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社畜はスローライフの仕方がわからない  作者: 真白 歩宙


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キメラの雷鳥さがし 149

「ここは、やっぱりトラップだね」

「どういうこと?」


 BARのあった場所から通路に出て振り返ると、普通にBARの建物がある様に見える。


「幻影魔法だね。だからガメオロンはBARの敷地内から出なかったし、小回りと鼻の利くシシドランがヒマリを追ったのかもしれない」

「でもガメオロンの咆哮は街に放たれたけど?」

「これ見て、BARを取り囲むように通路自体が厚みを帯びた結界なんだよ。だから、咆哮を何発撃ってもBARしか壊れない。BARの外側に構築魔法に反応する魔道具が埋め込まれているみたいだ」

「こちらの準備は整った。ファルの方はどうだ?」

「さっきはロッドも魔道具用意してなかったからね、今は準備万端だよ。ヒマリも認識阻害のあのローブを被っていた方が良いかも」


 確かに、ファルがロッドを持っている所は初めてかも。なかなか強そうに見えるから不思議だ。


「今、物凄く失礼な事を考えたでしょ?」

「えっそんな事無いよ?!」


 こういう感覚的な雰囲気を読むのが上手いファルは、いろいろな魔道具をベルトの部分に装着しながら状態異常回避のマントをアレンとアルに渡して、回復薬とかをチェックしている。


「半年ダンジョン攻略に出ても大丈夫な食料と回復薬や万能薬に聖水も結構あるな‥‥後は、」


 半年分も貯えているなんて、そう思ったけど、ハッシュフル王国で道具屋をやっていた彼は、国を出る時に店の大切な物を全部空間収納に納めて出て来たんだっけ。

 それを考えると、それだけの貯えているのは、店ごとなので当たり前なのかも。

それに、立ち寄った街で補充したりしていたのも、彼の用意周到な心掛けの賜物。なのに、本人は道具屋の習性でって茶化している。

 だけど、一緒に旅して分かったのは、彼がどんな時でもルートの要望にNOと言わないことだった。

意外と真面目なタイプだったりする。


 その性格を熟知して任せきっているルートは、懐が深くどんな結果も最善に持っていく。

 今回も巧妙な罠をもろともしない。

 あれだけの事に遭遇してもアレンもアルも、迷宮に入ってどうするかを、トゥルエノやハンゾウ長老やチャチャと話し合っている。

 それならば、私はトゥルエノとハンゾウ長老とチャチャに人との共闘をお願いした。

 特にアレンがこの先風炎鳥との契約を申し出る為にも、精霊の考え方や気持ちを推し量れるように、傍にいる時間を多く持った方が良いと思ったからだ。


「ラレーヌ、いざという時の話は誰かとした?」

『撤退とか転移とかのことなら、まだね。ファルには万能の雫を欲しがられたけど、私はヒマリから言われたら動くわ』


 欲しがられたと言うことは、まだ渡してないのね。そして、転移に関しては話を合わせておく方が良さそうだ。


ここまで読んで下さって、ありがとうございます。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

読んで頂けることが、執筆活動の励みになります。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。

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