンディーネって仲が良いっていうもんね」

『我が力を貸すまでもない』


 これで雷鳥まで力を貸していたら反則級の精霊城塞だと、ファルが笑っている。


『時にヒマリ、我の要求を1つ叶えてみぬか?』


読んで下さって、ありがとうございます。

毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



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