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社畜はスローライフの仕方がわからない  作者: 真白 歩宙


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キメラの雷鳥さがし 59

 沐浴の間は2時間半から3時間くらいある。その短い間で探せた言葉は”神眼”が他の国では完璧鑑定眼と呼ばれている事だった。

 ただ、自分の中で1つだけ自覚できた事がある。自分が完全鑑定眼を持っているからこそ、精霊たちが助けを求めているという事。

 そして、自分の気持ちとしては、精霊の頼みはできるだけ解決したいと思っている。


「ヒマリ様、そろそろ沐浴の時間ですね。その資料は戻しますか?それとも、閲覧途中の棚に入れますか?」

「元の場所に返しておきます。自分で戻せますので‥‥ジェスファーノさん?」

「ヒマリ様、此処で見た情報は絶対に内密にして下さい。貴女の安全の為ですから」


 小さく頷くと、ジェスファーノさんは元あった棚の上の方に資料を返し、他の精霊との会話のスキルの資料を私に渡して来た。


「一回パラパラっと捲って貰えますか?」


 言われた様にすると、その資料を閲覧中の棚に戻している。

 入口の司書に退出を告げて、出て行くと1階に数人の司書がバタバタと動き回っていた。




「急ぎましょう」


 教皇様の居城の中にある最奥の居住区。教皇様が使う3つの沐浴場があり、その1つを借りている。


「良かったです、教皇様も今準備なさっておられます。どうぞ此方へ」


 沐浴をするための白いローブに着替えて沐浴の間に行くと、先に来ていた教皇様が沐浴着姿で手を差し出してくれた。この沐浴場は少し深く、聖水浴が出来るようになっているため、深いところでは2mくらいの水深がある。

 沐浴の場所は、場内に幾つかあるらしく、私の様な特殊な状態異常になってしまった者は、上位の聖職者に沐浴に付き合ってもらって神聖なエネルギーで状態異常を少しずつ治していくのだそう。

 一番早い方法は、直接神聖な力を身体に流し込む方法らしいけど、異世界人の私の身体が耐えられるかが分からないらしく、教皇様は最初の段階で時間がかかっても安全な方法を選んでくれた。


 階段を下りると徐々に水に入れるため、いきなり深みに入る事はなかった。ただ、沐浴の水は少し冷たく感じられたけど、教皇様の神聖なエネルギーが満ちると不思議と温かく感じられた。


「3回目ですが、少しは慣れましたか?」

「はい。何だか神聖な場所で受ける沐浴で、心が解けていく気がします」

「昨晩はお一人で大丈夫でしたか?」


 そう、大丈夫かと問われると、微妙に答えずらい。

 実はルート達と離れた日は、ジェスファーノさんに居城の案内をしてもらってから、沐浴をして夕食を食べた。

 殊の外、いろいろと歩き舞わったのと、昼間の新事実に驚いたのとで、夕食を食べながらうつらうつらとしてしまい、ベットに横になった瞬間に寝落ちしてしまった。

 そのことを話すと、教皇様はクスクスと笑って、寂しい思いをしなくて良かったと言ってくれた。



ここまで読んで下さって、ありがとうございます。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

読んで頂けることが、執筆活動の励みになります。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。

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