第5話 スキル確認と探索終了
今回はいつもより少し短いです。
僕たちはスキルの取得後森林の探索を再開した。
「やっぱり景色あんまり変わんねえとつまらんな」
「さすがに自分も飽きてきたかな。もっと目立った変化があればいいのに」
「そういえばさっき獲得したスキルの詳細を確認してなかったよね。僕は移動と警戒に集中したいから二人はスキルの詳細確認してくれない?」
「「了解」」
僕はスキルの詳細の確認を忘れていたことに気が付き二人に詳細を確認してもらった。
「なんかすげぇことになってんな?」
「これは・・・やりすぎちゃったね」
「そんなに?僕にも教えてよ」
二人の反応から新しいスキルの詳細が気になり僕は二人に教えてもらった・・・が、それはとんでもないものだった。
・・・
≪大剣術≫
大剣を自由自在に操ることができるようになる。また大剣使用時の攻撃力がスキルLVの割合だけ上げることができる。
≪身体能力強化≫
身体能力をスキルレベルの割合だけ上げることができる強化魔法の一種。また強化する部位をしぼることで身体能力をさらに上げることができる。
≪火炎魔法≫
火魔法が進化し、炎を操ることができるようになった上級魔法。消費魔力は多くなるがその分威力は向上している。火魔法も使用可能。
≪雷鳴魔法≫
風魔法から派生し、雷を操ることができるようになった上級魔法。消費魔力は多くなるがその分威力は向上している。
≪水魔法≫
水を操る基本魔法の一つ。スキルレベルが上がるほど威力も上がる。
≪地魔法≫
土を操る基本魔法の一つ。スキルレベルが上がるほど威力も上がる。
≪光魔法≫
光を操る基本魔法の一つ。スキルレベルが上がるほど威力も上がる。
≪闇魔法≫
闇を操る基本魔法の一つ。スキルレベルが上がるほど威力も上がる。
≪回復魔法≫
怪我をした者を癒すことのできる上級魔法。治す傷の程度で消費魔力が変わる。
≪回復≫
自身を癒すことのできる基本魔法の一つ。治す傷の程度で消費魔力量が変わる。
≪能力付与≫
自身の持つスキルを生物以外に付与することができる。付与できるスキルの数はスキルLVが上がるほど増える。
≪第六感強化≫
第六感をスキルLVの割合だけ強化することのできる。(停止中)
≪サーチ≫
全方位に魔力の波を広げることで周囲の地形を把握することができる探索魔法の一種。スキルLVが上がるほど範囲が広くなる。
≪帝王の威圧≫
選んだ対象を威圧しすることができる威圧系スキルの上位スキル。自身よりLVの高い相手には効果がない。
≪経験値取得率増加≫
獲得経験値が二倍になる。
≪天の目≫
発動すると空から見た自身の周囲の地形を確認することができる。またスキル発動時思考速度と反応速度が二倍になる。
≪種族変化≫
自身の種族を記録した種族に変えることができる。記録できる数はスキルLVの数値と一緒。
≪縁結び≫
縁を司る神サルリエの能力の一部。指定した対象同士の縁を繋ぐことができる。
≪縁切り≫
縁を司る神サルリエの能力の一部。指定した対象同士の縁を切ることができる。
・・・
「これは・・・確かに二人の反応も納得できるね。大剣術と魔法系のスキルは予想できてたけど他のは予想を軽く超えてきたね」
「特に天の目ってのがやべぇよな。思考速度と反応速度が二倍になるとか反則レベルじゃね?」
「自分的に一番うれしいのは種族変化かな。もし人間がいるなら人間に変化できそうだし!」
「蒼のテンションがまた上がってる」
「まぁ現地の人との交流は異世界ものの醍醐味だしな。異世界狂いが興奮しないはずがないよな」
「でも蒼の言った通り人になれるならありがたいね」
「だな」
こうして僕らは新しいスキルの確認を終え、夢を膨らませるのだった。
・・・
僕らは森林の探索は終了し、広場に戻った。
「ここら辺の森はある程度探索が終わったね」
「とりあえずここらへんに強力な魔物はいないみたいだしここを拠点として活動してもいいかもな」
「それでいいと思うよ」
僕らはこの広場を拠点としてしばらくの間活動することに決めた・・・が、一つ問題があった。それは
「体が気持ち悪りぃな」
そう僕らはまだ体が洗えていないのだ。
「しょうがないよ。僕たちが入れそうな大きい川とかが見つからなかったから体の汚れは我慢するしかないもん」
「けどよぉ、ただでさえ蒼が転げまわって毛が汚くなってんのにゴブリンどものせいで体中血まみれだぜ。もしこんなんで人に会ったらすぐに逃げられちまうぞ」
「確かにそれは大きな問題だね」
僕と煉が頭を悩ませていると急に頭上から大量の水が降り注いだ。
「ゲホッ、なんだこの水は!」
「なんで急に上から水が⁉」
「おー成功した」
「「また蒼か!」」
どうやら今回の犯人も蒼らしかった。
「次はいったい何をしたんだ?」
「水魔法のクリエイトウォーターってのを大量に魔力を込めて使ってみたんだ」
「それで滝みたいになったのね」
「けどきれいになったでしょ?」
「まぁ確かにきれいになったな」
蒼のおかげで僕らは体をきれいにすることができた。しかし不思議なことが一つある。それは滝のように水が降ってきたとはいえったった一回の魔法であそこまで汚れていた体がきれいになっていることだ。それを蒼に聞いてみると。
「多分能力付与で光魔法のクリアを水に付与したからだと思う」
「なるほど。能力付与って魔法同士もかけ合わせられるんだ」
「それは便利だな」
「二人とも自分は今日はまだ少し時間があるし魔法の練習したいんだけどどうかな?」
「「いいと思うよ/ぞ」」
「やったーーー!」
こうして僕たちは寝るまでの二時間ほどを魔法の練習に費やした。
練習中に煉が火炎魔法に魔力を込めすぎて火事になりかけたり、蒼が光魔法に魔力を込めすぎてとんでもない光をまき散らしたり、僕が雷鳴魔法に魔力を込めすぎてとんでもない量の雷が降ったりしたが最後の方には三人全員が魔法をかなり使えるようになっていた。
そして魔法の練習を終わり、僕たちは眠りについた。今日は多くのことがありすぎてかなり疲れていたためか僕たちは泥のように眠った。