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社畜はスローライフの仕方がわからない  作者: 真白 歩宙


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キメラの雷鳥さがし 117

「初めまして、アレン・ロンバンと申します。後ろに控えているのは、アルジェッノ・ギャロットで私の執事(しつじ)です。そちらに居るホミバードの主、ヒマリ様でいらっしゃいますか?」

「はい、ヒマリは私ですが、 2人は私の護衛をしてくれています。剣士がルート、魔法使いがファルです」


 紳士的な挨拶をしてきたロンバン公爵は、小さく頷いて警戒(けいかい)を解くように執事のギャロットさんに合図を送った。


「お帰り、ハンゾウ長老、コタロウ。案内をありがとう」

『では、これで、』

「そうだ、長老、オイチとチャチャが応援に来てくれているの、できれば、コタロウには教皇様の護衛をオイチとお願いできる?ハンゾウ長老は私と。ラレーヌ、コタロウをお願い」


 そう言うと、ラレーヌが現れてコタロウをオイチの元へ送ってくれた。


「凄いですね。アレン様、やはり会いに来て正解です。早速、話を」

「アル、先ずはヒマリ様の話を聞こう。そして、今何が起きているのか、そちらの方が先です」


 今のロンバン公爵の言葉で、彼らと協力体制が取れればと思った。

 私に会いに来てくれた事といい、話し合える余地があるのは、今の状況を打開できる希望になる気がした。

 だから私は、ルートとファルからロンバン公爵に、今までの精霊が行方不明になる話と、先ほどの飲み屋が拉致事件に関与している事や、教皇様の周りで不穏な動きがあることを告げてもらった。


「なんと、風炎鳥(ふうえんちょう)と会われたのですか?」

「アル、その話は後にしよう。今は教皇様の安否と不穏な動きをする者が気になる。それに、精霊を拉致する者など、国にとって害にしかならない」

「ですが、この機会を逃したら!」

「アルジェッノ・ギャロット、控えよ!」


 ロンバン公爵が執事のギャロットさんに、黙るように叱った。

 ギャロットさんは主のアレン様が精霊騎士として、風炎鳥と契約することを切望している。


「アレン・ロンバン公爵、今まで調べて来た情報から、私の考えを言葉にしても良いでしょうか?」

「ヒマリ様、そんな話より、お願いです、主に、」


私はギャロットさんの言葉を遮るように話し始めた。


「今、この国で起こっている出来事は、10年前の教皇の世代交代を皮切りに、歴代教皇の懐刀、ロンバン公爵から国の治安と自治権を奪う事を画策した者がいた為に、国が腐敗した結果が表面化されているのではないでしょうか」


 少し核心に迫る話だけど、ジノステラン枢機卿(すうききょう)の話や教皇様からの話をまとめてみると、全て繋がっているように見える。


読んで下さって、ありがとうございます。

毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



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