表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
社畜はスローライフの仕方がわからない  作者: 真白 歩宙


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

218/245

キメラの雷鳥さがし 157

「そして、ファルさんがセーフティゾーンから出たら、ガメオロンは動き出しましたよね?」

「そう、アルが言ったように、セーフティゾーンに入ると、全てが止まる。そして、出ると再開する。もっと言うと、この中に30分居たら、シシドランが消えたよね」

「ダンジョンで言うところの、各階層のボス部屋がこの反対の状態だな」

「要するに、リセットされてこの部屋の攻略が最初からすることになるの。ガメオロンが動き始める前までに攻略して次の部屋に行く扉を開ければ良いのかもしれない」


 ルートが参戦しない戦いは、結構苦戦を強いられる。

 初っ端から出てくるシシドランが強いのと、たまに亜種のような手強い種類が出てくるからだ。ガメオロンに至っては、出て来させない様にリセットしながら対応していくしかない。


「ルート、最初は無理な感じに見えても、この迷宮のシステムを上手く活用して行くと、こんなにも強くなるんだね」

「ああ。根本的にレベル上げの概念が植わっているから、全てはアレンの為に作られた迷宮だ」


 ファルは補助魔法で彼らのアシストをしているけど、身体強化のバフになるような魔法は使っていない。


「あれ?ファルが弱くなった?」

「いいや、役割をA級魔法士からB級魔法士へと変わって、弱い相手との共闘を意識させているんだ」


 あくまでも、S級冒険者ではなく、A級、B級の魔法士としての役割を担っているということ?


「俺たちはずっと一緒に居てやれない。そして、ここではやり直しが出来るが、普通のダンジョンは1回限りだ」


 確かに、ルートの言う通りだ。

 だとすると、この迷宮は凄いシステムかもしれない。


「まさかグランドレ・ロンバン公爵は、アレンと組む相手によって、レベルだけじゃなく経験も戦いの知識も育てようと考えていたのかな?」

「自分が生きていたなら、そうしただろうな」


 アレンにとって、ルートとファルとの出会いは最大の幸福だったのかもしれない。


「アレンとアルにとって、ヒマリと出逢えた事は、何よりの宝だろうな」

「え、私?いやいや、ルートとファルに会えたことでしょう」


 慌てて訂正したら、私が居なかったらそもそもこの国には来ていないし、教皇の件にも首を突っ込んでいないと言われてしまった。

 ああ!そうでした。

 いつの間にか、雷鳥のキメラの子を探す事になっていたし、氷土竜も探す事になっていた。10年前に消えた風炎鳥も探す事になって、精霊との繋がりが多くなっている気がする。


「この世界に来て、スローライフを過ごすんじゃなかったのか?」

「あーまぁ、これもスローライフ‥‥なのかな?」


 そんなことを言ったら、遠くの方でファルが“そんなスローライフがある訳ない!”と叫んでいる。

 迷宮で言うことじゃないけど、私なりの旅ができているし、隣にルートが居てくれるから安心していられるんだよね。

 結果オーライです。


読んで下さって、ありがとうございます。

毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ