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社畜はスローライフの仕方がわからない  作者: 真白 歩宙


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キメラの雷鳥さがし 150

「ルート、転移に関して、何か場所を指定しておく必要はあるの?」

「ああ、もし俺がやられた場合は即時撤退だ。場所はロンバン公爵邸でも良いか、アレン」


いつの間にか打ち合わせが終わった皆が、後ろに立っていた。


「構わない。出来れば、邸宅の奥地にある回復の泉がある場所に転移してもらいたい。そこには、先ほどラレーヌ様に来てもらったから」


 アレン曰く、その泉で沐浴すれば、大抵の傷は治るらしい。


「成分を調べてみたいわ‥‥」

「?」

「ごめんなさい、職業柄、そういった効能のある物を調べたくなっちゃう病なんです」


 良い繕ったら、アレンとアルに吹き出されてしまった。


『朗報よ。実はアレンが使って良いよって言ってくれたから、私の分身をその泉に置いて来たの。そのお陰で1度に転移させる人数が増えたし、万能の雫も結構多くの人間に使用できるわよ』

「何だ、そんなことが出来るなら、教皇の聖水の場所にも分身置いてくれば良かったんじゃない?」


 ファルがラレーヌにすかさず突っ込んだけど、ラレーヌは首を横に振った。


『敵の居る場所に分身は置けないわ』

「ファル、私が沐浴の間で倒れたのは、マフシロン大司教が設置した調査石が、いつの間にか生命エネルギーさえも吸ってしまう収集石に替えられたからなの」

『マフシロン大司教では無かったけれど、収集石なんかを沐浴の間に仕込む敵がいるってこと。もし、私の分身がその沐浴の間に根を下ろしていたらと思うと、ゾッとするわ』

「教皇の聖水ってラレーヌに良いと思ったんだけどね、ダメかぁ。じゃあさ、全てが解決して教皇にロンバン公爵がついて、この国が精霊にとっても異世界人にとっても安全になったら、ラレーヌの用の聖水の泉を作ってもらおう!」

『アナタ、結構、図太いのね』


 ラレーヌが呆れている。

 でも、種族や国境を越えて助け合えるなら、ファルの提案は素晴らしいと思う。そして、異世界も含めて展開出来たら良いなと思えた。


「そろそろ、敵がこの建物を直しがてら見に来るだろうから、迷宮に潜ってしまおう」

「そうだね。向こうが先にBARを修復させちゃうと、地下に潜れなくなる可能性があるからね。まぁ、この場合私たちが潜ってからの修復だと、鍵をかけられた状態になるけど、出入口はここだけじゃ無さそうだしね」

「すみません、トゥルエノ様と転移してラレーヌ様を呼んで頂いたのですが、その時に回復の泉の東屋のテーブルに隠し棚を見つけて頂き、コレを手に入れました」


 ルートに手渡したのは数枚の地図だった。


読んで下さって、ありがとうございます。

毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



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