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社畜はスローライフの仕方がわからない  作者: 真白 歩宙


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キメラの雷鳥さがし 161

「ファル、スキルを付与するスキルって修得すること可能?」

「あははっ、ルート。ヒマリが、気が付いちゃったよ、どうする?」


 ん?今の言い方だと、ルートとファルは気が付いてた?

 ルートが傍に来て、そのスキルは修得しても口外しないか聞いてきた。どういう意味か聞いたら、鑑定眼持ちで付与士の上、精霊と契約している事が判明したら、日本に帰れなくなるからだと言われた。


「ヒマリはさ、レアな塊なんだよね。つくづくルートがコンダクターで良かったと思うよ」


 そうでなかったら、今頃、情報を売られるか自身を売られていたと言われて、ゾッとした。ルートで良かった、本当に。


「自分の身の安全の為にも、口外もしないし漏洩しないようにする」

「ヒマリは今まで、多くの精霊に加護を付与して貰っている。教皇にも浄化魔法をかけてもらっていただろう」

「そうね、不思議なのは、隠ぺいや気配消しなんかもホミバードと契約して使えるのに、自分の鑑定のスキルには載っていないくらい、いろいろ貰ってる」

「載っていないのは、自由に扱える領域になって意識に残っていないからだ。自分でしっかり感じてから鑑定すれば載ってくるだろうな」


 私の鑑定眼が不安定というか意識するしないで変化する領域だから、付与されていても見えてないだけなんだ。そこまで考えて、加護を付与して貰っているという言葉が心に引っかかった‥‥付与!

 精霊は私よりもレベルの高い高位の存在。そして、出逢った精霊から付与されたスキルは多い。


 私は付与を何回も受けている。

そしてスキル創造は、私が必要に迫られた時に発動するのだから、必要だと必死に思えば獲得できるのではないかという結論に至った。


「だからファルは、私が“気が付いちゃった”と言ったのね」

「うわっ、前置き無しでいきなり結論?!」


 スキル付与が出来るのか試したくなった。

 とても必要だと思っている自分がいる。ただそれだけ、なのにちゃんと感覚としてある。


「やるなら、アルに隠ぺいを付与してやると良い」

「えっ、でも、アルに聞かないと!」

「喜んで受け取ると思うぞ、それに受け取りやすいスキルが付けば、何か変わるかもしれない」


 受け取りやすいスキル?

 頭を傾げたら、隠ぺいスキルはホミバードが民に身近な精霊だから、受け取りやすいスキルなのだとファルが教えてくれた。


「でも、動いていたら付与しにくいような‥‥」


せめて鑑定した彼の情報に書き込めれば楽なのに。そう考えていたら、何かが閃いた。


――――――――――――――――――――――――――――

アレン・ロンバン公爵の忠臣の執事

個体:アルジェッノ・ギャロット

種族:人族

属性:アレンの専属護衛 兼 執事

獲得スキル:隠ぺい

――――――――――――――――――――――――――――


「うそ、書き込めちゃった‥‥」


ここまで読んで下さって、ありがとうございます。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

読んで頂けることが、執筆活動の励みになります。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。

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