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社畜はスローライフの仕方がわからない  作者: 真白 歩宙


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キメラの雷鳥さがし 89

「凄いスキルですね‥‥完全鑑定眼の結果を壁に投影する能力も凄いですが。私の浄化魔法でこの様なことになるとは、申し訳ないというか何というか」

「いや、ヒマリにとっては防衛になるから有難い。できれば治癒魔法を覚えてもらいたいくらいだからな」


 ルートの言葉は的を射ているだけに、追いついていけない自分の気持ちにガックリしてしまう。

 いつの間にか、自分に扱いきれないスキルが追加されているのは、微妙に危うい気がしてならない。


「ルート、まさか攻撃魔法覚えろなんて言わないよね?」

「それは考えていない。自分の為になるスキルを増やせばいい。戦うのもヒマリを守るのも、俺の領分だから安心していい」

「そうだよ、何を心配してるかなぁ。ルート、この能力はチート過ぎるね」

「ああ。だから、ヒマリを守る術は幾らあっても良いくらいだ」


 そこまで考えてくれているなんて、申し訳けない気もするけど、自分のスキルに対する訳の分からない恐怖心が薄れていく。

 もし、自分に芽生えたスキルが人の為になるのなら、人の為に使いたい。そして、争いの元になるようなスキルでない事を願いたい。

 本当は、ルートとファルを守れるスキルが欲しかったけど、完全鑑定眼は役立っているみたいで、誇らしく思える。

 新たなスキル創造がどんなスキルを生みだして行くのか、不安でしかないのはきっと‥‥。


「大丈夫だ、ヒマリ。新たなスキルも、きっと役に立ってくれる。”()()()()()()()()()()()()()()()()()()”とあるのだから、ヒマリが無意識に求めるものを生み出す筈だ」


 じっくりと自分のスキルと向き合っていこうと言われて、気持ちが落ち着いてきた。


「さぁ、解呪も出来た事だし、精霊を助けるための足掛かりをチェックしに行こうね!教皇には悪いけど、明日の夜まで待機してて貰いたいんだ。ミヤがこんな状態だから、1人で行動しないでね」

「ええ。1日瞑想に入った事にして、ジェスファーノとミヤを居住区で(かくま)います。私もロンバン公爵がどのように考えているのか知ってから行動したいのです」

「分かった。早速、トリコリオンの街から始めようヒマリ」


 手を差し出すルートは、教皇様の動向にも気をかけて確認している。


「教皇様、解呪ありがとうございました。いろいろな情報を集めてきますので、ミヤが無理をしないように看ててください。教皇様を通して頂いたこのスキルも、きっと役に立ってくれると思います」

「お願いします。精霊を救う手立ては貴女の中にあると信じています」

「行ってきます!後から名前を持っているホミバードを送ります!」


 転移石を発動させているルートの手を取った。


読んで下さって、ありがとうございます。

毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



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