表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
社畜はスローライフの仕方がわからない  作者: 真白 歩宙


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

116/248

キメラの雷鳥さがし 55

 最初にルートが、私の鑑定眼で自分自身を鑑定できるか聞いて来た。できるかと言われてもやったことがないので、分からないと言ったらやってみろと言われてしまった。


「ルート、私の鑑定って自分が見たものしか鑑定出来ないんだよ?」


 人は思っている以上に自分を把握している事は少ない。そう思って考えていたら、ジェスファーノさんが姿見の鏡を持ってきてくれた。

 鏡に映った自分を鑑定してみると、案外上手く出来たのでちょっと拍子抜けした。そのまま、壁に投影しろと言うので、壁に触れると私の情報が一気に写し出された。


――――――――――――――――――――――――――――

ヒマリ

個体:東峰 灯鞠

種族:異世界の人間

属性:鑑定眼の持ち主

相乗効果:

精霊との親和性が高く。

善良な魔獣との親和性にも優れている。

契約した精霊:

ドリアードのラレーヌ、ホミバードのハンゾウ長老他

雷鳥のトゥルエノ、風炎鳥の王子(予約)

懇意にしている魔獣:

カバロン(護身石)、モンキーチキン

状態異常:呪いの杭の余波で、衝動的な死への誘い状態

――――――――――――――――――――――――――――


「あーやっぱり状態異常だよ。どうするルート?」

「へ?状態異常?‥‥‥‥な、何ですか、これは?!しょーどーてきなしへのいざないって?!」

「ヒマリ、ショックなのは分かるけど、棒読みだよ」


 な、なんじゃこりゃぁぁ!

 ああ、何処かのドラマの再放送で見たようなセリフが、心の声として飛び出してしまったわ。


「いつ?いつ変になったの?!攻撃されたってこと?」

「ちょーっと、落ち着こうかヒマリ。あのまま頸動脈パックリっていかなかったのは、教皇のローブを着てたお陰だからね」


 ファルが冗談を入れて言ってくれているけど、洒落にならない。ハッキリ言って身に覚えが無いのに、呪いってパニックになるなと言う方がおかしくない?


「ヒマリの中にある、風炎鳥を抑え込んでいた”赤い杭”の情報を見せてくれ」


――――――――――――――――――――――――――――

赤い杭

個体:呪いの杭

種族:呪いを発動する魔道具

属性:強力な呪い

相乗効果:

抜いた者と触れている者に呪いを発動。

呪蛾の鱗粉が鉱石と混ざってできた、稀な魔水晶。

それを呪具として魔法加工した物。

解除には、最上級の聖水が必要。

解除後にも、触れた者達は聖水を飲む必要がある。

――――――――――――――――――――――――――――


「赤い杭‥‥って、これ?」

「なんと醜悪な‥‥こんな卑劣な真似をスクエノの西区の職人の一部がやっていたとは‥‥」


 絞り出すように呟いた教皇様の声が震えている。

 あまりお怒りにならないと聞いていたけど、この事件で発覚したのは氷山の一角だと推測できるので、精霊を大切にしている教皇様には辛い事実なのかもしれない。



読んで下さって、ありがとうございます。

毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ